いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2015年12月20日日曜日

アスカ 最終編

いよいよ下船。あっと言う間だったな〜。いつものように早起きして7時に朝食を摂る。9時には横浜港につくからそれまでに下船のチェックを済ませてのんびりと過ごす。やっておくべきことは荷物にタグをつけて部屋の外へ出しておくこと、船内支払いの明細に目を通しておくこと、忘れ物がないか部屋の引き出しを確認すること、それくらいかな。
ダイヤモンドプリンセス号
大きすぎて船だかなんだかわからない
横浜港につくとそこにはすでに先客のダイヤモンドプリンセス号が停泊している。う〜ん、大きい。この巨大豪華客船の入港時間が重なるために港周辺の道路等は混雑が予想されます、と予め告知があった。無料下船バスにしろ、タクシーにしろ、そして歩いて駅に行ったとしても駅の中も含めてごった返すのはシンドイわね〜、ということで今回は母のおごりで東京駅までの有料下船バスのお世話になることにした。
寄港地でのオプショナルツアーの案内には下船日の有料下船バスの情報が入っていたのですが、ちなみに羽田空港なら約30分1500円、新横浜駅なら約40分1500円、東京駅なら約1時間2000円で送ってもらえる。無料下船バスは横浜大桟橋から桜木町駅まで。下船時の混雑とかバス待ちの行列とかを考えると、手っ取り早く済む有料下船バスはおすすめ。有料バスを利用する人達は船内で集合して最初に船から降ろしてもえらるので混雑知らず。駅での乗り換えの煩わしさもある程度軽減される。
ティータイムのデザートは
思ったほど種類がなくて残念
ティータイムで食べたバーガー
オススメされただけあって美味しかった
混雑を避けるためには最後に船を降りるというのも一つの手。聞くところによると下船は上階スイートのお客さんから順次ということなので一番下の階ともなると下船できるのは着岸してから相当な時間がかかるらしい。着岸後も船内のお店は利用できるとのことなので、実際に時間のある人はギリギリまで船遊びを堪能して混雑が和らいでから降りるみたいです。下船を待つ間にハンバーガーとか。それもいいな、と思ったけどせっかちな私の母には受け入れられそうにない。

幻のバーガー
留守番してた子供と半分こして食べた
東京駅までのバスの中、母と旅の感想を語り合いながら余韻にひたる。母の感想は「豪華さの点では海外の船の方が格段にいい。船内の飲食も常にもの凄い数の多種多用の品物が並べられていたから正直、飛鳥の軽食は見劣りした。でも日本語が通じる点ではリラックスしていろいろなことを楽しめた」だそうな。階級社会のある外国籍の客船は上流階級の煌びやかさや規模の大きさは比べものにならないものがあるらしい。しかし言葉の壁が立ちはだかったために母とその友人はクイーンエリザベス号では船室で横になっていることが多かったそうだ^^;
クイーンエリザベス号だとぅ?!嗚呼、そうでした。親孝行なんて気張ってみたものの、私達世代が逆立ちしたって過ごせそうにない豊かな老年期を過ごしている、それがわれらの親世代だったのだ。軽くジェネレーションギャップのパンチを喰らいながら、親孝行旅行のつもりが親の方がゴージャス旅行に縁のない私にわざわざ付き合ってくれただけかもなぁ、という感想を持った。

東京駅でそれぞれの家路につくため母娘は解散。時間は10時を過ぎた頃だったかな。帰宅して食べる昼食用の弁当を買いたいという母のために大丸に寄る。そこで ブラッカウズのハンバーガー が奇跡的に売り切れていないところに遭遇。飛びついて購入した私につられて母も一点お買い上げ。
後日、旅先の写真を持参して母を訪ねた私に彼女は開口一番「アノ東京駅で買ったバーガー!美味しかったわね!!あれいいわ、なんてお店だったっけ?」旅の思い出より真っ先に矢澤ミートのお話ですか、そうですか。でも喜んでもらえて何よりです。買えると思わなかった品物が手に入って、これが親孝行した私への神様のご褒美だったかなと思っております。

なんだかヘンテコなオチがついて、飛鳥II旅行記はこれにておしまい。また行くか?と聞かれれば金銭的にアレなんですけど、でも旅先から帰ると常に「あ〜、おウチが一番ね」と思う私が今回に限ってそれがなく、荷解きするにも疲労感がほとんどない。してみるとやはり通常の旅よりは快適で余力を残して帰宅できた旅だったのでしょう。来年は葵祭りを見に行けるクルーズがあるみたいですね。行かれる方はどうぞ良い旅を。
長きにわたりのご清聴ありがとうございました。

2015年12月13日日曜日

アスカ 乗客編

最終夜のデッキ。とても静か
楽しかった旅ももうすぐ終わり。実に名残惜しい。夜の船内をウロウロしながら誰もいないデッキで夜風に当たり、しばし独りの時間を楽しむ。ここらでいっちょ目先を変えて、船で出会った人達のお話など。
初めての場所に行く時は「場違いだったら嫌だな〜」なんて周囲の様子が気になるもの。これから飛鳥IIに乗ってみたいとお考えの中にはそうした不安をお抱えの人も居るでしょう。というか、自分がそうでした。てなわけで船内の乗客事情をざっとご紹介。

まず最初に驚いたのは車椅子のご老人が意外といらしたこと。実際にはある程度歩行が可能だけど簡便だから移動は車椅子で、という方がほとんどだったかもしれませんが足元がおぼつかなくても旅には行きたい!というそのバイタリティの高さに感心しました。お金があるお年寄り、という条件の他にバイタリティがあるというのも旅の極意なのでしょう。お金があるからバイタリティが高いのか、バイタリティがあるからお金を引き寄せる力があったのか、なんとなくその両輪を感じるそんなお年寄りを多数散見。あやかりたいものです。
次に「意外と多い」と感じたのは一族郎党を引き連れた旅人。祖父母世代とその子供夫婦with 孫世代という大所帯がダイニングの円卓を囲んでる風景がちらほら。豊かな老年世代のおこぼれに一族が預かってる雰囲気。というのもこの手合いは祖父母世代が多いに張り切ってる。もちろん子供世帯が奮発して老親世帯を歓待してるのかもしれませんが、その辺は定かではない。
お部屋担当者はフィリピン女性
一生懸命書いたカタカナが微笑ましい
かくいう私達親子も「親子旅なんて素敵ね。いいお母さんで羨ましいわ〜」と案に母のおごりで乗ってる風味に声をかけられることが多かった。母娘の組み合わせも多かったようですが、してみると母が出資して娘と…というパターンが多いのでしょうかね?実際は娘の私が有り金はたいて母を招待したわけですが、肝心の母が「母の奢り」という勘違いを否定せず澄ましているので、これも親孝行の一つと心得てそういうことにしておきました。 閑話休題

にぎやかな女性グループも見かけましたが、やはり圧倒的に二人一組、特に老親介護を終えた世代のご夫婦が一息入れて乗船してる、というパターンが多かったように感じます。そうしたご夫婦と食事でご一緒した時には「いかに健康を維持してポックリ逝くか」というお話を多数うかがえました。足腰の筋力を鍛えることが寝たきり期間を短くするコツだそうです。う〜む、頑張ろう。
もちろん、お一人でご乗船の方もいらっしゃいます。男性だと老年の方、女性だと中年〜初老といった感じの方が気ままでリッチな一人旅を楽しんでいる様子でした。実際、友達同士で飛鳥IIに乗ろうなんて企画は、資金面で足並みを揃えるのが難しそうだからなかなか実現しそうにない。罪なやつだぜ、アスカ。

利用しなかったけどルームサービス表
スイートは内容が違うらしい
さて最後に賭博編でもさらりと触れた、最終夜のカジノ台で遭遇したブルジョワ層のお話も備忘録。ご一緒したのは3人の女性。
私の右隣に陣取った常連と思しきマダムは身につけているもの全てがゴージャス。社交的で華があって一緒に居ると楽しい時間が過ごせるエンターテイナータイプ。場の雰囲気を牽引していく力がある。ひそかに「マダム芦屋」と命名。芦屋住まいかどうかは知らないけど^^
左隣は寡黙で一見地味だが宝飾品はかなり意匠あるデザインの良い品を身につけていらっしゃる。こだわりの強さを感じさせ、また一番年かさの様子なのに眼光鋭く勝負師の気配も漂わせている。この方は私の見立てでは「女社長」。長らくビジネスの世界で丁々発止のやり取りを続けて来たような貫禄ある御婦人だった。
娘さんと思しき人物に見送ってもらって一番奥の席に着席した女性は「大奥様」。物腰が柔らかく育ちの良さを感じさせる上品な笑顔。それでいて一人でカジノ台に出向く茶目っ気も持っている。
三者三様の齢(よわい)の重ね方が見て取れて実に興味深い。何よりも各人が物怖じせずに独りで参戦してくるその心意気よ。心の底からこの時間を、そして人生を謳歌しているその姿。たまんないね!
自分が年老いた時、どんな姿になっているだろうか。境遇という点では運次第なところもあろうが、せめて心意気だけでも素敵な女性でいたい。独りでも行きたいところへ出向いてゆく気っ風の良さを持っていたい。この夜、カジノ台をともにした女性陣のキラキラ感が眩しくて、年老いてゆく上での一つの目標になった。
ちなみに私が一番憧れたのは大奥様。自己主張することがないもの静かな印象なのに、勝負どころで私が勝ったときなどアイコンタクトで賞賛してくれたりして一緒にいて心和む女性だった。またちょっとした所作がいちいちチャーミング。おそらく良いところのお嬢様が良いところに縁付いて、良き時代をつつがなく過ごされた、そんな穢れのなさを感じさせる天真爛漫な老婦人。こういう方の所作を間近で拝見できたのが飛鳥IIに乗船した一番の収穫だったかもしれません。

旅は道連れ。たくさんの人生が一つの船上ですれ違う。百聞は一見にしかず。どんな経験もやってみるものですね。皆様も良い旅を。次回で下船いたします。

2015年12月6日日曜日

アスカ 参詣編

おかげ詣りだ、ええじゃないかの巻。船旅もいよいよ終盤。大阪港の次、二つ目の寄港地は鳥羽でございます。こちらはお伊勢参りのオプショナルツアーが用意されていました。
人生初のお伊勢さん。音にも聞くお伊勢詣りには死ぬまでに1度は行けるといいな〜くらいの気持ちでいたけれど、こんな形で実現するとは五山送り火に続いて嬉しい瓢箪から駒体験でした。こういうツアー形式の旅もいいものでござんすねぇ。
お伊勢さんの何が嬉しいって、ここには赤福の総本山があるんですよ!行かねば。行って本店の赤福餅を拝まねば!という、すこしピントのズレた目的でまかり越しました。
赤福総本山?!を撮りたい私と
おかげ横丁を撮りたい人達とのせめぎあい

オプショナルツアー自体はお伊勢さんとお陰横丁(門前の土産物屋地区)を見物するコースの他にもチビッコ連れに人気の鳥羽水族館を訪れるコースやさらに足を伸ばして志摩観光ホテルで鮑ステーキを食べるコースなんかもありました。母は黒鮑のステーキに並みならぬ意欲を見せていたのですが、こちらのコースは人気がある上に少人数しか受けつけないので無念の抽選落ち。そうです、オプションは申し込み順ではなく希望者多数の場合は抽選で決められます。母はガッカリしてましたがお陰でお伊勢さんに行けたから、私としてはこれが本当のおかげ詣りということで…さて、お後がよろしいようで、てけてんてんてん。

伊勢のATMすてき!
伊勢の猫にゃん
「おかげ詣りだ、ええじゃないか」という歌のフレーズでお伊勢詣りをおかげ詣りと言うのだな〜というのは知ってましたが、今回ガイドさんいわく伊勢参拝は願い事をするお詣りではなく「ああ、おかげさまでここまで来れました」と来し方を感謝して参るのが基本、とのお話。なるほど〜と思いながらもよく考えてみたら私自身は神社やお寺でお願い事をする習慣がなかったや。小さい頃から手を合わせながら「ありがとさ〜ん」しか頭になかった。願掛けとお詣りって別のものだよね?むぅ宗教ってよくわからん。

お伊勢さんは参道の静謐さが感動的でした。実際には人がぞろぞろ歩いてて静かなわけじゃないんだけど、いにしえの森に分け入って木々に見守られながら歩く時間は心を洗われる気持ちになる。今度はもう一度ゆっくりと朝の時間帯なんぞにうかがいたい。
さて参拝を終えたら集合時間まで土産物屋を物色です。念願の赤福本店を覗いて撮影村みたいに情緒たっぷりの横丁遊び。当然、赤福餅を平らげて…と思っていたのに実際は伊勢神宮に向かう前に立ち寄った海女小屋でたらふく海鮮の網焼きを振る舞われたのでもうお腹に餅を入れる余裕が無かった(/_;) やはり赤福リベンジのためにも伊勢にはもう一度行かねば。

人と島と音楽と美しい風景
9時半に開始して15時半に港に戻るショートトリップは終了。船室に戻って一息ついた16時半から出港です。鳥羽港出港時のイベントは鳥羽観光協会(←憶測)の皆様による遊覧船が並走しながらの赤いハンカチ振りのお見送り。なんでも真珠王ミキモト氏が渡米の折りに赤いハンカチを振って別れの挨拶をしたことに由来するものだそうで、飛鳥と遊覧船でそれぞれ赤いハンカチが配られて互いに振り合います。遊覧船からはトランペットの音が流れ、好天に恵まれ夕暮れせまる美しい島影が映画のワンシーンのように脳裏にやきつく。遊覧船の上には海女さんの姿も見受けられ、昼の海女小屋での歓待も思い出される。「いや、しかし場所的にあの海女さん達じゃないから扮装したバイトさんなんだろうな」とか、よこしまな気持ちがかすめながらもお見送りの演出をしてくれるその気持ちが素直に嬉しい。横浜港出港の時もそうだったけど、海で大きな声で別れの挨拶を呼ばわりあうのは意外とスッキリするから不思議。ありがとう鳥羽。また行けるといいな。

伊勢エビかぶりつき
この日のディナーは鮑のステーキ。良かったね、母上。しかし親娘ともに海女小屋の網焼きが尾をひいてお腹はパンパン。空腹ならもっと美味しく食べられたはずの鮑にごめんなさい。もちろん残さず食べましたけどね。
おまけですが、海女小屋体験のツアーをする人はポン酢を持っていくといいかも。ここではサザエ、桧扇貝、アサリ、鮑!伊勢エビ!!を目の前で網焼きにしてくれるのですが、その新鮮さから美味しいのは折り紙つきながら調味料が醤油しかない。素材本来の味もいいんだけど、最後の伊勢エビあたりでは満腹も手伝って「ここに味ぽんがあればもっと美味しくなるはず、むむむのむぅ」となったのも事実。こんなに贅沢素材を無造作に食べた^^; のは初めての体験。とにかく豪快。そしてお年を召した海女さん達の元気いっぱいな様子が愉快で爽快な気分を味わえました。

2015年11月29日日曜日

アスカ 賭博編

不穏なタイトルですが飛鳥IIカジノのご紹介。ここにはルーレット、スロット、ブラックジャックの3種が用意されています。
カジノじゃないけど大人雰囲気のシガーバー
喫煙スペースになってるので出入り自由です

日本船籍なので賭博は御法度。以前は購入したチップを増やして、その数に応じて景品がもらえるなんて時代もあったようですが、そのやり方は色々とマズイらしくて現在はチップ購入の際にポイントがつく形になっています。つまり賭けに関係なく、チップを買うごとにポイントが溜まり、有効期限2年?のポイント数に応じた景品交換が行われる形式。よって賭け上手な人はチップが増えるだけで何も手に入らず、負けがこんでチップを追加して買う人にはじゃんじゃんポイントがたまって景品が手に入る。何とも賭博とはかけ離れたシステム。

とはいえお金を賭けてるわけじゃないから、のんびりゆったりとカジノの概要をつかむにはまたとないチャンスの場。ディーラーもお遊び感覚で付き合ってくれるのでプレイ中に尋ねれば気さくに解説やコツを伝授してくれて嬉しい。しかも日本語で!海外でカジノ修行となるとこうはいかないよ。

前述のように昼のアクティビティで「カジノ教室」に参加したため一通りの遊び方は頭に入っている。意を決してブラックジャックに挑戦だ。 ルールについてはこちらのサイトがオススメ 
こちらはバー
ピアノやマジック実演がある
このゲームの肝はアップカードからディーラーの勝ち負けを推測するところにある。またカードの配布状況を見て確率的にそろそろ絵札が出る頃だ、など事細かな状況判断をして勝負に挑むのが楽しい。自分の読みが当たった時の感動は実にスッキリする。
ここからは俺式カジノ考察。ディーラーは「ここでソレ出すか!」というくらい見事な配牌でブラックジャックを出してくる。口さがない母は「んま〜アレってイカサマじゃないの」なんて言うのですが^^; ゲームの性質上、居並ぶ客の誰が何枚追加をするなんて読めないからソレは有り得ない(マジシャンみたいにサッとカードのすり替えするならともかく)。んで、私の見立てではディーラーは巧みに場の雰囲気を支配している。つまりメンタリズムとでも言うのでしょうか、客のヒットやステイを会話の間合いで巧みに誘導する。おそらく経験から確率的にそろそろ大きいのが来る、小さいのが来る、というのを感知していて、その読みに沿ってヒットを誘導したりステイを促したり…そんなところではなかろうかと。そのあたりの気配を眺めるのも私には楽しかった。独り上手な深読みと見えなくもないがそれもまた一興。

もう一つ、面白いことに気がついた。深夜に近い時間帯は年齢層が低め(といっても中年層)で私を含めカジノのド素人が和気あいあいとゲームを進ませるのだが、最終日にチップを処分するために早い時間帯にカードテーブルについた私はそこで異世界と遭遇したのだ。そこでは老年の御婦人、しかも見るからにブルジョワ階層の人々が丁々発止のやりとりを繰り広げてござんなる。
中年層は賭けるチップも2枚ずつといった感じで奥ゆかしかったのに、ブルジョワ界のご婦人方は持ってるチップもハンパ無い数だが、賭けるチップも半端ない。お付き合いで私もぶるぶる震えながらベット(賭け)して、あまつさえ勝てばそれに応じてベット数を追加していくなんてことまでやってみたけれど、こうすると不思議とチップが減らない(負けた時にベット数を少量に戻すのがミソ)。
それでわかったのですが、賭けるチップ数が小さいと勝ち負けを繰り返しながら全体のチップ数は徐々に減って消えてしまうのですが、賭けが大きいと当てた時に入るチップが大きくなるので、勝ち負けを繰り返してもなかなか減らないという事態が発生する。

えっと、私は最終日にあたりましてチップをすべて放出するつもりで来たのですが…。最後にドンと全額賭けてスッカラカンになって帰宅しても良かったけど、結局残りチップは飛鳥に預けてきました。チップは2年間、保管しておいてくれるそうです。あのチップ達がまた私を飛鳥IIに呼び寄せてくれることを期待して、また会う日まで。

2015年11月20日金曜日

アスカ 慟哭編

当日のお天気はこんな感じ
イケると思ったんだけどね
天気予報を気にしながらの船旅。雨が降っても小雨程度なら花火大会も大丈夫、と楽観してたが甘かった。朝早く、船長からの館内放送で熊野花火大会は本日中止との報。この花火大会は海上から打ち上げる形式のため、浪が高いと安全のために中止にせざるを得ないとか。パンフレットにも「やむを得ず中止の場合があります」というアナウンスがありますしね。覚悟はしていたけどあちゃ〜〜な展開。これも何かのご縁なので今回は「花火イベントが中止になったケース」としてレポします。ご笑納ください。

とはいえ昨晩の五山送り火の感動が残っていたためか私の残念感は少なかった。いや、残念なのは残念なんですけどね。元々、母は花火大会に興味が無かったようで帰宅して数日後に「なんか昨日のTVで知ったけど、熊野の花火大会ってスゴイ評判の花火なんだって?」なんて間の抜けたこと言ってたくらいなので、船上で殊の外悔しがることが無かったのはもっけの幸い。
この日のお昼はあきたこまちを麺にしたてた
ちょっと変わり種なつけ麺 こういうの好き!
花火大会だけを楽しみに乗船した人の中には船長に詰め寄る人もいたようです。翌日順延の花火をなんとか見られないか、と交渉してた模様。気持ちはわかるけど翌日には翌日の予定があるからやっぱ難しいのね。関東モノの私達に熊野の花火は知名度も低くピンと来なかったのですが、昼食時に会話したご夫妻は熊野にドライブできる距離にご自宅があるにもかかわらず、船上から花火大会を見るために横浜まで出かけて乗船してきたという力の入れっぷり。明日の寄港地の鳥羽から自宅に荷物置きに一旦帰ろうかな、なんて冗談めかしたボヤキまで出る始末。悲喜こもごもを乗せて船は往く。

さて、本来この日は大阪港から熊野灘を目指してゆっくり航行し、夕刻に花火大会会場入り。どこにも寄港せず、ずっと海の上で船上生活を堪能する段取りになっていました。
夜の花火大会があれば期待で華やいだ雰囲気があったかもしれませんが、それでもビンゴ大会や各種アクティビティは予定通りに行われ通常営業の船の上。母がハンドクラフト教室に出ている間、私は昨日習得したばかりのチェスに独り没頭したり、整理券をゲットして母子でカジノ教室に出たりで大忙し(競争率の高い教室だったの整理券が出た。これをギリギリのところでゲット!)。もちろん、合間には母お気に入りのシャッフルボードで体育会系のノリにも付き合った。
花火大会当日の航路
さまよえるオランダ人のやうだ
船内は他にも各種ゲームアトラクションがあり、銘々が楽しんでいます。やる事がなかったら映画でも見よう、なんて思ってたのですがそんな時間はなかった。それにこう言ってはなんですが映画のチョイスにイマイチ感が…。ひっきりなしに名画をかけていれば映画ファンに喜ばれるだろうに、ポツリポツリとマイナーな映画が上映されてるだけでヤル気のなさを感じる。これはちと残念。

この日、夜になるとメインダイニング横のレセプションホールでこじんまりと夏祭りが開催された。チビッコ達の独壇場と思いきや、お年寄りが粋な浴衣や和装で登場。射的や輪投げ、けん玉遊びに童心が刺激されたのか意外にも大層な盛り上がりを見せていた。母も射的に異様な喰い付きを見せて凄腕を披露。夏祭りや花火って行き帰りの混雑を考えると敷居が高いけど、そのハードルが除かれるとお年寄りにとっては何もかもみな懐かしくて嬉しい行事なのかもしれませんね。彼らが積極的にゲームや盆踊りに参加しているのが印象的でした。

19時から22時過ぎまでの花火が無かった分、時間に余裕があったのでこの日はバーで大人の雰囲気を堪能。その後、母は大浴場へ行って就寝。私はカジノ教室で頂いたチップ交換券を握りしめてカジノへGO!花火が無いなら無いなりに楽しい夜が更けてゆく。
次回は初めてのカジノ(ブラックジャック)を考察します。お楽しみに〜

2015年11月14日土曜日

アスカ 外出編

お出かけですよ、レレレのレ。
ウェスティンホテル屋上から五山送り火
出港日の一ヶ月間に日程表と一緒にオプショナルツアーの案内が来ます。寄港地ごとにいくつかのプランが用意されていて料金もまちまち。今回のオプションは母が負担してくれると言うので全て母の要望通りのプランをチョイス。もちろん、オプションには出かけず船でゆったり過ごすという人も居るし、自由に好きなところへお出かけするという人も居ます。何をするのも自由だ〜。

参考までに2015年大阪寄港の際のオプショナルツアーをご紹介。
プラン1 五山送り火 オークラビュッフェでお夕食18,000えん
プラン2 五山送り火 ウェスティンホテルでお夕食33,000えん
プラン3 鴨川納涼床で会席料理27,000えん
プラン4 舞妓はんと京懐石37,000えん

始めちょろちょろ
…ええ、そこは飛鳥でございますのでお高いです。飛鳥慣れした人によると飛鳥のオプションツアーは高いから寄港地の観光は同じ内容を自分で手配する、なんて人もいましたが面倒全てひっくるめて今回は飛鳥にお任せよ。料金も母にお任せですし^^;

母との協議の末、私達は2番のウェスティン都ホテル京都の和食コースの後で五山送り火を見物するプランに決定。こちらのプランは屋上から見物ということもあり色々な送り火が遠目に楽しめる、というのが決め手になりました。
じわじわ来る
結論から言えば良かったです。ホテル自体が東山の脇にそびえているので「大文字」を見ようとすると至近すぎて山火事にしか見えないというオチがつきましたが、それでも大文字点火を皮切りに妙法の「妙」、一部建物に視界を遮られますが「舟形」、その奥に「左大文字」、そしてはるけき遠くに「鳥居」と5つの送り火をこの目でしかと見ることができました。
何よりも映像を見るのとは違う感動がありました。山に火で文字を書くというのは想像以上にスゴイことだ、とこれは肉眼で見る=体感することの重要性をつくづく感じる出来事になりました。長らくこの行事を愛し、支えてきた人々の歴史にも感謝感激して合掌。
祭りで賑わう京の街をバスの車窓から楽しみ、ガイドさんの説明に耳を傾け、ホテルの美味しい食事とその後の送り火。終わればバスに乗り込んで部屋まで運んでもらえる快適さ。むぅ〜、すごく高いと思ったけど行けて良かった。支払いは母がしてくれたわけですが^^;  ありがとう母上!
屋上はこんな感じ。ホテル客も一緒ですが
時間が長いので譲り合いで巧い事見られる
 大阪港入港時には地元の高校生とおぼしきブラスバンドがお出迎え。オプションツアーの乗客を乗せるバスが次々と船の前に集結する様は圧巻。プラン1のお客さん用にバスが4台出ていたように記憶しています。こちらのツアーに出かけた人によると参加者が多すぎてビュッフェスタイルの食事を摂るのに大変な苦労をした…とか。また舞妓はんツアーは料理が出て来るタイミングが遅くて時間をとられた、とか。しかしながらそのお陰で舞妓はんと長くお話できたので参加した人によると大満足とのことでした。プロフェッショナルなおもてなしで料理の不手際を見事にカバーした模様です。

夕刻5時前にバスで出かけて夜の10時過ぎに船に戻る。盛りだくさんの一日だったのに疲れが溜まっていないのが嬉しい。降り出した雨の中、大浴場で大阪港の灯を眺めながら出港を待つ。この日、船は深夜0時にひっそりと港を離れる。明日は熊野の花火大会です。
おまけ:ホテルの和食コースも良かったです

2015年11月7日土曜日

アスカ 活動編

デッキはぐるり一周で440m
朝、目覚めたら窓を開けて外の空気を吸い込む。潮の香りが気持ちいい。大海原を眺めてしばし何も考えずに脳みそが活動開始するのを腰掛けて待つ。耳にはいつまでも続く波の音。ああ、バルコニー付きの部屋にして良かった〜。しみじみ。

さて着替えて、顔描いて、シューズを履いたら今日最初のアクティビティである船上ウォーキングに出発!毎朝6:30からデッキ後方に集合してインストラクターがペースメーカーになってそぞろ歩きの始まりです。と、思ったらすでに適当に歩いたりジョギングしたりが始まっていましたよ。なんだかよく分からない感じにアクティビティスタート。
タイミングが合えばインストラクターによるウォーミングアップと正しい歩き方の説明が聞けます。デッキをぐるっと一周すると440m。三周歩くと約1マイル歩く計算になるので、徐々に足を速めながら各自歩いていきます。後半はインストラクターがかなりの早歩きになるのでお年を召した方はどんどん脱落していく。
これが終わったら下の階に移動してクラブ2100(ダンスホール)でストレッチ講座。トレーニングウェア姿の人も多数いて、これはなかなか良かったです。
普段の生活では早起きして朝食前に身体を動かすなんて、まず無い(断言)。7:30に運動を終えて和朝食を頂きながら満ち足りた気分。なんて健康的で素敵な朝なんでしょう。この時、これが母と過ごす恐怖の「合宿体験」の始まりの朝であることを私はまだ知らない

さて、朝食ですよ。5階ダイニングルームの朝は和朝食。やや少な目に配された献立ながら、ここで和食を平らげてから食後のコーヒーとフルーツを11階リドカフェの洋食ビュッフェで摂ると健康的で丁度いい感じ。和食だけでは量的に若い人に物足りないかも。

和朝食、量のバランスはこれくらいでいい
朝食後のフルーツとミルクティー
朝の運動と食事を終えて、部屋に戻る前に少し散策しましょう。12階に上がるとパドルテニスのコートが目にとまる。誰もいない今がチャンス!遠慮がちな母をせっついてコートに入ってみる。
見当をつけてベンチboxを開けると道具一式が入ってる。やったことはないけど、誰も見てないからちょっとやってみようよ。と、アソビ始めたのが運の尽き
スポーツ万能老人の母が俄然ヤル気を出して、終わらない。終わらない。終わらない。
え、まだやるの。うう、勘弁してください。心の声を押し殺して私の親孝行旅行は続く。
恐ろしいことに彼女は翌日からはシャッフルボードに熱中しだしたため、航海中私はそのお相手を努めることとなる。嗚呼、思いがけず健康的なクルーズ旅行。普段の私は全く運動なんてしないのに、こんなはずでは…。

さてさて、この日私が参加をもくろんだアクティビティはチェス教室とイカとばし大会。どちらも楽しかったです。指定の時間に指定の場所で開催されますが、人気が集中すると参加が難しくなるので早めに会場へでかけましょう。またあれもこれもと欲張ると肉体的にも精神的にも疲れると思うので目当てのイベントは午前一つ、午後一つ、あとは余力とタイミングが合えば…という程度にするのが老年の方にはオススメかな。

ラウンジに腰をおろすと「何か飲みますか?」とクルーが声をかけてくるので何となく飲んでしまう。もちろん、アルコール以外なら全てがフリー。軽食や甘いものも用意されているのですが、年を取ったせいかあまりこうしたものは摂らなかった。(というか、品揃えが良いとはいえずあまり食指が動かなかった。もっと色々用意されていたら色々と食べてしまったかもしれない。)結局、常に身体を動かして水分を補給してはせっせと出す(失礼^^;)という状態だったので思ったほど体重は増えなかった。新しい経験をしたり知らない人とゲームに興じるのも頭には良い刺激だった。何だか本当に健康に良い日々だったな〜と振り返って思う。
 この日は夕刻に大阪港に投錨して、五山送り火観光に出かけます。次回はオプショナルツアーについて書く予定。お楽しみに〜

2015年10月30日金曜日

アスカ 夕食編

待ってました!ごはんですよ。
今回はクルーズの流れをイメージしやすいように乗船してから寝るまでのシーンを時系列に追ってみましょう、そうしましょう。
15:15〜乗船開始
  部屋に入ると各種インフォメーションが置いてあるのでコレを参照して行動します
15:50〜前回記述の初心者用オリエンテーション、参加は自由
16:15〜全員参加の避難訓練
  避難用ボートの番号が各部屋毎に割り振られているのでデッキのボート下に集結
  点呼の練習をします。これが結構な人数が一つのボートに乗るので時間がかかる。
  点呼が終わると救命胴衣の着用方法の説明。この辺は飛行機と一緒。
17:00〜出港
  避難訓練が終わる頃、フリードリンクが振る舞われて前回記述の出港風景に。
  ドリンクはオレンジジュースかスパークリングワインを各自取りに行きます。
  紙テープはクルーがカゴに入れて歩き回るので声をかけて何本でも頂きまっす。
17:30〜19:15 ディナー
  夕食は2回制。予約時に希望の回を聞かれ割り振られます。所定の時間内に銘々が
  自分のペースで食事を済ませる方式。ちなみに二回目のディナーは19:45〜21:30。
20:00〜20:50 プロダクションショー
  食事の後に部屋で休んだり、船内ショップをぶらついたりしてからショーを鑑賞。
  この夜の出し物は名画の音楽メドレーをダンサーの踊りと共に堪能。
21:00過ぎ 風呂
  部屋の風呂より大浴場が好きな母につきあって入浴。空いてる時間と思いきや
  親子連れが沢山入ってた。って、私達も親子連れか^^; 。家族連れは部屋風呂に
  一人ずつ入るより時間効率が良いから大浴場に殺到するんだね、多分。
  混雑を避けるなら小さい子が寝た後の22:00過ぎが狙い目かも。
  風呂のオープン時間は6:00〜24:30。12時と20時に一時間の休止時間あり。

ふぅ〜、結構目まぐるしく時が過ぎた。船内はこの他にもダンスホール、バーでのマジックショー、パームコートのミュージックタイム、カジノ、テーブルゲーム室など何をして過ごしても自由。
部屋に戻って明日の船内アクティビティのタイムスケジュールを眺めながら、興味のある項目にチェックを入れてワクワクしながら就寝です。明日は夕刻の大阪港入港まで終日航海の日。では、おやすみなさ〜い。

の、前に忘れちゃいけない。恒例、ご飯写真up です。









アミューズ、前菜、写真はないけどスープ、ポワソン、ヴィヨンド、デザートのフルコース。食事はホテルのバンケットクラス。つまり見栄えがよくて、万人に受け入れられる内容。お酒は有料になりますが、アスカ特製ヱビスビールが美味しかった〜700えん。

ディナー開店前はせっかちグループの行列ができてますが(というかだいたい同じ顔ぶれ^^)次々と中に案内されるので、開店時刻くらいに部屋を出ると並ばないですむ感じ。
やや相席風味な間合いになるものの座席間は隙間があけてあるので、隣席同士で話がしたければ会話できるし、没交渉でもイケる感じになっています。とはいえ着席時に挨拶を交わすことくらいのことをしましょう。その方が互いに感じよく食事ができるというもの。旅慣れた人も多いので挨拶をきっかけに会話がはずんで楽しい時もありましたよ。挨拶だけであとは銘々で食事を楽しむのももちろん問題なし。

2015年10月24日土曜日

アスカ 出港編

出港合図のドラが鳴る
やってきました横浜大桟橋。乗船口はフロア毎に受付窓口が用意されていて乗船券と問診票(体調が悪くないか&至近の渡航履歴)を提出すると乗船カードを渡されます。受付カウンターで荷物を預けると後から部屋に運び込んでくれる、と聞いていたけれどキャリーケースを持ったまま乗船口付近に近づいたら付き人がついて荷物と一緒に部屋まで誘導してくれましたよ。周辺は手ぶらのお客さんが大半でしたが中には自力で運んでいる人もおり、なんだかよくわからないのですがフロア9以上(バルコニー部屋およびスイート)のゲストの特典だったかもしれません。何にしても荷物と一緒にお部屋入り。
荷物といえば、日程表と一緒にクロネコの宅配サービスの伝票が送付されるのでコレを利用して手ぶらで乗船下船をする人も多いようです。私は旅行の数日前にパッキングして発送するのを煩わしく思う性格&荷物と一緒にオウチに帰りたい派なので宅配は利用しませんでしたが身軽に動きたい人にはこれもオススメ。荷物が先に着いてるのは港までの移動距離がある人にとっては便利なシステムですね。

部屋についたら荷物を鞄から出してクローゼットへ。収納スペースがふんだんに用意されていたので居室の使い心地は良かったです。ひと心地ついたところで初乗船者のための説明会を覗きに指定の会場へ。ここでは主に、船内で迷子にならないコツを伝授していました。これが終わるといよいよ出港セレモニー。7階のデッキで飲み物と紙テープが配られ横浜見物を楽しんでる人達のお見送りを受けながら旅立ちます。
と、思ったら説明会場を出た途端に迷子になって7階デッキに辿りつけない人達がチラホラ。船内では何階にいるかを意識していないと自分が上下どちらを目指せばいいのか、はたまた前方後方がどちらなのか、しばしば迷うことになる。乗客はお年寄り率が高いので、旅の最後までエレベーターを降りたところでアタフタして「あーじゃない、こーじゃない」と言い合いをする老夫婦の風景によく遭遇した^^; 

大桟橋側のデッキにとりついて眺むれば、桟橋には多数のお見送りの人々。大半は横浜遊びに興じている観光客。華やかな出港風景を楽しもうとする人々が陽気に手を振ってくれている。デッキで振る舞われるスパークリングワインを飲み、なかなか対岸には届かない紙テープを躍起に投げ込むうちに気分が高揚してくる。紙テープはクルーがバスケットにいれてデッキを歩き回り、希望者にいくつでもくれるのでたくさんもらってトライしてみてください。テープ投げには結構な遠投力とコントロールが要求される。
夕刻のレインボーブリッジをくぐる
出港にはそれなりに時間がかかるのですが、待つうちに桟橋と船の間には色とりどりの無数の紙テープが風にはためきだしてなかなか綺麗。やがてドラが打ち鳴らされて汽笛が響きわたると皆が一斉に手を振ってお別れの挨拶。
船は思った以上に早い船足で湾の外へ向かうのだが、この時一艘のプレジャーボートが全速力で飛鳥IIを追いかけてきた。ボートの上では若い人達が手をふって「行ってらっしゃーーーい」と呼ばわる声。こちらも負けじと「ありがとーーー」と挨拶。
レインボーブリッジをくぐる頃にはプレジャーボートも船足をとめて最後の別れ。「良い旅をーーーー」と心地良い声が遠ざかってゆく。大声で手を振り、童心にかえったひと時が終わった。なんという華やかな出港風景。これだけでも飛鳥に乗った甲斐があった。
旅はまだ始まったばかり。

2015年10月16日金曜日

アスカ 予約編

飛鳥IIに乗ろう!と思ったらまず予約。郵船クルーズのホームページやクルーズ案内の冊子でどのクルーズにするか吟味です。
Dバルコニー部屋の風景
一泊二日から104日間の世界一周まで幅広いラインナップ。世界一周は予算的にも時間的にもベラボウとして、ワンナイトクルーズはあまりに短すぎて後方へ盛大にぶんまわす勢いで後ろ髪を引かれそう。最低でも二泊は欲しいところ。だって乗る日と降りる日しか無いなんて…短すぎるよ!
イベントに花火大会見物がついてると華やいで、しかも会場への行き帰り混雑に煩わされないお得感がある。ということで狙い目は伊東や神津島の二泊三日クルーズ。お値段的にもこの辺りが自分の限界かな、と思ってた。

ところが2015年のクルーズ予定を眺めていたら熊野花火大会クルーズのオプションに京都の五山送り火(大文字焼き)が入っていることを発見。花火大会もさることながら、混雑ぶりと遠隔地ぶりから言っても五山送り火なんて一生ご縁のないお祭りだと思ってた。このクルーズで出かければ移動その他の面倒は一切合切見てもらえる。もう行くしかないよ!

てな感じに発作的に申し込み。人気のクルーズは受付開始(1月)と同時に抑えないと即時キャンセル待ち状態になる。とはいえ早い段階の予約なので実際のクルーズ至近になるとキャンセルはそこそこ出る様子。今回の熊野花火大会クルーズは2月の段階でスイート(AC)とバルコニー無し(FK)の部屋がキャンセル待ちだったものの、出航のひと月前に確認するとスイートとバルコニー(D)に空き室情報が出ていた。そんな感じ。
ちなみにクルーズの3週間前(7月の中旬)までキャンセル料は発生しません。それまでは実行を悩んでる人も居そうなので申し込み損ねた人はじっとキャンセルを待ちましょう。

部屋からバルコニーを臨む
朝の風景
予約の際に悩むのがどのお部屋にするかということ。クルーズ慣れした人だと船上生活はパブリックスペースで満喫するから客室は寝るだけで良し、てな考えでFKステートを選ぶ人も多いらしい。窮屈なのが嫌という人ならスイートクラス(AC)をチョイス。悩ましいのはバルコニー付き(DE)のステート。部屋の大きさとしてはFKとほとんど変らない大きさで、違いといえばバルコニーが付いて上階にあるというだけ。なのにお値段が跳ね上がるこのクラスは各人の価値観で損得勘定が錯綜する。外国船籍のクルーズと違って身分制度が激しくない日本においてはお金を出しただけの特権感を得にくいというデメリットがあってどうしても安く上げたもの勝ちな印象がある。←外国船籍のクルーズなんてやったことないけどね。

結果から言えば今回バルコニーを選んで、それなりに満足できた。実感としてあるのは目覚めた時に寝間着のまま外の空気を吸いこめる贅沢感にお金を出した感じ^^ コレは意外とバカにならない開放感。一日の始まりを感じながらバルコニーで誰にも邪魔されず波音に耳を傾ける贅沢は、身支度というアクションを挟んでから外に出るのでは味わえない気持ちのゆとりがある。ゆっくりと身体と心を目覚めさせるこの朝のひと時が今は何よりも旅の一番の思い出になっている。これがスイートクラスになるとバルコニーに朝食を運んでもらえるサービスもあるというので、それはそれでまた贅沢感がup することでせう。むは〜、宝クジ当てたい〜。

2015年10月8日木曜日

アスカふたたび 序章

出航風景は華やか
ついに来ました。試乗説明会から歳月を経て実現した夢の飛鳥II乗船。私としては清水の舞台から三回転半宙返り飛び降りくらい劇的な出来事。

ちなみにですね清水の舞台から飛び降りるという言葉について豆知識。江戸時代においてはコレ、ものの例えではなく本当に流行していたそうです。記録に残るだけでも230人余りの人が飛び降りてる
主に「病いを治したい」とか「本願成就」的な願をかけて「この望み叶わぬならいっそ命もいらない」という文字通り命掛けの願掛けをして人々は清水の舞台からダイブしたそうです。
で、今と違って舞台下は樹木が相当に生い茂っていたために、実際に飛び降りた人の生還率はそこそこ高かったんだって。打ち所が悪かったりした2割ほどの人が命を落としてたとか。清水寺としてもあんまり流行っちゃうのもアレなんで「ダイブ禁止」というおふれを出したため、今は言葉だけがこうして残されているそうな。どっとはらい

さあ話がそれた。「思い切りよく」でも「死ぬ前に一度」でも何でもいい、飛鳥IIに飛び乗ってやろうじゃないの。今回の旅の目的は一生に一度?!の「親孝行旅行」であります(親孝行一度だけかよ、というツッコミはナシで!)。
親はいつまでも元気ハツラツなわけでなし、そういう自分だっていつまでも気軽に自由に動き回れる保証はどこにもない。そう考えたら思い立ったが吉日ですよ。

ウチの親は放っておいても何処でも出かけてくクチなんで、自分でチョイスしないような旅を冥途の土産に…っと、んがごご…人生のよき思い出にしてもらおうと考えて、それが飛鳥IIだったわけです。一念発起の大枚はたいたショートトリップ(参考:4泊5日で30万円ほど)!こんな旅行は親も私も普段ならチョイスしない。海外に行けちゃうじゃんとか、国内旅行何回もできちゃうじゃんとか、雑念が入ると飛鳥IIに乗れる日は来ない。でも視点を変えれば「親と海外にロングトリップとか冗談じゃない」「親と何度も国内旅行するとか勘弁だわ」とか考えるとゴージャス一点主義で「冥途の土産に飛鳥II乗ったね、楽しかったね」で終わらせるのが無難だ。(←つくづく親子関係を見直す必要がありそうだが、長年培われた関係性はいかんともしがたい…^^;)

正直、5日も自分の親と一緒に過ごせる自信があまり無かったんす。移動中のごたごたで互いにうんざりしながら喧嘩道中になる自信だけはある。その点、船旅は移動中こそがメインイベント。船上アクティビティを楽しんで、最悪の場合は船内は別行動で遊んでいたってなんの問題も心配もない。きっと勝手に楽しんできてくれる。こりゃ肩の荷が降りるわ〜。

なんて打算的に計画した豪華旅行だけど、これを契機に親子関係を見直そう。それで今後も親孝行ができるなら良し。やっぱコレっきりにして!と思ったとしても「やるだけのことはやったな」という気持ちになれるのではないか?とやや悲観的だがそんな風にも思うわけであります。
切っ掛けはこんなヨコシマな気持ちだった船の旅。さて、どうなりますことやら次回からの飛鳥II乗船記をお楽しみに〜

2015年9月27日日曜日

ハレメシ備忘録

久々に帝国ホテル。いまひとたびのラ ブラスリー、アラカルトの巻です。昨年、食べ損ねた舌平目を食べにやって来ました帝国ホテルの地下一階。
ロビーの装花は菊
今回はバーコーナーのある房に通された。初めて〜。ミュシャのタイル絵が飾られた華々しいメインルームとは趣きが違い、少し照明が落とされ落ち着いた雰囲気。小さな通路から垣間見えるメインルームの喧噪を遠くに感じながら、日光金谷ホテルのほの暗いバーのことを思い出す。あるいはリビングの隅に置かれた空き箱の中に潜り込んで、部屋の明かりを遠くに感じている猫の気持ちなんかを空想してみたり…。

乾杯グラスは興が乗ったのでカクテルを所望。キールロワイヤルをチョイスするとバーカウンターでクレームドカシスを注いだグラスがサーブされる。そうしておもむろにポメリーのボトルを捧げ持ったバーテンドレスが目の前でカクテルを仕上げた。シャンパンの泡立ちとともに立ち上るカシスの甘い香り。むぅ〜ん、たまらん。

では本日の献立を組み立てましょう。
舌平目のムニエル、これは絶対外せない。コレを食べにきたんだから。旦那はやっぱりダブルビーフコンソメを食べたがり、私はお酒の邪魔になるからスープはいらん、つーことでジャガイモと蟹のサラダ ハーフポーションを。
アントレ&ポワソンで十分じゃないかと思いつつ、舌平目を二人で取り分けにしてもらうことにしたのでギャルソンに「量としてどんなもんか?」とお伺いをたてる。曰く、各人アントレを2種にするか、肉料理を足すことを奨められ、ヴィアンドはトリッパをチョイス。様子見でトリッパも取り分けで、ぷり〜ず。
ではではおまちかね、写真をご覧じよ。
ジャガと蟹のサラダ ハーフサイズ 1,800えん?くらい? 
ムニエルは目の前で仕上げ、取り分ける
半分だけど、十分量でしょ 6,200えん
バターが濃厚で美味しかった!
トリッパも半分に取り分け、でもお腹いっぱい
お値段失念、3,700くらい?上品すぎる味
もちろんチーズで〆
右手に見えるのがバーカウンター
乾杯グラスと白&赤のグラスワイン(シャブリ&タナ)、食後のコーヒーをつけて、こんだけやりたい放題したからお会計どうだ、こんちくしょーめ!と思ったら1人1万円というところだった。
ふ〜、仕事のストレスも手伝ってヤケクソ喰いして死ぬかと思った。一品の料金はそれなりにするけど、取り分けにしたのが勝因っぽい。あと20%割引優待券のお陰^^;
贅沢ご飯にありがとう。しょうがない(?!)また頑張るか、と気持ちを新たにお店を出る私でありました。

お金の話は下世話だわ〜と思って最初の頃は書かなかったけど、行こうと思っている人の参考になればと思い金額のことも書いてます。企画モノのコース料理が1万〜1万3,000円とかするので、アラカルトで好きな物選んで好きなお酒飲んでこの値段なら、ハレの日メシとしては悪くないのではないかな〜と思ってます。あ、もちろん優待券利用してますが!翌日からは納豆メシが続きますがっ!!

2015年9月22日火曜日

クニオの世界

久々におたくのお時間。 大河原邦男展 に行きました!上野の森美術館で今月27日まで開催。うおぉぉ〜皆、急げ!会期の終盤、18日からは会館時間を延長して19時まで見られる。これを待っていたのだよ、明智くん。仕事帰りにすっ飛んで行きました。

通勤路から見えてたパネル
わくわくするぜ


メカニックデザイナーとしてその名も轟く大河原邦男。その名を知らなくても、ガッチャマン、タイムボカンシリーズ、ガンダム、トランスフォーマーのメカのデザインを担当した人と言えばその偉大さは門外漢の人達にも通じるのではないでしょうか。
ひたすらにメカデザインの原画やそのコピーが展示されていたのですが、これが想像以上に良かったです。どれも足を止めて見入ってしまう。

ファンのために作られたパネル
これだけは撮影可能だったのでパシャリ
造形がいいから?それもあるけど何と言っても私を惹き付けたのはそのノスタルジー(郷愁感)。どの作品にも思い出があって、どのロボットアニメも私の人生と共にあったことを実感。展示を見れば頭の中では各作品の主題歌が盛大なBGMとして流れ続けまったく飽きない。

黒田硫黄の『セクシーボイスアンドロボ』の登場人物、ロボットおたくのロボ。彼は三日で記憶を無くす殺し屋、三日坊主の記憶を辿るためにロボットを提示しながら言った。「何年まで記憶があるか、住んでた地域のネット局、女の子にモテたかどうかまでわかるであろう」「日本人の精神生活史だ!」だそうだ。む〜ん、女子モテのことはわからんが、大河原さんと同じ時代を生きられたことに感謝感激雨霰の私でありました。

ロボットアニメに興味の無い人にも見て欲しい。中でも作品にならなかったアニメのために起こしたオートビークルのデザインは秀逸。図面を見ただけでその滑らかな変形の造作が伝わってきて、夢のある動きにワクワクする。こんな体験は初めてだ。
ボトムズもいいけどやっぱザブングルだよね!

展示を楽しんだ後はショップで戦利品を漁る。また楽しからずや。同好の士がうじゃうじゃいて、皆一様に目をキラキラさせてお目当てのメカの描かれたグッズをお買い上げ。
会期はあと数日。見逃すな!買い逃すな!

2015年9月13日日曜日

節制3&愚者のカード

いきなり解決編〜まじかるマジか〜
前回「答えは数年後には出てるでしょう」なんて悠長ブッコイた私でしたが、もう出てますよ、答え話が突然チャラになることも考えられる職場という私の読みが的中です。

以下は愚痴と渾然一体となった状況説明。
あらすじ または伏魔殿編
転職して派遣スタッフとして不思議ちゃん上司(仮に小某方氏と呼びます)の下についた私。彼女との会話の噛み合わせの悪さには初日から手を焼いていた。
その気持ちはお互い様だった様で勤め始めて2ヶ月ほどで小某方氏から派遣会社にクレームが来た。曰く、「アノ人には能力が無いぷんすか」。
会社は私を呼び出して聞き取り調査をした結果、「小某方氏の方に能力がないっぽい」という判断をしてくれた ^^;  ←いやだってモウ、本当に小某方氏の実験ド素人っぷりは凄かったんだから

結局、契約続行については私の意志が尊重されたため私は前述のように「ネタとしてはオモロいから…」という安直な理由&数ヶ月でヘコたれるのは私のポリシーに反したので何とか踏みとどまった。意味不明な痛み分け方式で私は減給処分を受け小某方氏のプライドpを保ちつつ、かつ彼女の実験にはその後煩わされることなく仕事を続けることになった。

転回 または白い虚塔編
そこに降って湧いた私の直接雇用の話。その間、小某方氏は医局長の役職をお役御免になり医局スタッフから外されていた。ある意味一つの形勢逆転。
この状況を小某方氏は沽券に関わるとでも思ったか、驚きの妨害行動に出た。彼女は面接会場に現れて教授の横に陣取ってしまったのだ(これは有り得ない事なのだが現医局長は押し出されて私の隣に腰掛けた^^; )。
ここに至るまでに白い巨塔の内々では様々な謀略合戦が繰り広げられていたようですが、部外者の私にとって、それはまた別のお話。最終的に教授は小某方氏の提案を受け入れて直接雇用は別の人を雇う運びとなった。
以前から小保方チック(本家)な所業について問題視する動きもあり、今回の事案が決定打となって小某方氏は巨塔から追放されるという見解もあるようですが、それも私には関係ない話なのでこの際どーでもいい。
これじゃ〜まるで小某方氏と刺し違えるために送り込まれた刺客みたいに終わった私の巨塔人生。どうせならメリーポピンズ?! みたいに爽やかに行きたかったな〜、としみじみ。滞在期間は「風が変るまで」。それもまた良し。それなりにオモロいものを見せてもらったので文句は言わずに次に参るといたします。幸い、次の就業先もさっくり決まったので脱出成功と考えることにいたします。

ではお待たせ、タロットカードの時間です。今回注目するのは愚者。助言をもたらした愚者の逆位置は実に読み取りづらかったんですよね〜。
行動を表した剣ペイジ逆位置の「不快な風を正視する」に従って、直接雇用の面接を受けたのは正解でした。「私の仕事の最終地点はココじゃ無いわ」という決断材料にはなった。←負け惜しみじゃないよ!^^
愚者の逆位置には「読みの甘さ」との意味もあり、今回はつくづくコレであったかな〜と。まさかあそこで忘れてた小某方さんがお出ましになるとはお釈迦さまでも知るまいよ。まあ、知ってたところで手を打つことなど不可能でしたが。

正位置での愚者は「無邪気、向こう見ず、本能からの行動」。逆位置はこれらが阻害されているよ、という警告として読むべきだったのかもしれません。すなわち、「警戒しすぎ、考えすぎ、本能的行動が取れてないよ」という警告。事実、本能は「あそこはイヤや〜」と叫んでいたのに、色々考えてあそこに残ろうとする判断に傾いたのだから。←いや、そもそもタロットを見てそういう判断に傾いたわけなんだけどさ。
逆位置の読み方はまっこと難しい。解説本で逆位置についての解釈を読んでシックリこない時は、正位置の意味を読み取り「現在それらが阻害されている」と受け止める方法も有効、かな。

2015年9月6日日曜日

節制2&金貨スート

リーディング編〜前回の続き〜
私がどのように読み解き行動の指針にしたかを備忘録。

今現在金貨の象徴を通して真摯に世界を見つめている金貨のクィーン。「あるがまま、為すがまま」な状態で、物質的幸福がココにあることを認知している。しかしもう一つの選択は自分の心の声(この職場はエゲツないわ〜という声)に神経を研ぎすまそうとしている。ここから見えるのは客観的に見れば未練が残り本能的には危機感がつのる今の職場に対する揺れ動く気持ち。未練と危機感、どちらに従うべきか?
中庸の道として金貨9は、自分がしてきたことの達成やプロジェクトの完成を提示。状況から考てコレが意味するのは「今回の選択が自分のキャリアの集大成なり終着点になる」ということを念頭に道を選べ。他所へ移るにしても今の場所で踏ん張るにしても、年齢的にコレが最後の変革になりそう。その覚悟で選びたい。

上記3枚は心構えを見たので、後半3枚で実践にどう反映させるか考えて行きます。必要なアプローチがカップキング。方向性は金貨エース。行動は剣ペイジの逆。
開かれた楽園の金貨エースは、豊かな土地から出てゆくも停まるも実は自由自在であることを示唆。また、激情を持ちながらも王としての責務で静かに構える人物(責任感の人)のカップキングは私に感情的に行動しないよう警告しているように取れる。
さて剣のペイジはここに至って初めて出た逆位置のカード。慎重に後ろをうかがい、時にスパイを表すカードが示唆する私のとるべき行動は?解釈本によれば「不安からくる攻撃的行動、あるいは信頼できる人とリラックスすることを学ぶ」とある。どちらの意味かは他のカードとの関連で読めとある。ふむ…わからん。
おまけカードの助言を見れば愚者の逆位置は「警戒、行動前の計画、本能から繋がれなくなっている」…むむむ?

リーディングを始める前は本当にどちらを選択したら良いかわからず途方にくれていた。感情的に「(直接雇用を)だが、断る!」と言いたい気持ちが強かったのも事実。それは仕事を放り出すことを意味するのでなかなか決断が下せなかった。
しかしリーディングを続けるうちに「今の職場に残る方向に傾倒した読み」を自分が始めたことに気がついた。本能的にはメチャクチャ拒否っているのだけど、この警戒心や慎重さを忘れずに今の場所で頑張ってみてもいいのかな?なんて気持ちが芽生えだす。剣のペイジの逆位置は不快な風を正視するという意味も持っている。以前、旧上司とゴタついた時に「職場としては最悪だけど、ネタとしてはオモロイからもうちょっと頑張ってみるか」という判断をしたことを思い出し、スパイのつもりで現職場への潜入続行だ!

さてこのリーディング、吉と出るか凶と出るか。答えは数年後にはわかっているでしょう。ということで備忘録メモメモ。
そもそも直接雇用の話が突然チャラになることもじゅうぶん考えられる職場なんでね。この先どうなる事やら、やれやれだわさ。ぷぅぷぅ。

で、今回のリーディングで一番目を惹いたのが金貨9。
金貨のスートは財産や仕事を表している。レイチェル-ポラックによるとエースから4にかけて着実に築き上げられた財やキャリアは5に至って失われ(あるいは見失い)→6新たな協力や援助を得て→7再考、再構築の時を迎え→8堅実に研鑽を重ねられる。今回出た金貨9にはこうした喜びや苦労を経て一つの達成、到達点の庭に至った女性が描かれる(その後の10において再び何かを見落とす示唆があるんですが…)。

乗るか反るかの選択に汲々としていた私に中庸の道として「そろそろ人生(仕事)の完成を意識しなさい」という金貨(仕事スート)のお告げ。少なくとも私はそう解釈した。新しい視点を取り入れることで、行き詰まった思考に次のひらめきを与える瞬間でした。決断そのものはあくまでもその人、個人が決めるもの。タロットリーディングはかくありたいものです。

2015年8月30日日曜日

節制のリーディング

節制のカード
不規則に登場するタロット記事、本日は「節制のリーディング」の紹介です。まずは節制(Temperance)のカードについてご案内。

禁酒の意味も併せ持つ節制のカードは天使が二つのカップから摩訶不思議な方法で中の液体を移し替えている絵柄。この天使は大天使ミカエルであるという説もあり、守護天使占いによればミカエルの庇護を受けてる私としては何とも気になるカード。

Temper (気質)のbarrance (調和)だなんて、すぐカッとなって破滅的行動をとる私には身につまされる戒め。エネルギーと行動のバランスが要求される『難しい選択や矛盾した状況の中に在る人』にとって有用なスプレッドと、見知りおきください。

節制のリーディング
ではリーディング開始。お気に召すままにカードデッキをシャッフル。上から順番に配置して行きましょう。
1 現在の状況
2 もう一つの選択肢
3 中庸の可能性
4 必要なアプローチ
5 必要な方向性、エネルギーの流し方
6 必要な行動、働きかけ
7 カードからの助言※お好みで追加

では不肖私めの課題「半年目の転職!」を例に読み解いて参ります。そうです、今回の記事はまたしても仕事の愚痴でござんす^^;

今までのあらすじ
今年始めにタロットに背中を押されて転職を決行した私。過去にお世話になった派遣会社の仲立ちでめでたく新生活を開始する。しかし常識と良識に欠ける新職場のやり方には不安と不満がつきまとう。そんな檻、おっと誤字だが意外としっくり もとい、そんな折り職場から契約期間終了後に直接雇用で来ないかという話を持ちかけられる。(←このやり方が狡っ辛くて正直引いた。コレ愚痴ね)
期間終了後は派遣で別の新天地を探した方がいいのか、直接雇用で今の仕事を極めた方がいいのか。も〜、どうしたらいいのかわかりません。
次回、上記のスプレッドを俺式解釈で読み解いてゆきます。お楽しみに〜

2015年8月22日土曜日

海のちから

今年の私は初夏の草むしりでかぶれて、それ以降は両足首のまわりがずっとあせも状態。汗かぶれというのでしょうか、汗が原因で湿疹状のものが出て痒くて仕方ない。
歩き回って発汗したり体温が上昇するたびに狂おしいほどのかゆみが出てほとほと困っていた。かきむしると余計に肌に悪影響を与えるので冷媒で冷やして誤摩化すこと3週間くらい。本格的な夏を前にしてなんとか治したいが皮膚科は混むし、経験上、皮膚科に行っても肌荒れ系の話は結局完治はしないものという先入観があって気が進まない。←主婦荒れとか子供のあせもとか、薬もらったからって過去に治った試しがなかったよ

ん?まてよ。そもそも若かりし頃、病院に行っても治らず苦しめられた主婦の手荒れ、アレがいつの間にか治ったのはネットで洗剤やシャンプーを薄めて使用すると良いと聞いて実行してからだったな。子供の夏のあせもが酷かった時も海に浸かると良いと聞いて、その後たまたま海水浴に連れっていって改善された記憶もある。
試しに肌あれと海水の関係について検索だ!と確認するとアトピー性皮膚炎の人達が完治はしないが海水で肌のコンディションがかなり改善する、という報告を多数あげている。なんでも海水の抗炎症作用や殺菌作用が肌の汚れにはいいらしい。清潔を保つことで過剰な荒れを防ぐ効果があるとか。これはもう、やってみるしかないじゃあーりませんか。

海水の塩分濃度はおおよそ3.5%という話なので1リットルあたり35gの塩を入れれば、なんちゃって海水の出来上がり。この時、注意したいのは食塩じゃなくて天然塩を使用してくださいね。含有しているミネラル分が全然違いますので。
私は大さじ2杯の天然塩を1リットルの水道水に投入してこれを風呂桶に入れて片足ずつばしゃばしゃと撫で洗い。塩分が高いのが気になるので排水には流さずに終わった塩水は庭の雑草地帯にむかって「しょっぱくなりやがれ」と、ざっぱーん。除草効果も出て一石二鳥でござんす。そもそもお前達のせいで私の両足は荒れたんだ、ぷんすか。
洗った足は初日はシャワーで軽く洗い流しましたが、特に問題がなさそうだったので三日目くらいからは洗った後はタオルで軽く抑えて自然乾燥。一日中、足首回りに天然塩をまとって生活してました。海に行ったら一日中塩まみれなわけですし、多分問題ないでしょう、多分^^

結果は三日で出ました。嘘のようにかゆみが引いて、それに伴う肌荒れも一週間くらいで改善された。ありがとう、海。いや、海には行ってないが。
お肌のアレコレは個人差もあるので、興味のある方は自分の肌に合うかどうか確認しながらおそるおそるとお試しください。
来年も荒れるかもしれないので、備忘録としてメモメモ。

2015年8月8日土曜日

アセンダント

前回に続き、タロット備忘録。乗りかかった舟なのでホロスコープ絡みのことなんかをメモっておこう。

占星術においてアセンダント(産まれた時刻に東の空を支配していた星座)は、その人本来の資質に影響を与えているものだそうです。その人自身も気づかないような本質的な部分にリンクするものであるため、他者が受け取るその人の印象とか外観とかに多大な影響を及ぼすと言われている(そうな)。
これに対して一般的な星占いで割り当てられる〇〇座は「産まれた時節の太陽が居た方角の星座」であり、これはその人の巡り会わせつーか、運命つーか、そうした支配(影響)を与えるものである(らしい)。←門外漢なのでイチイチ自信が持てない^^;

俺式解釈において、一般的星占い星座はその人が表現しがちな行動様式や思考を表していて、アセンダント星座はその人の根底にあるがために「実際に他者に対してそうした印象を与えがちなもの」として認識しておくと良いのかもしれません。

これを踏まえて前回メモった「ゾディアックカード」で自分の誕生を支配するカードを見てみましょう。一例として以下の場合。
星占い的には天秤座 正義
アセンダント牡羊座 皇帝
アセンダント的には他者から権威的、権力的、責任感、父性、という印象を持たれ易い。その上、星座本来の性格から実際に公正さを追求するところがある様子。
これが良いように作用すれば印象通りの公明正大な人として信頼されるだろうし、逆に皇帝の印象が大きく作用するようだと正義の行動が煙たがられる要因にもなりうる。
と、このように人に与え易い印象を自覚することで自分の行動の調整を図ることに役立てられる。

あら、良いわねコレ。早速自分のアセンダントを調べてみましょ。ホロスコープ 無料作成 で検索すればいくつか最適なものがヒットしますよ。 ここは親切設計でオススメ 

が、しかーし!アセンダントを割り出すためには出生地と誕生時間を知っている必要があります。幸運にも母子手帳に記してあればそれで知ることが可能ですが、世界中のお母さんがキッチリ出生時刻を書いてるわけではないので直接お母さんに聞いてみてください。正確な時間がわからなければ、せめて明け方だったのか夜中だったのか、朝飯前だったのか、夜食が恋しい時間だったのか、大雑把な時間を聞き出してその至近のアセンダントを見比べてチョイスするしかないっぽい。

さてさて前回のゾディアックカードに追加項目です。足りないカードをエレメントで補足しましたが新たに天王星、冥王星、海王星を以下の通り当てはめてください。

ゾディアックカード
 牡羊座  
皇帝   牡牛座  教皇   双子座  恋人
 蟹座   戦車   獅子座      乙女座  隠者
 天秤座  正義   蠍座       射手座  節制
 山羊座  悪魔   水瓶座      魚座   
  天体カード
   太陽  太陽     月   女司教
   水星  魔術師    金星  女帝
   木星  運命の輪   火星  塔 
   土星  世界     天王星 愚者
   冥王星 審判     海王星 吊られた男

ホロスコープ上の惑星達と支配星座の関係性についてはまた時間のある時に書いてみまっす。気長にお楽しみに〜


2015年7月30日木曜日

デス、ですね2

ヤマモトナオキ
死神のカード
久々に新しいタロットを入手。今回は日本神話をモチーフにしたタロットカードです。「ヤマモトナオキ」で検索けんさく〜。
余談ですが作者はイラストレーターとのことですがウチの旦那が長年応援しているエロ漫画家さんと同姓同名。だもんでご本人のサイトから直で購入した後、届いた包みの差出人を見て旦那がかなり動揺してた^^;

閑話休題

大アルカナのみのカードなのも手伝って、実占にはちょっと向かない印象でしたが古事記や日本書紀の登場人物を「ここに持ってきたか〜」「自分だったら…」という形で想像の世界が広がりなかなかに楽しい。イザナミをモチーフにしたカードが実に4枚も入っており「どんだけイザナミ好きなんだ」と思わないでもないのですが、しかし考えてみるに生死をめぐる神話としてのナミさんの役割は確かに大きい。
なんだかんだいって第一印象で心ひかれたカードが「壱拾参 死神」だったのが私としてはかつてないことで自分でも驚いた。これは多分に『こうの史代 ぼおるぺん古事記』に依るところが大きいと思う。
場面は黄泉平坂(よもつひらさか)。イザナギによって大岩で通せんぼされたイザナミが岩を挟んで壮絶な夫婦口喧嘩をやらかすシーンなわけですが、このカードを見て脳裏に甦ったのが先述の『ぼおるぺん古事記』の以下のシーン。
こうの史代@ぼおるぺん古事記
この夫婦神はヤシマ(日本)を生み出す前に天の御柱を経巡って結婚の儀式を行っています。その何とも幸せな思い出と今生の別れが重なるこのシーンは、始まりと終わりが一つの大きな何かを挟んでぐるぐると経巡る(まわる)ものであることを暗示しているようだ。道をふさぐ大岩を間に巡り合うことは叶わず、二人の関係はここを持って終わる。かくてイザナミは黄泉国(よもつくに)へ、イザナギは中つ国(なかつくに)へ袂を分かち次の物語(天照大神の誕生)を紡ぐのだ。

一組の夫婦が冥界を挟んでアレコレする物語にはギリシア神話の「オルフェウスとエウリディケ」も外せない。あちらさんは星座(竪琴座)の起源を表したものですが、洋の東西を問わず「死が二人を分つ出来事」というのはそれだけ人間にとって大きな命題となりうるのでしょう。
さて、1枚のカードから心に移りゆくよしなし事を書きつくりましたが最後は星座とタロットについて備忘録。もともとはゲーム(賭け事)としての要素で世界に普及したタロットに占星術やら諸々を結びつけるようになったのは18世紀頃と言われています。
私にアストロジーやホロスコープの素養はありませんが、カードをめくる時のインスピレーションの一助になることもあるので参考までにメモっておきます。(ウェイトスミス版による対比)
ゾディアックカード
 牡羊座  皇帝   牡牛座  教皇   双子座  恋人
 蟹座   戦車   獅子座  力    乙女座  隠者
 天秤座  正義   蠍座   死    射手座  節制
 山羊座  悪魔   水瓶座  星    魚座   月
ちなみに黄道十二宮に入らなかったカードの支配する天体は以下の通り
 太陽 太陽    月  女司教
 水星 魔術師   金星 女帝
 木星 運命の輪  火星 塔
 土星 世界
ん?三枚足りませんね。とってつけたようにおまけ 
 愚者 風のエレメント
 審判 火のエレメント
 吊られた男 水のエレメント    だそうです。
なんとなく審判って土な気がするけど。墓穴からみんながボコボコ出て来てるし^^

ホロスコープのたしなみがあれば、出てきたカードから「時期」を占うこともできるのかもしれませんね。頼まれてタロットリーディングをしていると「それはいつ?」と知りたがる人は意外と多いので頑張って調べてみました。でも使いこなすにはもっと修行が必要そう。 

2015年7月20日月曜日

明けましておめでとう

関東は早くも梅雨があけたようで、天然パーマ全開の私としては実にめでたいことでござんす。代わって暑い夏が到来するわけですが、今季も頑張って行きまっしょい!

さて今日のお話は動物園。上野動物園の年間パスポートを買った途端に梅雨入りして、なんだかしょんぼりと雨に打たれながら動物鑑賞の日々でしたがこれからは降り注ぐ太陽光線の下、元気に動物さん達の姿を…お〜!暑さで動物達がぐったりしておるではないかっ!
というわけでお昼休みの動物園ランデブーはあまりオススメできませんが、通勤前の朝のひと時の動物さん達をご紹介。

まずはお馴染み、エリマキキツネザル。春に産まれた二匹の子供が元気いっぱいに檻内の樹上を駆け回る。親は寝てばかりなり(^^)
木の幹の向こうにもう一匹いる
シロクマ:鑑賞用小窓から人間を鑑賞中 

ワオキツネザル:子ども背負ったお母さんに目がいく

ペンギン:暑い日はみんな日陰にかたまる
上野動物園の開園は9時半から。月曜休み。朝は餌が出る時間でもあるのでみんな活発に動き回る。そんなわけで朝から行くの推奨。8/8(土)〜16(日)の期間は夜8時まで開園しているので仕事帰りのビアガーデン代わりに出かける予定。楽しみね〜。

上野といえば忘れちゃいけない、パンダがいたよ。ご飯を食べてるところを見るならやはり開園直後にレッツゴー。