いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2023年3月11日土曜日

シン 冬のホラー

 2019年最後の投稿が隣家に関するホラー話だったのでその結末をここに語ろう。

結論から言えば隣家の登記はまんまとインチキおじさんのものに書き換えられ、現在爺さんはちゃっかり町内会にも加入して何食わぬ顔で町内の風景に紛れ込んでいます。表札はそのまま、回覧板の名前も元の持ち主のままにしているので未だに隣家の女主が亡くなったことを知らない人も多い中で、この4年の間に町内に新入居者も増え新住人にとってはそこに居るインチキおじさんがインチキとも知らずに日常の風景として存在している。嗚呼、僕だけがいない街状態。

最後の投稿の後、3月のことでしたが道端で遭遇したインチキおじさんと対決して警察も呼んで大騒動になったのですがその時すでに登記は書き換えられていたためジ・エンド。警察としては民事不介入でどうしようないとした上で「ただし血縁のない人に全財産譲るという遺言はかなり異様なケースなので、これは血縁者に連絡してきちんと調べてもらったほうがいい」との由。ところがところが前述の通り町内会長が事なかれ主義なので個人情報保護を盾に血縁者を探すことはせずにそのまま不審者が町内に居つくという結果になりました。

正直、ハラワタは煮えくり返っています。しかし町会費も払ってw隣人になってしまった以上は仕方ないので爺さんと顔を合わせた時にはちゃんと挨拶はしてますことよ。大人の対応はしているものの事情を知ってしまった向こう三軒両隣(当事者の隣家は除くw)の住人は苦虫顔です。対決した際に警察官と一緒に色々と問い詰めて、その時爺さんが某宗教関係者ということを突き止めていたので、この家が宗教団体の手にいずれ渡ってしまうのだろうなという危惧はあるものの今の所は爺さんの所有物として温存されています。早く善良な市民に売っぱらってそのお金を献金しちゃえばいいのにと思う日々。

なんだか釈然としないけど、知らなければ、知らずにいればそこそこ幸せに生きていける。実は日常生活というのはそんなホラーと隣り合わせに積み上げられているのかもしれない。
アナタの隣の家に住んでる人、本当に隣人ですか?


2023年3月2日木曜日

わたし 生きてる

 恥ずかしながら帰ってまいりました。

写真は関係ないです

てゆーか、過疎ってるからBloggerはサービス終了するって言ってたじゃん。
だから泣く泣くお別れして今日まで生きてきたのに、なんかシレッと「新しくブログを作りますか?」みたいなページが出てきてあれ?懐かしい〜。つか、まだやってるの?話が違…とか言いながらログインしたら普通に思い出の居城がそこにまだあって、なんだか嘘みたいに表題のセリフが口から出ました。

2019年2月の投稿を最後に実に4年ぶりの王の帰還。奇しくも厄災が世界を駆け巡ったあの年からのかくも長き不在。

積もる話をしようじゃないか。
とりあえず、今日のところはこれで勘弁してやる。

2019年2月12日火曜日

冬のホラー続報

納得は行かないしいまだに釈然としない。けれども隣人は昨年の12月頭には誰にも知られずに既に亡くなられていたそうなのです。。。

あらすじ再び
隣家には身寄りのない一人暮らしの女性A子さんが暮らしていた。12月の第一土曜日に、A子さんと連絡が取れなくなった事を心配した友人が連れ立って訪ねてきた。それまでは確かに人が住んでいたのに、その日を境に隣家は無人になった。
時折、隣家には留守を預かってる風味の謎の老人が出入りする。老人の言う事はコロコロ変わるのだが最終的に出してきた設定は「9〜10月頃から隣人は海外を飛び回っていて捕まらない」との由。
A子さんの友人と連絡を取り合いながら、老人の話にはいくつも矛盾があることに不審感が拭えない須磨人は事情を説明して町内会に判断を委ねたのであった。

さてここから続き。
町内会の役員は色々と聞き取り調査を行った結果…以下のような話を持ってきた。
A子さんは既に亡くなられていて12月の頭には火葬場で荼毘に付されている。火葬に立ち会った人から直接聞いたからこれは間違いない。
だけどその人はA子さんが亡くなった事を口止めされていると言うので誰から聞いた話かは話せないし、須磨人さんも誰にも言わないでね。
ちょっ、待てよ!
一体誰が何の目的で口止めする必要があるのでしょうか?この次点でA子さんの死から二ヶ月が経過していると言うのに?!
病気になったり入院したりを人に知られたくないと思う人はいるでしょう。それは理解できる。身内が葬儀を内々に済ませたいから落ち着くまで黙ってて、なんて話ならそれも理解できる。でも友人が訪ねて来てA子さん不在が発覚した日の前に、既にA子さんは世俗の諸々と解き放たれた状態だった訳で、一体どうして内密にしなければならない理由が発生するのでしょうか?それは本人の希望だったのでしょうか?「私が死んだ事は内緒にしてね!」ってか?武田信玄じゃあるまいし。
役員は「そういう事情だから仕方ない。民生委員も定期的に隣家の様子を見てくれると言ってるし、そっとしておこうと思う。A子さんが監禁されてるとかの事件じゃないしね。もう死んでるんだからさ」みたいな事を言って私を絶望の淵に落とし込む。正直、何言ってるのかワカンナイ。あーた、ソレ民生委員にも秘密にするつもりなんか?!

一人暮らしの女性が亡くなった事を口止めする身内以外の人間がいる。それ自体が既に事件じゃないんですか?何よりも誰にも知られずに亡くなって、それをそのまんまにしておくという仕儀が私には到底理解できない。町会役員とは多少険悪になったけど、民生委員には報告するべきだと意見して結局私から民生委員に話をすることになった。
民生委員はこの話をベテランの委員に相談して然るべき対応を検討して報告してくれる事を約束してくれた。
くだんの役員については「町会役員には守秘義務があるという申し送りを何か勘違いしてらっしゃるようですね。情報を共有するべき人達にまで秘密にするのは間違ってます」という事だった。
またしても出すぎた真似をしたと落ち込みもしたけれど、その一言で救われた。おかしいと思った事は一人で抱え込んではダメだ。

それでも隣家の人が誰に知られる事もなく亡くなったとは今でも思いたくない私がいる。
こんな有耶無耶なやり方では心の中で手を合わせることもできゃしない。
「私達が訪問した事でA子が家から出て行ってしまったのではないか」と気に病んでいたA子さんの友人にも何と報告をしたものか…。その時、既にA子さんは亡くなられていたという話になっているのだから。

さて、そんなこんなのドサクサ中に「このBloggerは利用者が少ないから閉鎖になるよ」という通知がグーグルさんから来ましたよ。なんだかんだと駄文を細々と書き連ねてきましたがそれももう終わりのようです。
せっかく書いたよしなしごとも露と消えるかと思うとあやしうこそものくるほしけれ。
ログの保管とかブログの転居とか?考えなきゃな〜と思いつつ日々の生活に忙殺される今日この頃であります。
またどこかでお目にかかれます事を祈りつつ、ひとまずホラー話はどっとはらい。

2019年1月14日月曜日

冬のホラー2

年明け最初にこの話題というのはあんまりですが釈然としないので昨年の続きです。

前回までのあらすじ
隣人が行方不明になりました。きっかけは隣人の友人が「連絡が取れない」と心配して訪ねてきたことから発覚。隣家はその日までは確かに誰かが住んでいたのに友人の訪問を境に無人になった。その数日後、窓が開け放しになっていたことから警察が呼ばれ、しかしながら「出かけてるだけかもしれない」との理由でこれ以上は誰も介入できないと放置の日々。そんな中、留守を預かってる風味の老人(先代からずっと庭の管理を任されていた人物)を玄関先で発見して突撃する須磨人だったが…

この老人の話がどうにもおかしい。漂うインチキおじさん臭が否めない。
昨年、私が突撃した時は隣人のA子さんは筋力が衰える病気になって「頭ははっきりしてるんだけど動けないから電話で話すことはできない」という話だった。留守を預かってるのなら居留守をするのもおかしいし、来訪者に事情を説明してくれても良さそうなものなのに、それを頼んでもなお後日確認をとると友人の所に連絡は来ていなかった。
なぜ、入院に際して家の電話を解約しているのか?老人は人が訪ねて来るまでA子さんの家で暮らしてた風味なのに訪問を機に何故姿をくらましたのか?そもそもこの老人がA子さんの車を乗り回している事情は何なのか?疑問は尽きない。
友人と連絡をとった際にその疑問について話し合った所、友人曰く「え…ちょっと待ってください。その庭師さんはもしかして私の知ってる方とは別人かもしれません。あの人は車の運転はしないはずなのですが…」という衝撃の展開が!庭師〜!あんた一体誰なのよわさ?

どうしたわけか回覧板だけは回してくれている様子だったので年末の最後の回覧板に「民生委員さんにA子さんの所在についてお知らせください」というメモを貼ってポストに入れてみた。すると年明けに老人は民生委員の前に現れたそうな。そしてその老人の言うことにゃA子さんは趣味の研究のために外国を飛び回っていて全然捕まらないんだよとの由。
あんたさ、昨年はA子さんの病状についてすげー細かく説明して自由に動けないって言ってたじゃん?実際、夏に最後に見たと言う近所の人の目撃情報では脳梗塞の後遺症みたいな歩き方してたと言う話もあったから入院話を信じたんだよ?どーゆーことなんだよ?
民生委員としては一人暮らしのA子さんは庭師親子が面倒を見てるという話(老人談)を聞いた段階ですっかり安心してしまいうっかり連絡先とか聞かなかったのよとの由。「隣人の須磨人さんにちゃんと事情を話してあげてくださいと言ったんだけど連絡はないの?」と聞かれたが、ええ、何も言って来ませんよ。
そして先週、またしてもインチキおじさんwが夜になってから隣宅にA子さんの車を横付けにして何か運んでいる気配に気が付いて突撃したのでございます。
「何かあった時のためにあなたの連絡先を伺ってもよろしいですか?お名前はなんとおっしゃるのですか?」
A子さんの友人から聞いた庭師の名前と一致しなければ完全にアウトだったが幸いなことに聞いていた名前と老人の名前は一致した。無理やり聞き出した携帯番号はしかし老人曰く「でもこの番号はもうじき使えなくなるけどね」という不気味な根回し発言。すでに疑いの眼差しで見ているのでどんな説明も煙に巻いているように聞こえて釈然としないが、要約するとA子さんは外国人と結婚した友達のBちゃんと一緒に海外を飛び回ってるから、いつかはわかんないけどそのうち帰って来るから安心して待っていてとのこと。
「あなたは昨年私にA子さんは入院しているとおっしゃいましたよね?」と聞くと「入院してない。元気元気!」とだけ返されて華麗にスルー。海外を飛び回ってる話を訪問して来たお友達にしてあげて欲しいけどあなたが連絡してくださらないなら私からしてもよござんすね?と半ば嫌味を込めて念を押すと「その友達はなんで急に訪ねて来たの?」と逆に質問された。連絡が取れなくなったからだってばよ!
さて、A子さんの友人と早速連絡をとって作戦会議。Bちゃんは実在の人物で老人の持っているA子さん情報はところどころ合っている。しかしかなり古い情報しか持っておらず実はBちゃんとは随分と前に仲違いをしており今は連絡を取り合っていないはずなんだけどという話が聞けた。他にもBちゃんと海外を飛び回っているというのはかなり信憑性に欠ける事情がA子さんにはあることを教えてくれた。さて、どうしたものか。

結局、友人は勇気を出して老人に電話を入れて数々の疑問点を老人にぶつけてくれたそうだ。すると…
老人曰く、A子さんが足が不自由になる病気なのを認めた上で「多分最後のチャンスと思って海外に出かけたんだろう」との由。毎年、正月はBちゃんの所へ行ってたから今回もそうなんだと思う。へい?思うって…つまりはA子さんが海外を飛び回ってるというのはA子さん本人から出た確実な情報ではなかったのでございます。おじいさんもA子さんが今どこでどうしているのかを完全に知らないという。
友人の質問攻めに最終的に老人は「みんながそうやってA子さんの心配をすると悪い電磁波がA子さんのとこに届いてまた体調を悪くする。今は必ず帰ると信じてみんなで待ちましょう」と言われたそうな。
電磁波って…?「多分悪い気が集まるとか、そんな感じのことを言っているのではないかと…。」と、この話をしたら職場の友人にもそれ完全にあかんやつとちゃうの?言われた。

怪しい宗教紛いの団体に取り込まれてしまったのだとしても、それが本人の意思ならやむなし。それでも仲間が面倒を見てくれて世話を受けているならそれも一つの終の住処かもしれない。問題は外界との接触を絶たれて不本意なまま自宅から遠ざけられたりはしていないだろうかという心配。
そもそもね、毎年正月はBちゃんの所に行ってるというけど友人に依れば「それは絶対にない」し隣に住んでる私も断言するけど若い頃ならいざ知らずこの数年間A子さんは正月時期に家を空けてなんかいないよ?
老人がテケトーなことをいうので有耶無耶なれど、A子さんは現に行方知れずになっている訳だ。にも関わらず、このおじいさんが間に入ってトンチンカンなことを周囲に吹聴している限り、誰も捜索願を出せない状況に置かれている。それを知っているのは今のところ、宇宙で私達だけなんだ。さりとてどうすることもできない。実際問題、捜索願は身内でもないとそう簡単には出せないらしい。
私は先代の老夫婦と良い近所付き合いをさせてもらっていたからお二人が子供のいない娘二人の行く末を案じて最後に姉妹が助け合って暮らして行けるようにと2世帯分の広い土地を用意したことを聞き知っている。もし、何か良からぬ企みに巻き込まれて隣の家屋敷が誰かの手に掠め取られるようなことがあればどうにもいたたまれない気持ちだ。お二人はそんなつもりでこの土地を用意した訳ではないのだから。
しかしそういう妄想自体が悪い電磁波?!の元になるのであればなるほど悪い想像は慎むべきであろう。
A子さんの友人とは「A子さんが何事もなく帰宅して、全てが笑い話になるといい。その時は是非またお会いしましょうね」と約束して電話を置いた。十代を共に過ごした自分の友人と重ね合わせて、女の友情がこの先も長く続くことを願わずにはいられない。
はてさて、どなたかこうした案件に良い考えをお持ちの方はお知恵を拝借したいものです。
まじでまじで

2018年12月24日月曜日

真冬のホラー

さて、皆さんはお隣に誰が住んでいるかをご存知ですか?
ご近所付き合いが廃れていく昨今、そうは言っても学生さん風の人が住んでるとかOL風味のお姉さんが居るとか、おぼろげにでも隣に住む人の輪郭は見えているのが普通ではないでしょうか?
そんな風に認識していた隣人が引っ越した気配もないのにある日突然別人にすり代わっていたら…今回はそんな摩訶不思議なお話です。

私がこの地に越してきたのは四半世紀も前になるでしょうか。古い住宅地にある中古物件を求めて新生活をスタートさせました。その時、隣家には老夫婦が住んでおりましてお二人には人生の先輩として色々なことを教わりながら良いお付き合いをさせて頂きました。このご夫妻はすでに鬼籍の人となり、独身の娘さん(A子さん)が家を建て替えてそこで一人暮らしを始め、もう5〜6年になるでしょうか。先月、そこへA子さんの友人が訪ねて来た。
その友人曰く、「A子さんと連絡が取れないのですが…」電話に出ないというだけではなく、電話の契約そのものが解除されているらしい。「A子さんはここに住んでますよね?」と尋ねられて、はてどう答えたものか。確かに姿を見る事は稀だけど、しかし夜になれば部屋に明かりもともるし普通に生活している様子ではある。友人に言わせると「どうも様子がおかしい」との事でしきりに安否の確認を取りたがった。とはいえ不在では仕方ない。ひとまずA子さんには友人が尋ねていらしたことを私が伝えておく運びとなった。
その夕刻、部屋の明かりがついたので早速私が訪れてインターフォンを押してみた。
…が、一向に出ません。家の中に人がいる気配はしているのに誰も出てこない。出られない理由が何かしらあるかもしれないと思い、ご友人が尋ねていらした旨のメモをポストに入れて帰宅した。
友人には私から「A子さんは帰宅したようですが出られない様子なのでメモをポストに入れておきました」と伝えると、なんと友人は即刻引き返して再度訪問してくれて家の外から必死に呼びかけた。それでもA子さんは扉を閉ざして姿を見せなかった。
そして、その翌日から隣家の窓に明かりが灯ることはなくなった。

それだけではない。夫は仕事の行き帰りに必ず隣家の様子を見るようにしていたのだが数日後の夜、二階の窓が開け放たれているのを目撃し「誰かがいることはいる」と私に報告。翌朝、私も隣の二階に目をやると…その日「今年一番の冷え込み」と言われた朝なのに窓は開け放たれていた。多分、昨夜からずっとそのままだった模様。
さあ、あなたならどうする?

町内会長さんに状況を説明して、A子さんにはお嫁に行ったお姉さんがいたはずなので連絡をしてもらうことにした。ところがそのお姉さんはとうの昔に亡くなっているという。つまりA子さんには連絡を入れる相手がいないとの由。結局、民生委員に連絡を入れて委員さんの判断で警察に来てもらった。
ところが警察は二階の開いた窓から侵入を果たしたものの、家の中には誰もおらず「死体とかが出れば別ですが、出かけてるだけかもしれないのでこれ以上のことは警察にはできません」と言って帰って行った。「あ、窓は閉めておきましたから」ですと!
えー、それだけーー?!

実際、近所の人間にできることはここまでです。駐車場にはA子さんのものではない他県ナンバーの車がずっと停められており、町内会長さんによるとそれは親戚と名乗る男性が時々出入りしていたのでその人の車だろうとのこと。私は老夫婦とのお付き合いの中で親戚はほとんどがすでに鬼籍に入っていると聞いていたので、強いて言えば亡くなったお姉さんの旦那さん、つまり義兄さんだろうかと思っていた。
つい先日のこと。日が落ちてから裏庭の片付けをしていた時に、隣家の玄関が開いており中で明かりもつけずに何かしている人物を発見して私は思わず「A子さん!?」と声をかけた。中からは老人が現れてそそくさと戸締りをして立ち去ろうとする。追いすがり「すみませーん、A子さんってどうかなさったんですか?」と声をかけると「にゅーいん、入院してるんだよぅ」とのこと。
老人は先代の知人で庭仕事が得意なことから昔から庭木の手入れを任されていた人だった(しかし庭師さんという訳ではない)。A子さんが家を相続した際に引き続き庭の手入れを引き受けていたことは私も知っていた。面識もあるがこの人は決して隣家の親戚などではないことを私は知っている。とは言え長らく家に出入りしていたご縁で「もうほとんど親戚みたいなもの」ではあるのでしょう。独り身のA子さんが体調を崩した時に他に頼る人もなく、彼に留守宅のことを一任したとしても不思議ではない。
でもね、留守を預かったのならそれなりのやり方つーものがあるでしょうが。人が訪ねて来たら「これこれこーゆー事情です」と説明するとか、警察沙汰にまでなってるのだから町内会には連絡入れておくとか。高齢の男性なのでそういうことに気が回らないというのはあるだろうけど、「入院ってこの近隣の病院ですか?」と聞いても「いやぁ、違う」としか答えないのでA子さんがどこにいるのかもわからず終い。
友人が心配して訪ねて来た話とポストにメモを入れた話をしても「あー、そうなの」としか言わない。「連絡を入れてあげるように伝えてください」というと
「無理無理、話せないから」
「え、そんなにお加減が悪いのですか?」
「いや、頭ははっきりしてんだけど体が動かないんでね」と、こんな感じ。

そもそも入院なら新聞を止めるのは合点が行くが、電話まで解約するのは腑に落ちない。この日もそうだったのだがこの老人はなぜかA子さんの車を乗り回している。考えてみれば「もうずっと入院してる」と言っているけどその間、友人が訪ねる日まではおそらくこの老人がA子さんの家でずっと暮らしていたのだ。だからこそA子さんの不在に近隣住民は全く気がつかなかった訳だが、はてさてこれってどういうことなんだろうか。
言い方は悪いがA子さんは相続人のいない財産を持った独り身女性なのである。何事もなければ良いのだが…といらぬ妄想が暴走する。
何よりも、ずっと隣に住んでると思ってた人が実は別人だったという事実に震えた。
あなたの隣に住む人は、それは本当に隣の家の人ですか?
私たちはそれを知る術を意外と持っていないのです。
以上、最近起きた不思議なお話でした。