いらっしゃいませ

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いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2013年11月23日土曜日

大アルカナ〜15から21

内面の成長を遂げた次のステージは、闇から光へと駆け抜けそして世界へ!

XV 悪魔 ライダー的には強迫観念、好ましからぬ関係、低い欲求
磁気、官能、魔法、欺瞞、誘惑、見栄、思いつき

XVI 塔 ライダー的には激変、解放、天啓
傲慢、うぬぼれ、尊大、破局、罰、むくい

XVII 星 ライダー的には希望、楽観主義、平和
希望、夢、吉兆、平安、新たな着想、ひらめき、霊感

XVIII 月 ライダー的には本能、直感、謎、錯乱
夢幻、想像の旅、憂愁、未知の魅力


節制において禁欲を知ることは闇(悪魔)を知ることでもある。固定観念で硬直した塔を稲妻が打ち砕く時、闇の世界に閃光が走る。ひと時眩んだ目にやがて星のまたたきが映りはじめ、その光は月明かりとなって明るさを増すでしょう。

XIX 太陽 ライダー的には明瞭、自由、幸福
幸福、友情、誠意、愛、成功、調和、栄光

XX 審判 ライダー的には大きな変化、関係回復、復活、集団の幸福
道徳の一新、誕生と閉鎖、向上心、良心の試練

XXI 世界 ライダー的には成就、成功、大いなる理解
完全、結果、達成、報酬


次第に強くなる光は全てのものを照らす太陽となった。そこでは審判が行われ、行く者と行かざる者が分かれの時を迎える。こうして全てのカードを巡った者は完全なる世界を知ることになる。


駆け足で辿った「愚者の旅」はいかがでしたか?こうして見ると私自身は、このカードデッキでは大アルカナよりも小アルカナの方が人の表情を読み取りやすく、それゆえに感情が絡む人間関係の占いに活用したいという欲求が自然と湧いてくるのかもしれません。
またタロッティストによってはカードデッキを大別して
 大アルカナ  潜在している能力
 小アルカナ  顕在している状況
 コートカード 特定の人物や役割
と、見立ててリーディングをすると言います。飽くまでも私の印象ですが、このデッキでリーディングを行う際には小アルカナからも特定の人物が思い浮かぶことが多々あります。女性は共感する生き物と言われますが、おそらくこのカードデッキは女性の感応力に訴えかけてくる絵柄なのだと思います。

さて、入手したカードの物語を辿って自分なりのインスピレーションをカードから受け取りリーディングに活用してみてください。カードデッキには本当に様々なバリエーションがあって楽しいです。リーディングはしないけれど、タロットカードは集めてるというコレクターが広く存在するのもこれならうなずけます。
魔法と叡智から生まれいずる愚者
デッキ解釈はその人次第で膨らむ
次回は乗りかかった舟なのでヌーボーさんの付属冊子についていたスプレッド(展開)について紹介予定。お楽しみに〜

2013年11月17日日曜日

大アルカナ〜8から14

外面の成長を終え、内面の成長である次のステージに入る前にマルセイユ版とライダー版の相違点について一言。以前、マルセイユ版は古い形式のものでヌーボーさんはこれに該当するとお話しました。ちょろっとですがね。
その相違点が今から出て来るVIII のカード。ライダー版では力のカードが来るのですがマルセイユでは正義のカードが入ります。では続き行きまーす。

VIII 正義 ライダー的には真実、己への正直さ、公正な結果
均衡、公正、調和、自然の理に対する畏敬、あらがえぬ評決

IX 隠者 ライダー的には知恵、成熟、独り
賢い、孤独、寡黙、慎重、霊性なものの探求

X 運命の輪 ライダー的には幸運、運命、カルマ
予期せぬ出来事、不当な状況や成功、良好だが不安定な一段落

独り立ちを果たし経験を積む程に、積み上げたものの均衡をはからねばならぬ時がやってくる。正義とは何か?自分にとっての正義が他者にとって正義とは限らない。調和をはかろうとするほど頭をもたげる自己矛盾。
内なる真実の光を求めて隠者が見つけた答えは運命の輪。丸い円は巡り巡って終わる事の無い縁の連なり。繰り返す巡り合わせはどこまでも続き、世界を知る旅はまだ道の半ばなのである。

こうして既存の価値観を捨て新たな視点を積み上げる時が来ます。ライダー版では正義が入るXI にマルセイユは力のカードが来ます。


XI 力 ライダー的には人の強さ、ネガティブを変容、心開く
活力、勇気、防御、克己

XII 吊られた男 ライダー的には執着、保留、慣習に捉われない
後悔、罪滅ぼし、自己探求、利他主義、犠牲

XIII 死 ライダー的には変化、終わらせるべき物事
逆境、変化、変換、終局

XIV 節制 ライダー的には平穏な静けさ、バランス
調和、静寂、回復、節度、適応力、中庸

既存の価値観(正義)を手放し、新たに車輪を回すのに必要なものが力。吊られた男のように視点を全く変えることは、今までのやり方が終わること(死)を意味する。それはすなわち新たな視野の始まり。こうして得られた新しい経験には、さらなるバランス(節制)が付与されることでしょう。
調和(正義)に始まって調和(節制)に終わる。このように内面の成長を遂げた精神は次のステージへ旅立ってゆくのです。

左がライダー版、右がヌーボーさん
さて旅の途中ですが「力のカード」について。タロットが占星術と結びついた頃には神話をモチーフにした絵柄が多用されたようです。その頃は力のカードにヘラクレスの獅子打擲のシーンが用いられましたが、いつしかそれは女神が猛獣を手懐ける姿になり、ライダー版の頃には力による征服というよりも「柔よく剛を制す」をモチーフにしたものとなりました。掘り下げて見ると「理性が欲望を制する」等、色々なことを示唆するカードらしいのですが「本当の力とは何か」と考えさせられる良いカードだと思います。カードが何を問いかけているのか、絵柄を見た時に感じたことがそのままその時の気持ちを映す鏡になります。例えばライダー版を見た時、「優しさ」を感じる日もあれば「仲良し」「信頼」というワードが思い浮かぶ日もある。その時の気持ちによって強み=力の内容も変わってくるわけです。
カードがデッキによって性格が違う、そしてまた相性がある、と言われる由縁はその辺りにあるのかもしれません。自分にとって対話しやすいカードを是非探してみてください。
お気に入りのカードを探そう
@スクウェアエニックス

2013年11月11日月曜日

大アルカナの巻〜0から7

いよいよ大アルカナの登場。これは0愚者から始まって21世界で終わる一つの旅の記憶。まずは生まれいずるもののお話から。


0愚者 ライダー的には自由、未熟
幼稚、奇妙、休日、狂気、熱狂、悩みからの分離


I 魔術師 ライダー的には創造性、アクティブ
能力、才能、外交、先駆け、偏見や助言を拒む


II 女教皇 ライダー的には直感、叡智、静寂
勤勉、オカルト、平穏、叡智、感応、直感


0は胎児の形。無垢な精神は愚者と呼ばれ、世界へ最初の一歩を踏み出します。危険な足場を物ともせず軽快に歩き出すライダー版に対して、ヌーボーさんはかなり道化者な様子。蛇は足に噛み付いている?それとも愚者と旅する友達?感じたままに読み解いてみましょう。

生まれいずる時、人は誰しも魔法(大きな奇跡)と出会い、叡智を与えられてこの世に送り出されます。愚者が初めて出会うのは魔術師と女教皇。男性的なものと女性的なもの。意識と直感。光と影。陽と陰。どちらが欠けてもいけない二極。誰もがこの二極を持ち合わせている。


生まれた命は社会で育まれる。ここからは外面的な成長の物語が始まります。

III 女帝 ライダー的には情熱、豊穣、母性
行動、知性、活気、豊沃、有益な影響力

IV 皇帝 ライダー的には社会、ルール、父性
権威、安定、合法、守護、堅い意志

V 教皇 ライダー的には伝統、慣例への服従、祝福
共感、信仰、忍耐、救済、公正な謙虚さ、精神的導き

VI 恋人たち ライダー的には人間関係、決断すべき選択
愛、選択、試練、決意の必要性

VII 戦車 ライダー的には意志、成功、力
勝利、成功、進化、価値を認められる

光と影を抜けて女帝(母)の愛情に包まれて活動を始める命。皇帝(父)の庇護の元でルールを学び、教皇(社会、伝統)において道徳を知る。やがて恋人(愛)を得ることで己の経験を積み、戦車(独立)を手に入れ世界へ乗り出してゆく。外面的課題を果たしたら内面の成長を促す次のステージが待っています。

2013年11月5日火曜日

小アルカナ〜PからK

小アルカナもいよいよコードカードの部に突入。コートカードはトランプで言うところの絵札、すなわち J ジャック、Q クイーン、K キングの三枚に該当する。ただしタロットにはこれにもう1枚ファミリーが居て合計4枚のカードがコートカードと呼ばれている。大アルカナほどの力はないが、1~10の数よりもやや強い性質を有している(らしい)。あるいはダイレクトに人物や立場役割を示唆することで大アルカナの意味を補強するカードである、とも言われている。4枚のうちわけは以下の通り。

ペイジ=小姓(?!)見習い騎士というべきか、少年、年若の子ども
ナイト=文字通り騎士。血気盛んな若者、年かさの子ども
クイーン=女王。スートの成熟した姿、母、年上の女性
キング=王。スートのマスター、権威を象徴する、父、年上の男性


ペイジ ライダー的には地、学びはじめの学生、年若の子ども



ワンド(杖)
未来につながる報をもたらす者、着想、ひらめき

カップ(聖杯)
しかめっ面の若者、過度の愛情、嫉妬

ソード(剣)
高貴な勇気ある若者、仲間の秘密を厳守する

ペンタクル(金貨)
夢中な男、新たな仕事上の関係、研究、違う角度の考察



本来は全般的に年若い人物を示すペイジですが、ヌーボーさんのこの四人はその表情から年代にばらつきを感じます(私の印象ですが)。杖は少年っぽく、杯はちょいと色気づいた青年(色恋で悩むようなお年頃^^)。剣は働き盛りの壮年を彷彿とさせ、金貨は熟年や老年の気配。このように絵柄の表情や動きから占いのヒントを得ようとすると想像が広がって楽しい。そのインスピレーションこそがタロットの肝なんだそうです。


ナイト ライダー的には風、冒険と献身の理想家、年かさの子ども



ワンド(杖)
旅人、冒険家、新規開拓を求める勇気ある人

カップ(聖杯)
若い恋人、仲の良い友人、喜び楽しみを分かち合える人

ソード(剣)
力のある勇敢な人、情熱的で怒りっぽく横柄でもある

ペンタクル(金貨)
有益な時節の伝令役、頼りがいのある信頼できる人



騎士という立場ゆえ守護者であろう4人組ですが私の印象はペイジが後輩とか同級生なのに対して、ナイトは先輩だったり同級生の中でも一目置いた尊敬してる人物の印象。馬に乗っているのが特徴的な面々でもある。この馬がどこへ向かっているかを考えるのも一興。杖は旅立ちの前にこちらを一度だけ振り返って駆け出していく所。杯は歩みを止め語りかけているよう。剣はあちらからこちらへと眼前を駆け抜けてしまう、少しせっかちな印象。そして金貨は少し先を軽快に進む、私達を注意深く先導するように。


クイーン ライダー的には水、エレメントの具現者、母



ワンド(杖)
優しく正直な年かさの女性との強い友情、恒久的関係を探し求める

カップ(聖杯)
誠実な妻、ロマンティック、官能的

ソード(剣)
無関心な表情の武装した王、悪魔、不誠実、不名誉、孤独な女、未亡人、悲しみ、憂鬱

ペンタクル(金貨)
博愛、適度に慎重さのある寛大さ、的確さ、完全な自由



スートの熟練者達。さてどのように絵解きをしたら良いものか…。ペイジやエースがそうであったように「経過」で見てみましょうか。杖は女同士の先達から知恵を授けられて育まれる娘時代。杯は良き妻となり成熟してゆく女性像。剣は…まあ色々あったお陰で強くなっちゃって^^; 悲しみや苦しみも知った女。やがてそれを過ぎれば金貨では酸いも甘いも噛み分けて、寛大で愛に充ちた何からも自由な立場を手に入れた女性。と、こんな解釈で月並みではありますが女の一生的な何かを指し示す4枚。


キング ライダー的には火、エレメントの権威者、責任者、父



ワンド(杖)
しかめっ面の男、起業力、厳格、年かさで権威ある人物の助言

カップ(聖杯)
父、寛大さ、頼りがい、好意的に配された重要人物

ソード(剣)
王者の剣、権威、力の確立、法的困難、こじつけ

ペンタクル(金貨)
あらがう女を捉える力ある人物、横柄、どん欲、あこぎ



女王と同じく、キングはエレメントの熟練者であるものの責任者としての重責があり、技の具現者と言うよりは重鎮にして監視役のイメージ。…だったんだけど、ヌーボーさんの王様は責務に飽きが来て別の方向に行っちゃってる感じです^^; 。権威の側には必ず女が寄ってくる、ということなんでしょうかね。怪しい雰囲気ですが頑張って絵解きしてみましょう。こちらも「権威の経過」に着目。杖は王になりたてで重責を担い始めのピリピリ感。責務に対する情熱がみなぎり、横でおもねる女になびく様子はあまり無い。杯は王としての役割が板についた感じ。人の話に耳を傾ける暖かみも感じる。剣は権威が相当に確立された様子。裸の女を侍らせるに人目をはばかる風でもなく、しかしながら時に女から手玉に取られちゃいないかい?と不安になる要素てんこもり。金貨は横柄ここに極まれり。こうなるともう老害。権力を長く保持すると周りが見えなくなるのでしょうかね。権威を持つ者なればこそ自戒して欲しいものです。
さて心当たりのある上司がこの中に居ましたか?^^ あるいは、あなたはどんな形で自分の責務に向き合っているでしょうか。