いらっしゃいませ

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2023年3月11日土曜日

シン 冬のホラー

 2019年最後の投稿が隣家に関するホラー話だったのでその結末をここに語ろう。

結論から言えば隣家の登記はまんまとインチキおじさんのものに書き換えられ、現在爺さんはちゃっかり町内会にも加入して何食わぬ顔で町内の風景に紛れ込んでいます。表札はそのまま、回覧板の名前も元の持ち主のままにしているので未だに隣家の女主が亡くなったことを知らない人も多い中で、この4年の間に町内に新入居者も増え新住人にとってはそこに居るインチキおじさんがインチキとも知らずに日常の風景として存在している。嗚呼、僕だけがいない街状態。

最後の投稿の後、3月のことでしたが道端で遭遇したインチキおじさんと対決して警察も呼んで大騒動になったのですがその時すでに登記は書き換えられていたためジ・エンド。警察としては民事不介入でどうしようないとした上で「ただし血縁のない人に全財産譲るという遺言はかなり異様なケースなので、これは血縁者に連絡してきちんと調べてもらったほうがいい」との由。ところがところが前述の通り町内会長が事なかれ主義なので個人情報保護を盾に血縁者を探すことはせずにそのまま不審者が町内に居つくという結果になりました。

正直、ハラワタは煮えくり返っています。しかし町会費も払ってw隣人になってしまった以上は仕方ないので爺さんと顔を合わせた時にはちゃんと挨拶はしてますことよ。大人の対応はしているものの事情を知ってしまった向こう三軒両隣(当事者の隣家は除くw)の住人は苦虫顔です。対決した際に警察官と一緒に色々と問い詰めて、その時爺さんが某宗教関係者ということを突き止めていたので、この家が宗教団体の手にいずれ渡ってしまうのだろうなという危惧はあるものの今の所は爺さんの所有物として温存されています。早く善良な市民に売っぱらってそのお金を献金しちゃえばいいのにと思う日々。

なんだか釈然としないけど、知らなければ、知らずにいればそこそこ幸せに生きていける。実は日常生活というのはそんなホラーと隣り合わせに積み上げられているのかもしれない。
アナタの隣の家に住んでる人、本当に隣人ですか?


2019年2月12日火曜日

冬のホラー続報

納得は行かないしいまだに釈然としない。けれども隣人は昨年の12月頭には誰にも知られずに既に亡くなられていたそうなのです。。。

あらすじ再び
隣家には身寄りのない一人暮らしの女性A子さんが暮らしていた。12月の第一土曜日に、A子さんと連絡が取れなくなった事を心配した友人が連れ立って訪ねてきた。それまでは確かに人が住んでいたのに、その日を境に隣家は無人になった。
時折、隣家には留守を預かってる風味の謎の老人が出入りする。老人の言う事はコロコロ変わるのだが最終的に出してきた設定は「9〜10月頃から隣人は海外を飛び回っていて捕まらない」との由。
A子さんの友人と連絡を取り合いながら、老人の話にはいくつも矛盾があることに不審感が拭えない須磨人は事情を説明して町内会に判断を委ねたのであった。

さてここから続き。
町内会の役員は色々と聞き取り調査を行った結果…以下のような話を持ってきた。
A子さんは既に亡くなられていて12月の頭には火葬場で荼毘に付されている。火葬に立ち会った人から直接聞いたからこれは間違いない。
だけどその人はA子さんが亡くなった事を口止めされていると言うので誰から聞いた話かは話せないし、須磨人さんも誰にも言わないでね。
ちょっ、待てよ!
一体誰が何の目的で口止めする必要があるのでしょうか?この次点でA子さんの死から二ヶ月が経過していると言うのに?!
病気になったり入院したりを人に知られたくないと思う人はいるでしょう。それは理解できる。身内が葬儀を内々に済ませたいから落ち着くまで黙ってて、なんて話ならそれも理解できる。でも友人が訪ねて来てA子さん不在が発覚した日の前に、既にA子さんは世俗の諸々と解き放たれた状態だった訳で、一体どうして内密にしなければならない理由が発生するのでしょうか?それは本人の希望だったのでしょうか?「私が死んだ事は内緒にしてね!」ってか?武田信玄じゃあるまいし。
役員は「そういう事情だから仕方ない。民生委員も定期的に隣家の様子を見てくれると言ってるし、そっとしておこうと思う。A子さんが監禁されてるとかの事件じゃないしね。もう死んでるんだからさ」みたいな事を言って私を絶望の淵に落とし込む。正直、何言ってるのかワカンナイ。あーた、ソレ民生委員にも秘密にするつもりなんか?!

一人暮らしの女性が亡くなった事を口止めする身内以外の人間がいる。それ自体が既に事件じゃないんですか?何よりも誰にも知られずに亡くなって、それをそのまんまにしておくという仕儀が私には到底理解できない。町会役員とは多少険悪になったけど、民生委員には報告するべきだと意見して結局私から民生委員に話をすることになった。
民生委員はこの話をベテランの委員に相談して然るべき対応を検討して報告してくれる事を約束してくれた。
くだんの役員については「町会役員には守秘義務があるという申し送りを何か勘違いしてらっしゃるようですね。情報を共有するべき人達にまで秘密にするのは間違ってます」という事だった。
またしても出すぎた真似をしたと落ち込みもしたけれど、その一言で救われた。おかしいと思った事は一人で抱え込んではダメだ。

それでも隣家の人が誰に知られる事もなく亡くなったとは今でも思いたくない私がいる。
こんな有耶無耶なやり方では心の中で手を合わせることもできゃしない。
「私達が訪問した事でA子が家から出て行ってしまったのではないか」と気に病んでいたA子さんの友人にも何と報告をしたものか…。その時、既にA子さんは亡くなられていたという話になっているのだから。

さて、そんなこんなのドサクサ中に「このBloggerは利用者が少ないから閉鎖になるよ」という通知がグーグルさんから来ましたよ。なんだかんだと駄文を細々と書き連ねてきましたがそれももう終わりのようです。
せっかく書いたよしなしごとも露と消えるかと思うとあやしうこそものくるほしけれ。
ログの保管とかブログの転居とか?考えなきゃな〜と思いつつ日々の生活に忙殺される今日この頃であります。
またどこかでお目にかかれます事を祈りつつ、ひとまずホラー話はどっとはらい。

2019年1月14日月曜日

冬のホラー2

年明け最初にこの話題というのはあんまりですが釈然としないので昨年の続きです。

前回までのあらすじ
隣人が行方不明になりました。きっかけは隣人の友人が「連絡が取れない」と心配して訪ねてきたことから発覚。隣家はその日までは確かに誰かが住んでいたのに友人の訪問を境に無人になった。その数日後、窓が開け放しになっていたことから警察が呼ばれ、しかしながら「出かけてるだけかもしれない」との理由でこれ以上は誰も介入できないと放置の日々。そんな中、留守を預かってる風味の老人(先代からずっと庭の管理を任されていた人物)を玄関先で発見して突撃する須磨人だったが…

この老人の話がどうにもおかしい。漂うインチキおじさん臭が否めない。
昨年、私が突撃した時は隣人のA子さんは筋力が衰える病気になって「頭ははっきりしてるんだけど動けないから電話で話すことはできない」という話だった。留守を預かってるのなら居留守をするのもおかしいし、来訪者に事情を説明してくれても良さそうなものなのに、それを頼んでもなお後日確認をとると友人の所に連絡は来ていなかった。
なぜ、入院に際して家の電話を解約しているのか?老人は人が訪ねて来るまでA子さんの家で暮らしてた風味なのに訪問を機に何故姿をくらましたのか?そもそもこの老人がA子さんの車を乗り回している事情は何なのか?疑問は尽きない。
友人と連絡をとった際にその疑問について話し合った所、友人曰く「え…ちょっと待ってください。その庭師さんはもしかして私の知ってる方とは別人かもしれません。あの人は車の運転はしないはずなのですが…」という衝撃の展開が!庭師〜!あんた一体誰なのよわさ?

どうしたわけか回覧板だけは回してくれている様子だったので年末の最後の回覧板に「民生委員さんにA子さんの所在についてお知らせください」というメモを貼ってポストに入れてみた。すると年明けに老人は民生委員の前に現れたそうな。そしてその老人の言うことにゃA子さんは趣味の研究のために外国を飛び回っていて全然捕まらないんだよとの由。
あんたさ、昨年はA子さんの病状についてすげー細かく説明して自由に動けないって言ってたじゃん?実際、夏に最後に見たと言う近所の人の目撃情報では脳梗塞の後遺症みたいな歩き方してたと言う話もあったから入院話を信じたんだよ?どーゆーことなんだよ?
民生委員としては一人暮らしのA子さんは庭師親子が面倒を見てるという話(老人談)を聞いた段階ですっかり安心してしまいうっかり連絡先とか聞かなかったのよとの由。「隣人の須磨人さんにちゃんと事情を話してあげてくださいと言ったんだけど連絡はないの?」と聞かれたが、ええ、何も言って来ませんよ。
そして先週、またしてもインチキおじさんwが夜になってから隣宅にA子さんの車を横付けにして何か運んでいる気配に気が付いて突撃したのでございます。
「何かあった時のためにあなたの連絡先を伺ってもよろしいですか?お名前はなんとおっしゃるのですか?」
A子さんの友人から聞いた庭師の名前と一致しなければ完全にアウトだったが幸いなことに聞いていた名前と老人の名前は一致した。無理やり聞き出した携帯番号はしかし老人曰く「でもこの番号はもうじき使えなくなるけどね」という不気味な根回し発言。すでに疑いの眼差しで見ているのでどんな説明も煙に巻いているように聞こえて釈然としないが、要約するとA子さんは外国人と結婚した友達のBちゃんと一緒に海外を飛び回ってるから、いつかはわかんないけどそのうち帰って来るから安心して待っていてとのこと。
「あなたは昨年私にA子さんは入院しているとおっしゃいましたよね?」と聞くと「入院してない。元気元気!」とだけ返されて華麗にスルー。海外を飛び回ってる話を訪問して来たお友達にしてあげて欲しいけどあなたが連絡してくださらないなら私からしてもよござんすね?と半ば嫌味を込めて念を押すと「その友達はなんで急に訪ねて来たの?」と逆に質問された。連絡が取れなくなったからだってばよ!
さて、A子さんの友人と早速連絡をとって作戦会議。Bちゃんは実在の人物で老人の持っているA子さん情報はところどころ合っている。しかしかなり古い情報しか持っておらず実はBちゃんとは随分と前に仲違いをしており今は連絡を取り合っていないはずなんだけどという話が聞けた。他にもBちゃんと海外を飛び回っているというのはかなり信憑性に欠ける事情がA子さんにはあることを教えてくれた。さて、どうしたものか。

結局、友人は勇気を出して老人に電話を入れて数々の疑問点を老人にぶつけてくれたそうだ。すると…
老人曰く、A子さんが足が不自由になる病気なのを認めた上で「多分最後のチャンスと思って海外に出かけたんだろう」との由。毎年、正月はBちゃんの所へ行ってたから今回もそうなんだと思う。へい?思うって…つまりはA子さんが海外を飛び回ってるというのはA子さん本人から出た確実な情報ではなかったのでございます。おじいさんもA子さんが今どこでどうしているのかを完全に知らないという。
友人の質問攻めに最終的に老人は「みんながそうやってA子さんの心配をすると悪い電磁波がA子さんのとこに届いてまた体調を悪くする。今は必ず帰ると信じてみんなで待ちましょう」と言われたそうな。
電磁波って…?「多分悪い気が集まるとか、そんな感じのことを言っているのではないかと…。」と、この話をしたら職場の友人にもそれ完全にあかんやつとちゃうの?言われた。

怪しい宗教紛いの団体に取り込まれてしまったのだとしても、それが本人の意思ならやむなし。それでも仲間が面倒を見てくれて世話を受けているならそれも一つの終の住処かもしれない。問題は外界との接触を絶たれて不本意なまま自宅から遠ざけられたりはしていないだろうかという心配。
そもそもね、毎年正月はBちゃんの所に行ってるというけど友人に依れば「それは絶対にない」し隣に住んでる私も断言するけど若い頃ならいざ知らずこの数年間A子さんは正月時期に家を空けてなんかいないよ?
老人がテケトーなことをいうので有耶無耶なれど、A子さんは現に行方知れずになっている訳だ。にも関わらず、このおじいさんが間に入ってトンチンカンなことを周囲に吹聴している限り、誰も捜索願を出せない状況に置かれている。それを知っているのは今のところ、宇宙で私達だけなんだ。さりとてどうすることもできない。実際問題、捜索願は身内でもないとそう簡単には出せないらしい。
私は先代の老夫婦と良い近所付き合いをさせてもらっていたからお二人が子供のいない娘二人の行く末を案じて最後に姉妹が助け合って暮らして行けるようにと2世帯分の広い土地を用意したことを聞き知っている。もし、何か良からぬ企みに巻き込まれて隣の家屋敷が誰かの手に掠め取られるようなことがあればどうにもいたたまれない気持ちだ。お二人はそんなつもりでこの土地を用意した訳ではないのだから。
しかしそういう妄想自体が悪い電磁波?!の元になるのであればなるほど悪い想像は慎むべきであろう。
A子さんの友人とは「A子さんが何事もなく帰宅して、全てが笑い話になるといい。その時は是非またお会いしましょうね」と約束して電話を置いた。十代を共に過ごした自分の友人と重ね合わせて、女の友情がこの先も長く続くことを願わずにはいられない。
はてさて、どなたかこうした案件に良い考えをお持ちの方はお知恵を拝借したいものです。
まじでまじで

2018年12月24日月曜日

真冬のホラー

さて、皆さんはお隣に誰が住んでいるかをご存知ですか?
ご近所付き合いが廃れていく昨今、そうは言っても学生さん風の人が住んでるとかOL風味のお姉さんが居るとか、おぼろげにでも隣に住む人の輪郭は見えているのが普通ではないでしょうか?
そんな風に認識していた隣人が引っ越した気配もないのにある日突然別人にすり代わっていたら…今回はそんな摩訶不思議なお話です。

私がこの地に越してきたのは四半世紀も前になるでしょうか。古い住宅地にある中古物件を求めて新生活をスタートさせました。その時、隣家には老夫婦が住んでおりましてお二人には人生の先輩として色々なことを教わりながら良いお付き合いをさせて頂きました。このご夫妻はすでに鬼籍の人となり、独身の娘さん(A子さん)が家を建て替えてそこで一人暮らしを始め、もう5〜6年になるでしょうか。先月、そこへA子さんの友人が訪ねて来た。
その友人曰く、「A子さんと連絡が取れないのですが…」電話に出ないというだけではなく、電話の契約そのものが解除されているらしい。「A子さんはここに住んでますよね?」と尋ねられて、はてどう答えたものか。確かに姿を見る事は稀だけど、しかし夜になれば部屋に明かりもともるし普通に生活している様子ではある。友人に言わせると「どうも様子がおかしい」との事でしきりに安否の確認を取りたがった。とはいえ不在では仕方ない。ひとまずA子さんには友人が尋ねていらしたことを私が伝えておく運びとなった。
その夕刻、部屋の明かりがついたので早速私が訪れてインターフォンを押してみた。
…が、一向に出ません。家の中に人がいる気配はしているのに誰も出てこない。出られない理由が何かしらあるかもしれないと思い、ご友人が尋ねていらした旨のメモをポストに入れて帰宅した。
友人には私から「A子さんは帰宅したようですが出られない様子なのでメモをポストに入れておきました」と伝えると、なんと友人は即刻引き返して再度訪問してくれて家の外から必死に呼びかけた。それでもA子さんは扉を閉ざして姿を見せなかった。
そして、その翌日から隣家の窓に明かりが灯ることはなくなった。

それだけではない。夫は仕事の行き帰りに必ず隣家の様子を見るようにしていたのだが数日後の夜、二階の窓が開け放たれているのを目撃し「誰かがいることはいる」と私に報告。翌朝、私も隣の二階に目をやると…その日「今年一番の冷え込み」と言われた朝なのに窓は開け放たれていた。多分、昨夜からずっとそのままだった模様。
さあ、あなたならどうする?

町内会長さんに状況を説明して、A子さんにはお嫁に行ったお姉さんがいたはずなので連絡をしてもらうことにした。ところがそのお姉さんはとうの昔に亡くなっているという。つまりA子さんには連絡を入れる相手がいないとの由。結局、民生委員に連絡を入れて委員さんの判断で警察に来てもらった。
ところが警察は二階の開いた窓から侵入を果たしたものの、家の中には誰もおらず「死体とかが出れば別ですが、出かけてるだけかもしれないのでこれ以上のことは警察にはできません」と言って帰って行った。「あ、窓は閉めておきましたから」ですと!
えー、それだけーー?!

実際、近所の人間にできることはここまでです。駐車場にはA子さんのものではない他県ナンバーの車がずっと停められており、町内会長さんによるとそれは親戚と名乗る男性が時々出入りしていたのでその人の車だろうとのこと。私は老夫婦とのお付き合いの中で親戚はほとんどがすでに鬼籍に入っていると聞いていたので、強いて言えば亡くなったお姉さんの旦那さん、つまり義兄さんだろうかと思っていた。
つい先日のこと。日が落ちてから裏庭の片付けをしていた時に、隣家の玄関が開いており中で明かりもつけずに何かしている人物を発見して私は思わず「A子さん!?」と声をかけた。中からは老人が現れてそそくさと戸締りをして立ち去ろうとする。追いすがり「すみませーん、A子さんってどうかなさったんですか?」と声をかけると「にゅーいん、入院してるんだよぅ」とのこと。
老人は先代の知人で庭仕事が得意なことから昔から庭木の手入れを任されていた人だった(しかし庭師さんという訳ではない)。A子さんが家を相続した際に引き続き庭の手入れを引き受けていたことは私も知っていた。面識もあるがこの人は決して隣家の親戚などではないことを私は知っている。とは言え長らく家に出入りしていたご縁で「もうほとんど親戚みたいなもの」ではあるのでしょう。独り身のA子さんが体調を崩した時に他に頼る人もなく、彼に留守宅のことを一任したとしても不思議ではない。
でもね、留守を預かったのならそれなりのやり方つーものがあるでしょうが。人が訪ねて来たら「これこれこーゆー事情です」と説明するとか、警察沙汰にまでなってるのだから町内会には連絡入れておくとか。高齢の男性なのでそういうことに気が回らないというのはあるだろうけど、「入院ってこの近隣の病院ですか?」と聞いても「いやぁ、違う」としか答えないのでA子さんがどこにいるのかもわからず終い。
友人が心配して訪ねて来た話とポストにメモを入れた話をしても「あー、そうなの」としか言わない。「連絡を入れてあげるように伝えてください」というと
「無理無理、話せないから」
「え、そんなにお加減が悪いのですか?」
「いや、頭ははっきりしてんだけど体が動かないんでね」と、こんな感じ。

そもそも入院なら新聞を止めるのは合点が行くが、電話まで解約するのは腑に落ちない。この日もそうだったのだがこの老人はなぜかA子さんの車を乗り回している。考えてみれば「もうずっと入院してる」と言っているけどその間、友人が訪ねる日まではおそらくこの老人がA子さんの家でずっと暮らしていたのだ。だからこそA子さんの不在に近隣住民は全く気がつかなかった訳だが、はてさてこれってどういうことなんだろうか。
言い方は悪いがA子さんは相続人のいない財産を持った独り身女性なのである。何事もなければ良いのだが…といらぬ妄想が暴走する。
何よりも、ずっと隣に住んでると思ってた人が実は別人だったという事実に震えた。
あなたの隣に住む人は、それは本当に隣の家の人ですか?
私たちはそれを知る術を意外と持っていないのです。
以上、最近起きた不思議なお話でした。

2017年11月29日水曜日

悔いのない人生

脳梗塞シリーズのラストは運命論的なもので。一つでも運命の歯車の噛み合せが悪ければ死んでいた。人生はそんな事の連続かもしれない。
早朝に夫が私の異変に気づかなければ、脳神経外科を扱う近所の病院に救急搬送されなければ、適切な処置のできる医師が不在であったなら、血栓がうまく除去できなかったら、それらの課題をクリアして今日の私がいる。
集中治療室で意識を回復した日、そこには私を含めて4人の患者がいた。ここに来たら二週間は出られないと宣告されたのは前述の通り。ただし意識不明の重体患者が新たに運ばれてくれば意識のある私は無条件で別室に移動になると聞かされ「人の不幸を祈るようなマネはできないわ」と半ば諦めていた。ところがその夜のうちに新たな患者が入ってくるどころか、私以外の全員が出て行ってしまったのだ。次々とご臨終を迎え、翌日まで生き残れたのは私だけだった。
大きな声では言えない話だが、その夜、霊安室にご遺体を運ぶ人達がやって来て「今日は多いね、緊急オペもないのにさ。それに今日って宿直3人の日でしょ、だれ?…あー、それは組み合わせが悪いねぇ」との会話が聞こえてきた。急変を知らせるブザーは夜中に何度も響き渡り、孤軍奮闘の看護師さんがピッチで医師を呼び何度も来室を乞い、指示を仰ぐのも全て私は聞いていた。だが医師が現れたのは一度だけ。不機嫌そうに指示しただけで、その後はどれだけ呼んでも誰一人として医師は集中治療室に現れなかった。私の倒れたのがもしこの日であったなら、と考えた時に初めて自分は本当に死と隣り合わせな局面にいたのだと実感した。

手術前に医師が血管破裂のリスク説明をしているのが聞こえた時も、今から思えば「これで終わりかもしれないんだ」と理解してたはずなのに、別れの言葉を交わそうとか辞世の句を読もうとか (^^;)、そんなこと一切考えなかったのはきっと心のどこかで自分は死なないと思っていたからではないかと思う。生き物は命ある限り生きることだけを考えるとは飼い猫が死にかけた時にペットの安楽死について見聞きした時にたどり着いた境地なのだが、自分がまさにそうだったわけだ。自分が死ぬなんて生きてる間は思いもしないんだ。

「病気になるのは辛いことだが、人生を振り返るチャンス」とツイッターに書いてた人がいる。入院中の私はすることもないのでクリエイティブな休息(なぞ)になるよう、自分の人生について考えてみた。ここで私の人生がおしまいだったのなら、私は何を悔いるだろうか…。
子供が小さければ後ろ髪を引かれたろうけど幸いにももう自分でどうにかやって行けそうな様子ではある。夫も多分、悠々自適に余生を過ごすだろう。両親には先立つ不孝で申し訳なく思うけど、生きてたからって私が老後の世話をしたとも思えないし期待もされてないから問題なかろう。やりかけの仕事は気にはなるけど私がいなくなってもまあなんとかするでしょう。猫は「あいつ、帰って来なくなったな」くらいのことは考えそうだが、いずれ忘れてしまうでしょう。
あれ、なんだろう。やり残したことって庭仕事くらいしか思い浮かばない。人生を振り返ると実にやりたい放題に面白おかしく過ごした愛しい日々。何これ、すごく満足して来た。なんて有難い人生だったんだろう。これからの人生もこうして感謝と喜びのうちに過ごして幕を閉じたいものだ。それにはこれからも面白おかしく生きていこうと決意を新たにした次第。

死ぬのが怖くない、とは言わない。むしろ今回のことがあったので今後再発なんかして死んだ日には「あいつ結局やっぱり脳梗塞で逝ってしまったじゃん」と言われるのが怖くてむしろ嫌だ。脳梗塞で死ぬのだけは勘弁。
かようにして今後の人生の目標ができたのでございます。脳梗塞で死ぬのはNG

2017年11月21日火曜日

誰も知らない

どこかで誰かがブログに書いてるようでいながら、実際はそうでもない。なかなか詳細がわからない入院費用のお話です。
緊急に入院して手術とか受けると幾らくらいかかるんだろう?病気と無縁に暮らしているし、保険のチラシなんか見る限り漠然と2〜30万円くらいかかるのかな?という想像しか働かなかった。もとより脳梗塞で緊急搬送、手術をして二週間の入院なら幾らかかるか想像した事もなかった。結論から言います。せ〜の、どん
総額3,500,980えん(食事やタオルレンタル等含む)
明細見て、これから退院だというのに脳みその血管ブチ切れるかと思ったよ。
健康保険のおかげで3割負担になるので実際に退院時に支払う金額はなんやかんやで1,069,050円。まあ、安くはないです。そのための 高額療養費制度 があるんです。さてここからが、まさかの時に役に立つ備忘録。

あまりに高額な医療費がかかる場合、生活が立ちいかなくなる。この制度を申請すれば一月あたりの自己負担額を所得に応じて抑えてもらえるのです。
私の入院時にも病院側から夫に説明があったようですが、もとより幾らかかるという情報がなかったので夫は「どうせたいした金額にはならないだろう」とたかをくくっていて申請をしていませんでした。いざ退院となった時に上記の金額を提示されて青くなる夫。ちなみに高額医療費制度の申請をあらかじめしておけば適用認定証が発行されて退院時に支払う自己負担額は約20〜30万円に抑えられたはず。だからこそ病院側は説明してくれたというのに…ばかばかばか。
身代金100万円を支払わないと私は病院から出られない囚われの身。貯金ができない性格の夫にそんな大金を用意できるわけもなく「おかーさん、お金貸して」といきなり借金のお願い。まーね、私が使っちまったお金だから私が払うのが筋でしょうけどね。
この申請自体は支払い後も有効なので、ドカンと私の貯金は減りましたが申請してから3ヶ月後には(支払い金額ー限度支払額)の差額が戻ってくるのでご安心を。とは言え、差額の払い戻し金は夫の口座に振り込まれるはずなので、あ〜心配だわ〜(^^;)

この制度の良いところは世帯合算ができる事と申請から一年以内なら何度でも月間限度額以上の支払いは免除される事と、さらに4回目以降は限度額の引き下げもしてもらえるので長い療養生活で毎月限度額を越える出費になる家庭には強い味方になる。脳梗塞は再発の可能性もあるというので再び入院手術となって高額請求が来た場合や、看病していた家族が相次いで倒れた時にも合算して活用できるので是非とも申請しておきたい。
こういう制度って我が身に降りかからないとなかなかわからない話。いざという時のために頭の片隅に置いておいてください。
医療保険に入っている人はそちらの申請も忘れずに。

2017年11月15日水曜日

詰まらない話

引き続き脳梗塞の備忘録。どうして血栓は詰まったか?の巻。
今回、幸いに早期の発見と迅速で適切な処置のために事なきを得た。人によっては実際に倒れる前に手足の痺れや、ちょっとした麻痺症状などを自覚して自分で病院に出向いて検査や治療に当たることもあるという。
はて、自分には自覚症状がありや、無しや?と考えるに「今から思えば、ああ、あれが…」というのは確かにある。それは職場で培養細胞の数を数えるために顕微鏡をのぞいた時のこと。像がダブって見えて全然カウントできなかった事が8月頃(倒れる二ヶ月前)にあった。今思うとその時すでに血栓ができていて脳の視覚部分を圧迫していたのだ。
だけどね、視野がダブって見えるのは顕微鏡を覗いている時だけで普段の生活は普通に送れていたんです。この普段の生活に支障がないというのが曲者なんですね。虫歯だって、痛んで生活に支障が出るから皆歯医者に駆け込むわけで、痛みを感じなければ割と放置されがち。←何を隠そう子供時代の私がそうだった。私は昔から痛覚が鈍い体質らしい。
生活に支障はないが仕事には支障を生じたので一応、眼科に出向いた。けれどもそこで検査した時には普通に見えた。これじゃどうしようもない。頭痛や吐き気はあるか?と聞かれたがそんなものはないので結局、疲れ目で焦点が合わせにくくなる時があるのでしょう、という話になった。
実は4年前に謎のめまいに襲われた時期があり、偶然にも今回お世話になった病院でMRIの検査を受けた事があるんです。その時も脳の血管に異常は認められず、頭痛や吐き気がない&めまいの内容が普通と違う事から肉体的なものより精神的なものであろうと診断されていました。めまい自体は年かさの友人によると「年を取るとみんなそうなるの、そのうち慣れるから問題ない」と言われて、事実いつの間にかめまいは改善された。
こうしてみると脳疾患のキーワードは頭痛と吐き気。でもこの症状を自覚できない私のような鈍感人間に早期発見は難しい。
血栓は主に動脈硬化や心臓疾患由来のものが多いと聞く。入院中に行われた検査はこうした原因究明のためのものが主だった。いわゆる血液ドロドロ生活が祟って血栓が形成されるパターンと心臓疾患でそこから血栓が送り出されるパターンとがあるらしい。血液ドロドロに関しては生活習慣に関わる事なのでそのせいもあって、脳梗塞は再発する病気と言われた。嫌だわねえ。
でも入院中の検査結果は心臓にも血液にも問題無し。強いて言えば4年前のMRIでも確認されたが生まれつき脳内の血管に細い部分があるようだ、とのこと。最終的に血栓の原因の決め手になったのはホルモン剤でした。若い時から異様な生理不順だった私。気にせず生きてきたけれど中年になってから痛みに鈍い私が初めて辛い生理痛を感じるようになり、その時に婦人科でホルモン剤を処方されて長らく常用していた。平たく言えば経口避妊薬というやつです。女性ホルモンには血液を固める作用があるとの事で薬が体に合わなかったのであろう、という医師の見解。なのでホルモン剤はやめることに。これで血栓が防げるなら安いもの。そんな事もあるので、避妊薬を常用している方はご用心を
あともう一点。私は無類の面倒臭がり屋でトイレに行くのが面倒臭い。もともとトイレから遠い人間だったので一日のトイレ回数が異様に少なかった。これもよくないらしい。人間は一日に2Lの排尿をする、と言われてまさかと思ったが確かに入院中に計測したらそれくらいは出している。食事を含めて水分を2L採れという健康法はあながち間違いではなかったらしい。
こまめな水分補給と排泄適度な運動ときちんとした食生活。そして皮肉にもレモン酢生活を始めた途端に脳梗塞になったわけですが、これからもお酢を飲む生活を続けて行きたいと思います。昔、お酢の研究をしていた人が職場にいて、彼女主導で仲間が実験室で黒酢のサワードリンクを作ってくれたのが嬉しかった。黒酢は苦手だったけどこれは本当に美味しい。周囲の人たちにも衝撃とご心配と迷惑をかけた事だなと反省と感謝がないまぜになった気持ちです。
病気の早期発見はなかなか難しいものがありますが、常に自分の心と体をいたわるように心がけたいと思いました。検査をしたって見落とされる事はあるので、本当に運次第なものではありますが、どんな病気があってどういう兆候があるかという基礎知識を持って、体に異常があった時は用心して疑ってみるのも大事だと思いました。
皆様におかれましても、よき血液サラサラ生活を!
次回は入院にまつわるお金の話なんかを予定してます。お楽しみに〜

2017年11月8日水曜日

天中殺パート?

いくつもの天中殺を越えてきた。財布を無くしたり、車をぶつけられたり、路上で車が活動停止したり、猫が死にかけたり…。その都度、備忘録的なもを書きつくればあやしうこそものくるほしけれ。
さて今回の天中殺は大きかったよ。音に聞く脳梗塞を起こしたのでごわす。これはもう事件の領域。ホントこれで天中殺は大トリにして欲しいものです。
10月の半ばも過ぎた頃、その日の明け方、夫が布団の横で騒いでいた。私の寝言のろれつが回っていないというのが騒ぎの発端。修学旅行でも合宿でも、あるいは友人との旅行でも話題になるほど、私の寝言はやたらと滑舌が良いらしい。それは知っていた。
しかし寝言のろれつがおかしいという理由で救急車を呼ぶのはどうかと思う。寝ぼけながらも私は「ねほへてるらけられ」と夫に反論。おや?そこで気づいた。確かにろれつが回っていない。それでも寝ぼけてるだけだと思った私は寝直すことにして寝返りをうとうとするが、むぅ?うまく寝返りが打てない。なんだこれ?
あとはなすがままに救急搬送。車中で話しかけられたり、病院内ではどんな処置をするか、どんなリスクがあるかを医師が夫に説明していたところだけは意識があって記憶に残っている。足の付け根からカテーテルを通して脳内の血栓を取り出すという処置をとると説明された。そんな遠くからカテーテル入れるんだ〜、破裂のリスクもあるんだ〜、破裂したら私、終わりなんだな〜とやたら他人事のように感じていた。不思議なものでっちまったものはしょうがないとしか思えなかった。
あとは聞いた話。6時頃に病院について2時間くらい色んな検査。検査を踏まえて手術のプランを検討しそこから緊急手術。
そして私が目覚めたのがお昼前。喉に通された管を外して痰吸引が行われた際に「ブホッ、なんだコレ?!」と目覚めた。すぐに看護師さんに運動能力を軽くテストされて「奇跡的な回復です!リハビリも必要なさそうですね」とのお墨付きをいただく。
素直に嬉しくて「じゃあ明日から仕事に行けますか?」と聞いていた。明日、私は大事な実験を控えていたのだ。看護師さんは呆れた様子で「今日、何日かわかります?あなたがココに来たのは昨日なんですよ」と…。うはー、そんなに寝てたのか私!
追い討ちをかけるようにこの集中治療室に入った者は二週間はここから出られないという呪いのような言葉がかけられた。マジか〜。この焦燥感。しかし贅沢は言えない。一つでも歯車が噛み合わなければ私は今、ブログの更新もできなかったはずなのだから。
ソード4
予告通り入院は二週間に及んだ。それだって二週間で済んだのだから感謝するべきなんだけど、なにぶん麻痺も残っていない体なのでリハビリも寝たきり生活改善のための筋トレが少しあるだけ。あてがわれたベッドのスペースにしか居場所もなくてじっとしてるしかない生活。検査と点滴のためだけに病院に留め置きされているので退屈でしょうがない。
やることがないのでタロットカードをめくれば出たのは剣の4。瞑想への退却。創造的な休息ですと。休むしかないのか…。

このカードは祈りを捧げるステンドグラスの下で深い瞑想に入っている騎士の姿。壁にかけられた3つの剣は頭、喉、胸(サイキックな目、コミュニケーション、深遠な知識)に向けてエネルギーを集中させており、4本目の剣は目覚めと共にすぐに手に取れる場所に用意されている。葛藤や闘争の緊張から離れて心の平安と休息を表している。このイメージで入院生活を乗り越えよとのお告げと受け止めた。
腐っても脳梗塞。脳の細胞の一部が死んだことに変わりはない。幸いにも被害を受けた部位は右脳の大脳辺縁系の一部で、ここは知的活動や運動能力には関わりのない、ある意味何をやってるのか未知の領域だと医師からは告げられた。だから麻痺も残らず生活に支障は来たさなかったのですが、それはしかし未知なる私の能力の一部が失われたかもしれないということ。辺縁系は情動の脳と言われ動物の本能的な部分を支配していると言われる。野生の勘とか、感情の起伏とかに変化が生じるかしら?とか色々考えたけど今の所その実感はない。
さしあたって占いはまだできるようなので、ひとまず安堵した次第。
次回は脳梗塞について、もっと役立つ備忘録を書く予定。お楽しみに〜

2016年10月30日日曜日

天中殺!

気がつけば一ヶ月以上も更新せずに雑事に追われておりました。
脇見運転の車に突っ込まれたり、旦那が財布を盗られたり、家電が次々壊れたり、健康診断のお知らせが多数送られてきたり、あと他に何かあったかな?家電や健診の手続きはともかくとして、事故や事件の処理は憂鬱にしてしんどいものでござんすね。
子供に「天中殺(悪いことが起こる周期)だわ」と話したところ、「何それ、ググっちゃったよ」と言われてびっくり。そうか、天中殺って昭和の流行語(今調べたら昭和54年=1979年)だったのね。
ということで今回は至近で起きた財布盗難事件について書いてみまひょ。
長く生きていると身近でドロボーに入られたことがある人の話とか、スリにやられた!とかいう話は耳にするもの。でもいざ自分の身に起きたら何から手をつけたらいいかとっさに思い浮かばない。避難訓練よろしく、その日に備えてシミュレーションの一助となれば幸い。

まず、自分の過失で紛失したかな〜?と思うとあまり大げさにはできないのが人情。思い違いかもしれないから…と思うと周囲の人に迷惑かけてまで探せないや、なんて遠慮してしまうのが日本人の美徳の致すところ。でもちょっと待ってミスターポストマン!ど厚かましい輩はそこに付け入るからこそ「結構うまく行く」と味をしめて物盗りがやめられなくなるという側面がある。これはおかしいでしょと感じた時は遠慮なく警察に通報するようにしてください

どのみち財布を無くしていたら遺失物届けをすることになるので、盗難じゃなかったとしても警察は必要。なので聞こえよがしに「あー、(遺失物)届けを出すんで警察呼ばないと…」あるいは「今からそこの交番行ってくる」と声を出すこと。これによって犯人が盗ったものを慌てて放り出してくれる、というケースもあります。なんでそんなことを知っているかと言えば、専業主婦時代に近隣の子供達との付き合いの中でそういうケースをいくつか見ているからです。悲しいことに手癖の悪い子、というのは一定の割合で存在します。彼らは成功体験(?!)を通して黙っていれば相手は強く出て来ないとタカをくくって被害者が立ち去るのを待っているんです。逆にこちらが引き下がらない姿勢を見せるとたちまちビビって獲物を身から離すために投げ捨てます。子供のケースが大人に適用できるかどうか一概に言えませんが、三つ子の魂百までと言います。人のものを盗って恥じない心根の持ち主は子供時代から連綿と同じを精神構造であるはず、と私は睨んでる。もちろんそれが元でさらなるトラブルが起きるのを避けたいと思うなら泣き寝入りも時には大人の選択かもしれませんが、そこは銘々の判断でご対処を。

さて、次に早急にやっておかなければならないこと。カードの停止手続き。自分の持ってるカードを把握してまずは紙に書き出しましょう。盗難・紛失の届けはこちらという番号をネットで調べて電話をすれば先方が次々と必要事項を聞き出してくれるので大丈夫。大抵はどこも24時間対応でフリーコール。システマティックで話も早い。
カード名義人名、確認のための生年月日と住所、通知人の氏名、これだけで停止処理が行われます。ついでに再発行の申請やカード利用履歴の照合にも応じてもらえるそうですが、これらは名義人本人じゃないとできないとのことでした。ちなみにカード再発行はアメックスが最速。紛失届けと同時に再発行を頼んだら4日後には手元に届きました。
銀行のキャッシュカードだけは再発行のために窓口を訪れる必要あり。他は電話で全てケリがついた。
全てのカード停止処理が済んだらお近くの警察署へ通報。遺失物届けを出します。「大げさだからいいよ…」と思う人も多いようですが実は警察に届けを出していないと免許証の再交付が受けられませんのでご注意を。じゃあ免許を無くしてない場合はセーフ?そうとも言えないのが現代社会の怖いところ。盗まれた物や情報を使って悪用する奴はどんなことでも思いつきます。何かが起きた時に「それは私の仕業ではありません」という証明のために遺失物届けは必要なのです。ま、警察は探してなんかくれませんけどね、ゲフンゲフン。何かがあった時には警察に通報が入った際に話が早いという程度。…もし気がついてもらえたらという話ですが、ゲフゲフ。
そして免許証の再交付。免許センターか警察署で申請できます。免許センターなら即日発行してもらえて便利でした。身分証明となる保険証、遺失物届けを出した警察署、本籍地の住所(番地番号まで聞かれるので忘れずに)、再交付手続き料に3,800円、必要なのはそれくらいかな?
おっと、忘れちゃいけない。クレジットカードの再発行をしたらカードナンバーが変わるのでカード引き落としで自動支払いなんかをしている人は各方面に通知を忘れずに
またネット検索で知りましたが、財布にポイントカードやレンタルカードを入れている人はそれらも悪用の対象になるので連絡を入れた方がいいみたいです。レンタルビデオを借りまくられて、忘れた頃に高額の延滞料請求が来たという怖い話も見かけました。本当に他人事ながらも、あったま来るな〜こーゆー話。ぷんすか。

いや〜、ひどい目にあったわ〜。なんて話を職場でしていたら、存外経験者は多いもんでいろんな話が聞けた。同僚は置き引きにあった時、後日犯人から郵送で現金だけ抜き取った財布を返却されたことがあるという。「免許証がないと困るだろうな」と犯人に最後の良心が働いたのか…いや、ありがたいような、やっぱり頭に来ちゃうような、複雑なお話。
皆様におかれましても、どうぞお気をつけてお過ごしください。

2013年4月14日日曜日

そして伝説へ

タイトルは意味無し。

話を聞いてくれない人のことで心乱しても仕方ない。聞いてくれる人を探すことにしましょう。法律相談のTV番組を見てもわかるように、弁護士の見解も十人十色。また訴訟問題は勝つも負けるも時勢、担当者などの巡り合わせ次第な部分があるので弁護士を選ぶ時は勝っても負けても納得がいく弁護士さん(つまりは任せて悔いのない人)と組むように、よくよく探してみましょう。弁護士選びは得意分野の他、相性の側面が大きいのです。

弁護士の選び方いろいろ
  •  法テラス の利用。まず自分が関わった犯罪についてよく知ることも必要です。似ている実例や判例を調べ、住んでる地区にどんな案件に強い弁護士さんが居るかをリサーチ。実際の相談相手を手配してもらえます。
  • 自治体の法律相談。広報など役所のサイトで探せます。決められた曜日に予約して役所に出向く形になる。基本的には法で解決できる問題かを判断するための相談になり、それを踏まえて改めて弁護士会に相談する形になる。
  • 居住地域の弁護士会に相談を依頼。当番制で弁護士さんが待機しているので予約をとって30分5千円相場で相談にのってもらいます。
弁護士自身も信頼できる筋からの紹介を望むようなので、飛び込みより上記のようなワンクッション置いた形での対面が一般的な様子。
弁護士と接触して一番良かった事は、話を聞いてくれる人の出現で一筋の光明を見いだせたこと。警察との不毛なやり取りで、自分が間違っているのか?という思いに悩まされたので、第三者の温かく冷製な視線と支援は有り難かった。

さて最後に、周囲の人にも話を聞いてもらう事をお勧めします。判例を見るうち、何が起きていたかを知ってもらう重要性にしばしば思い当たり、私は近しい友人知人に恥を忍んで「実は長年、こんな目にあっている」という話をしてみました(以前から近隣住民は全部知った上で情報提供協力をしてくれていた。今回思い切ってその範囲を拡大)。
何人かは興味本位で聞きかじりゴシップ扱いにしたかもしれません。あるいは個人的な話にドン引きしたかもしれません。でも世の中そう捨てたものではないですね。自分に無い視点で助言をくれる人のなんと多かったことか。
「逮捕はできても、出てきた時に仕返しされたりしない?」「最終的には、どうしたいと思ってる?」そんな話を共有することで閉塞感から脱却できる効用は計り知れない。独りじゃないって素敵なことね。

さて、警察と対決することばかり気を取られたけれど(^^;) 実際私は…何を望むの…?
警察には…キチンとして欲しい。ただそれだけ。じっちゃんの名にかけて ^^
そして犯人には…以下は嘘偽りない気持ち、犯人には他人の事に捉われず心穏やかな日々を過ごして幸せになって欲しいです。色んな意味を込めてね。

嫌がらせが長年に渡るので、犯人は知ってか知らずか幾多の情報を落としてます。アクションを起こすというのはある意味、饒舌ということ。ネットを利用する際に私がよくする注意喚起「深淵を覗く者は、深淵からもまた覗かれる」を体現するかのようにネットを介して犯人と容疑者の共通項をおさえ、容疑者の人生の一部を知る事も可能でした。これらの証拠保全は完了済みですが、素人だってヤル気になればここまで出来るのがネット世界の怖い所。
今まで嫌がらせを受けるたびに「また何かうまくいかなかったかな」と考えたり、ヘンな話ですが心配したりもしたんですよ。人を呪わば穴二つ。人を呪詛する間は精神衛生の上でも面白くはなかったと思います。あなたの人生、決して悪いことばかりじゃなく楽しいことだってあるというのに。

友人は「妬みが原因かな?」なんて言うけど我が家の実情は火の車 f^^;)。持ち家は主人が転職した際に出た退職金をはたいてローン返済したもの。それまではリフォーム屋に狙われる「あばらや」を私?!が修理しながら暮らしてました。そうしてコツコツ貯めたお金と新たに組んだ莫大なローンで今の家を新築。当然今は返済地獄の真っ最中。珍しい車に乗ってても、日産マーチ並みの価格だったし長年メンテしながらチマチマ履き潰し。食い道楽に至っては、これは生活を切り詰めて臨んでる私達夫婦の唯一の趣味。家族で出かける事が無いのはおろか全員服は着たきり雀。恐ろしいくらい子供にお金をかけない事で趣味を維持するテイタラク。(←誉められたことではないわな >_<)
皆、いろんな事を抱えてますよ。いやもうホント。実情知ったら妬まれる要素なんか、なんもない。

て、何を書いてるんだ、私。人は一面を見ただけじゃ実情なんてわかんない、という話ですよ。長きに渡ったこのシリーズ。今はとりあえず、どっとはらい。

2013年4月7日日曜日

ガンツの魂、百まで

お前はな、心のどっかで負けるかもって思ってんだよ。 
そーゆー奴は負けんだよ by玄野計 
ガンツ(奥浩哉)
本文とは関係ないですけど
何故、これだけの事をされても警察が動かないのか?「あなたの方によっぽど問題があるんじゃないの?」なんて見方をされてしまうと実に歯がゆいですが、相談した専門機関(弁護士、犯罪被害相談窓口、法務局、そして警視庁の相談窓口)の7人中5人から「これは酷い、何故被害届を出さないの?」と問われる状況でした。
裏を返せば、うち2人(弁護士でした)は「届けは出せるが費用対効果の面で得る所が少ない(ので届出は意味ない)」という判断を示しました。つまり警察の判断も「被害届を出しても意味が無い(ので動く気ありません)」ということだったのだと推測しています。問題発言集(^^;)にもソレはバッチリ残っているので…。でも警察がソレを言ったらお終いでしょう、存在意義が無くなるってばよ

犯人逮捕に至りそうにないイタズラの段階では、私もこの十年、警察の言いなりで相談のみにとどめてきました。取るに足らないものについては放置、法に抵触するもののみ何かあった時のために警察に記録を残し続けました。なのに証拠を押さえ犯人逮捕の可能性が見えた状況になった今、ここに来て、出された回答が「不受理」。それはもう焦りましたよ。いつやるか、今でしょう!のこの時に警察に対する信用を根底から覆すまさかの対応。そこからの私は気がつけば犯人なんかそっちのけ。ひたすら警察に届けを受理させるための一意奮闘。その心もては『ガンツ(奥浩哉)』の主人公、玄野計の「ぜってー負けねー」の一語に尽きる。
「自分が勝てる所を想像できない。けれど絶対に負けない。」計ちゃんのこの哲学だけが、折れて萎(しお)れて消えてしまいそうな当時の私を唯一支えてくれた。マジでマジで。ありがとう!計ちゃん。
警察とやりあうド根性を見せてしまったのにはもう一つ、理由がある。以前も書いたように私の祖父は警察署署長を経て警視長まで勤め上げた人物。フェアネスという言葉を最初に教えてくれた尊敬する祖父から受けた警察像を守るためにも警察にはキチンとした組織でいて欲しかったから。(伝手を頼る方法を示唆してくれる人もいましたが、祖父は一貫して特別扱いを嫌った人だったのでそれは奥の奥の…奥の手というより私の中では禁じ手にしておきたいと切に願っている。)

私が警察を一方的な悪者にしたくないのもそのため。事実、派出所勤務の巡査さんを始め、真摯かつ情熱を持って業務に取り組む人達だってちゃんと居た。なんらかの思惑で被害届の提出を諦めさせようとする人が捜査部門に存在し、その指示に警察庁の通達に背いてまで従う人が居たからといって、警察全体を否定する気にはならない。これは警察による「泣いた赤鬼作戦」で、犯人に対する憤りをわざと警察にぶつけさせて犯罪被害者の心を斜め下方向から支える深淵な計画なのでは…と、思わないことにはやってらんないくらい心乱されまくりましたけどね。(←どう考えてもそれはナシだわな ^^;)

犯罪に巻き込まれ、驚きの対応を受ける事例について参考になる記事をみつけました。誰の身近に起こりうる事例で勉強になる上、記者さんの驚きの行動力がすさまじく、手に汗握って読んでいて面白かったです。
 追跡ネット犯罪@ロケットニュース 

記事にある警察のこの手の対応は普通に行われていることなのだと今なら実感できますが、実際には被害に遭った側にもそれなりの対応策はありますので、どうか諦めずご安心ください。警察の言い分は、ともすると犯人を助長をさせる詭弁ではありますが、その一方で犯人を震え上がらせる詭弁も専門家は持ち合わせているので行き詰まった時には専門機関への相談をお勧めします。次回はそっち方面の話を予定。お楽しみに〜。
って、まだ続くのかこのシリーズ ^^;

2013年3月31日日曜日

あれから十年も

さて、炭疽菌騒ぎ(騒いでいたのは私だけですが)の直後にもいろんなことが起きました。詳細は書きませんが某所において、悪意を含んだ個人情報の流出が行われ、私の兄などは大変な実害を被りました。兄は何度も所轄警察を訪れ訴え出たのですが、糠にクギ警察として名高い土地に住まうのが災いして「連絡するから待て」といわれたまま今も待機中です(いや、流石にもう待ってないだろうけど)。※念のため注:かなり昔の話なので法整備された今とは事情が違ってると思います。
最近起きた事件としては、母の所に「子供達に気をつけろ」という怪文書が届いた翌週に私の車のタイヤに細工がされたりと話題に事欠きません。これも母は所轄警察に届け出ましたが門前払い機関に追い返されました。私は総務(警務部)に行くよう母に助言したのですが、そこから直で門前払い部門にまわされたそうです。これって昨年の通達が何の効力も発揮してませんよね?ちなみに届け出た警察は『今後は捜査部門ではなく総務部で被害届けを受ける事』という警察庁通達のきっかけを作った事で知られる某県警。市民の通報はもとより、警察庁の通達すら糠にクギとはその揺るぎない体質に恐れ入る。
タイヤに仕込まれたお道具。
こんなん、どこで買うんでしょ?

私は昨年、ようやくのことで被害届を受理されたので、以降は何かあったらすぐ連絡をするようにと指示されていました。なので車のタイヤの件はすぐに行きつけの部署に連絡。ええ、信じた私がバカでした。電話をとった職員は担当者が居ないので、とノラリクラリ。連絡の義務は果たしたから当然、担当者に報告してくれたでしょうね?これすら出来てないなら地元警察はガキの使いだぜ?と、思ったららその後ナシのつぶてなので、糠の上にガキンチョ確定の予感 (-_-;)。
結局、私の取った方策は旦那とTwitter のフォロワーさんからオススメされた110番通報。こちらはすぐにお巡りさんを派遣してくれました。実は昨夏、通り魔的犯行だったのですが私の車の一部が破損されて(近隣一帯で同様の事件が多数発生していた)、この時も110番通報に助けられました。緊急性のあるもの、被害額がはっきりするものであれば110番が手っ取り早いようです。記録も残るので返事待ちで放置されるという憂き目にもあいません。ただし、通報する際は上述の通り、現行犯的な緊急性があり被害額のはっきりするものになるべく限定しましょう。昨今、つまらないことで110番通報や119番を利用する人が居るために本当に困ってる人が利用できない状況を作り出しているのも事実なので。これは良い子のお約束な!

総括。
110番通報の仕方。緊急性があり被害額を提示できるものなら通報。氏名と住所を明かし、事件の詳細を話す。例「空き巣に入られました。盗られてます。壊されてます。」
被害額が出たものには被害届けの提出が可能。その際、証明書のようなものも必要になります。また朱肉を用いる印鑑が必要。被害を未然に防いだ場合は聞き取り調査だけになる場合もあります。変な話ですが、軽微な犯罪を繰り返すしつこい犯人に対しては、あえて未然に防がずに実害を出してしまうのも一つの解決方法らしいです。私はそういうの納得いきませんがね。どーなんですかっ、ウィップ課長!

2013年3月22日金曜日

はじめてのチュウ報

FBIによる
汚染封筒取り扱いポスター
さて、我が身に起きた事件についてどこまでネットに書いてよいのかどうか。こうしたことの概要はそれを読んで悪いことをマネするオサルが出るといけないので慎重にしなければいけない。「警察はこんな詭弁で届け出を拒否る」なんて話もウカツに書けば模倣犯に巧妙な犯罪のヒントを与えることになってイタダケナイ。
なるべく犯罪のヒントにならぬよう詳細はボカシながら、しかしながら超〜〜多忙な警察にこっち向いてもらう秘策みたいなものを今回は伝授していこうと思います。

まずは実例として私が初めて地元警察の門を叩くことになった事件から見ていきましょう。あれは父が巻き込まれた傷害事件のゴタゴタも片付き、日常に落ち着きを取り戻した頃でしょうか。我が家に不審な封書が届きました。手に取ると何か禍々しい感じ。宛名に貼られた紙とそこに印字されたフォントの加減がそう思わせたのでしょうか、正確に言えば不合理な点があり、手にした直後に普通じゃないことを感じてました(が、犯人にヒントを与えることになるので詳細は書かない)。そんなこんなで用心深く開封。すると中身はまさかの白い粉…。
さて当時はアメリカ多発テロの余韻を引きずる時勢で、その後起きた 炭疽菌テロ (病原菌入りの封書が出回りアメリカで死者が出た)の記憶も生々しい頃。私は静かに息を止め猫を部屋から追い出し封書をZip lock !
さてこれ、どうしましょう。まさか本当に炭疽菌とは思わないよ。思わないけど絶対違うとも言い切れないじゃん。まずは旦那に電話して菌の同定を頼むが丁重にお断りされ110番通報をオススメされる。しかし、なんて通報したらいいんだ?さんざん悩んで続きはWebで!ネットに色々聞いて最終的に 警察の相談ホットライン に電話。
「不審な郵便物が届いて困ってます。中身は白い粉です。炭疽菌テロの例もあるので不安で処置に大変困っています。調べていただけないでしょうか。」
はい、もちろん(?)最初はなかなか相手にされませんでした。
「変な封書→嫌がらせ→犬のウンコのことが多いですけどウンコじゃない?匂い嗅いでみてください。家庭で処分してください。」
えっと、本当に炭疽菌だったら嗅いだらイチコロアウトなんですが…勝手に処分したら菌をまき散らすことになるんですが…。今調べたら当時、 厚生労働省から通達 が出てますね。炭疽菌のような郵便物を受け取ったら警察に通報して引き取ってもらうこと…って私の対応は間違ってなかったっぽい。 その他、こちらも参照ください 

しかし警察の相談窓口の人も相当困ってた。私が「怖いです〜、不安です〜」を連発して引き下がらないので、しまいには隣のデスクの人に相談してようやくのこと「所轄の警官をそちらに向かわせますので封書を預けてください」という回答を得た。
数日後、科学警察の分析結果により白い粉は炭疽菌ではなかったものの、ご禁制の品であったことが判明。「使ったらもちろん、持っていても勝手に処分しても罪になるからねっ。また来たらキチンと通報してねっ。」という注意を受けた。家庭で処分しろって言ったのそっちじゃんか!ぷぅぷぅ!

総括。
現行犯のような緊急性がなく、110番通報を躊躇するような犯罪に巻き込まれた時は#9110 で警察相談ホットラインに相談するのも一方法。
本当に犯罪に関わっていても上述の通り、簡単にあしらわれる事もあるので恐怖心を持っていることを真剣に訴えること。漠然とした恐怖ではなく、恐怖の対象が何であるかも明確に説明できると尚良い。
キーワードは怖い、不安、困ってるを前面に押し出し、具体的な対応の要求を。上述の内容なら「不審な粉の正体を調べて欲しい」他には例として「不審人物を見かけるので家の周りを見回って欲しい」とか。とにかく下手に出てお願いし続けましょう。この下手の姿勢が大事なんだそうな。←これは知人から寄せられた情報。

2013年3月5日火曜日

虚仮の十年

我が目を疑う出来事
unbelievable things I've seen

 桶川ストーカー殺人 は個人間(民事)トラブルの解決の難しさを浮き彫りにすると同時に警察の信用を失墜させた事件の筆頭に挙げられる後味の悪い出来事。
壮絶なストーキング被害に合いながらも警察からまともな対応をしてもらえず、その末に殺害された女子大生。事件後、警察は自らの失態を隠すために被害者は遊び人という印象操作を行っており、金銭トラブルを巡る痴話喧嘩ゆえ民事不介入という判断をした、という流れを作っていた。今回、事件の詳細を読み込まなければわからなかったことだが、そうした経緯で出た情報を私は今まで鵜呑みにしていたことになる。傷つけられた命と名誉を思うと、なんとも痛ましく胸が苦しくなる。
ストーキングが殺人事件に発展した後も警察の捜査は進展せず、最終的に犯人とその関係者をあぶり出したのは写真週刊誌の記者だった。「被害者は小松(犯人)と警察に殺された」と証言した友人と、執念で事件を追った記者の存在がなければ今もこの事件はウヤムヤのままだったかもしれないのだ。

あれから十年も過ぎているというのに、告訴や被害届を受ける警察の態度は今も(平成24年8月時点)そう変わりばえがない。被害届の受理を地元警察はとにかく全力で拒否してきました。世の中にはキテレツな内容で警察に近隣トラブルの話を持ち込む困った輩がいることは承知しています。それら全てに対応しきれないことも重々承知。精査して、ある程度の門前払い機関?は必要なのでしょう。しかし私が問題に思うのは、はなから話を聞く気がない態度。これは困る。話を聞かずにどうやって精査するのでしょうか
桶川事件の概要をいろいろ読みあさる中で、若い職員がストーカー被害について告訴を受理しようとした所、年配職員にどなりつけられていたという記述がありました。似たようなことが昨年、私の場合にも起きています。
諸般の事情から専門家の話(法テラス、犯罪被害者相談窓口、法務局職員、警視庁職員他あわせて5〜6名の専門家による判断)を受けて、ある事件をきっかけに私は地元警察に被害届と告訴状の提出を願い出ました。その時のこと、私の話を聞いている職員の横でカチョーと呼ばれる人物がたえずウロチョロして話に入ってくる。犯罪の核心部になるとカチョーはすっと消えて、しばらくすると再び戻ってくる。カチョーはロクに話を聞いてないのに「これは事件にならない」「これは受け付けられないんですよ」と私に帰るよう促す。普通の人なら警察からそう言われたら常識的に考えて引っ込まざるを得ないものですが、前述のようにこのカチョーが話を聞いていなかったこと、そして予め専門家の後押しも得られていたことから私は決して引き下がらなかった。まさに虚仮(こけ)にされていたのだが、どうにか一念を貫き通した。とはいえ、これはとても消耗する作業だったし、これでヨカッタかどうか甚だ疑問。お陰で私は所轄の有名人になってしまった予感がするから(- -;)

アメリカの中古車屋で車を買い叩いた経験のある方はお分かりでしょうか。客を逃さず、しかしあまり値切らせないために接客は飴とムチの役を交互に配するのがアメリカの中古車屋セオリー。その時の経験が甦って、私は密かにこの二人にMr.キャンディとウィップ課長というあだ名を付けていたことを備忘録として記す。ウィップ課長は被害届の提出を諦めない私に手こずって、かなりトンデモな問題発言を残している。もちろん詳細な記録は残しましたよ。今回の経緯はきっちり本にでもして印税稼ぐつもりでいましたので。(←そう思ってないととても凹んで潰れそうだった /_; )
録音していたわけではないし言った言わないの水掛け論になるから、これでどうこうする気はないけどT課長の発言を私は絶対忘れませんし、地元警察の対応の記録は犯人が落としていった情報とまとめて全て安全な場所に預けてあります。私が殺されるくらいの事件が起きようものなら、それらはしかるべき方法で外に出ると思うのでそこだけはご了承ください。それくらい今の私は殺された後の用意をマジで整えてます。

と、犯人と警察にドン・キホーテ(ラ・マンチャの方ね)並みの牽制をしつつ、被害届けの不受理に苦しんでいる全国の犯罪被害者の方々へ有益な情報を。
2012年8月9日付けで警察庁長官より通達。これによれば
被害届は全件、警務や総務等の管理部門にて即時受理し署長らが管理すること
と、なっています。 参照リンクはこちら 
(以下、赤文字は江戸川コナンの声でお読みください)
おやおや〜変だな〜。去年すったもんだしてる間に8/10にも地元警察に出向いて届け出たのに、その時もその後も受理を拒否られたよ〜。どうしてなの〜毛利のおっちゃん。

うちんとこの警察は警察庁の通達を飛脚が運んでいるっぽい。おかげで全国の警察とは微妙に時差を生じるらしい。と、つとめて好意的に解釈しようじゃないか(震え声)
最終的には証拠保全について問い合わせた先(警視庁)の方が親身に話を聞いてくれた上で地元警察と円滑に話ができるよう知恵を授けてくれ、さらに直接何か口添えまでしてくれたようで届け出から一ヶ月以上たってようやく被害届を受理されました。心を砕いて一生懸命にやってくれる警察の方がいたことも念のために記しておきます。失言を繰り返すカチョーの横で身を堅くしながら良い方策がないか考えあぐねていたMr.キャンディーにも感謝しています。私と上司の板挟みにしちゃってゴメンね。

不受理に関しては色々な見方もあるので公平性を保つためにも以下のリンクも参照ください。
知恵袋  警察は被害届を実害が出ない限り受理しませんが、なぜでしょう 
届けを出す方も受ける方も、真摯に向き合わないとダメということでしょう。

2013年2月26日火曜日

いつでも夢を

左足元に子供が寄り添う珍しい狛犬
隠岐の島にて
 音羽幼女殺人事件 は、発生当時「お受験殺人」として世に浸透した事件。受験に絡む母親同士のいざこざから二才の子供が殺されたとして注目を浴びたが、裁判が進むうち事件は別の様相を呈しマスコミでの名称は途中変更された。公判記録を読む限りでは、被告から一方的な念をぶつけられた被害者家族という印象を受ける。
しかしどうした事かこの事件は被告の生い立ちや境遇に対する同情、小さい子供を抱える母親が共通して持つ閉塞感に焦点が当てられたために、悩める母達の共感を集めてしまった。やがてその共感は「被害者側にも落ち度があったのでは」「被告をイジメてたんでしょ」等のいわれのない中傷を被害者側に浴びせる結果となった。

公判を読む限り詳細は以下のようである。
人付き合いの苦手な被告にも屈託なく声をかける性格の被害者の母。被告は華のある被害者母に傾倒し交流を持つが、やがて上の子の幼稚園入園を期にバランスが崩れはじめる。被害者母の交友関係は広がる一方で被告には新しい友人はできない。屈折した気持ちから被告は被害者母を嫌悪して避けるようになり、当然の帰結として両者の関係は疎遠になる。すると被告は今度は憎悪を募らせ始め、被害者母に対し異様な執着をしてその交友関係(これが主に受験関係だったのか?)に追従するようになる。この好きでもないのに必死についてまわる様子が端から見たらヘンな関係に見えたことは想像に難くない。
同じ幼稚園に子供を通わせてただけの張り切りオバサンがTVに出張った時期もあったそうで、こうした人の無責任な発言から被害者母に対する妄想を含んだ批判は起きた。いわれなく娘を殺され、身勝手で言いがかりでしかない犯行動機を被告から聞かされた被害者母の事を思うと暗澹たる気持ちになる。その上、無関係な人達からの心ない中傷。これほどの不幸があるだろうか。ただ黙して子供の冥福と被害者一家の平穏で暖かな日々を祈る他ない。

事件に巻き込まれたことのない人間には想像も及ばないことでしょうが、やられる時というのは本当に何の落ち度がなくっても、何のいわれもなくっても、まったくもって理不尽にやられてしまう。そういう性質の事件もゴマンとあるんです。それを理解してくれる人の存在が何よりも被害者の心の支えと癒しになることを私は知っています。被害者の落ち度を憶測する無責任な害や、おっと誤変換、外野が存在する一方で、苦しく理不尽な目に遭ってる状況を理解してくれる人達もまた必ず存在する。命さえ長らえれば悪い夢ばかりでなく、良い夢だって見られます。凹んで気落ちする時も、どうせ見るなら良い夢も見ましょうぜ。
前回書いた父が巻き込まれた傷害事件ですが、一地方で起きた小さな事件扱いだったにもかかわらず一度だけワイドショーで取り上げられました。ご丁寧に父宅まで取材クルーが駆けつけ、定石通りそこに張り切りオバサン登場!「いちゅかこぅなると思ってたんでぃすよぉ〜」とモザイクかけて変声で話してました。交流もない父や犯人のどんな事情を知り得ていたのか皆目見当つかないですが、この人、近所でも有名なトラブルメーカーだった。モザイクかかっていても近隣の人達からは「またアノ人は…」と長く語り草にされていたことも追記しておく。
TVにコメント出してたのはこの人だけ。節操のない人は何処でも出張って話をするし、節度ある人の大半は知らない事わからない事に対しては何も語らないものだとその時に知った。
だから、というのでもありませんが「死人に口無し」にされる前に何が起きていたかを周囲に知っておいてもらうことも必要と思いました。ネットとリアルをリンクさせる趣味を今まで持たない私でしたが、打てる時に打てるだけの手を打っておこうと暗中模索。

2013年2月19日火曜日

夏の夜の悪夢

dancing in the sky
自由な空へ!
 松本サリン事件 は、地下鉄サリン事件(生物兵器テロ)と並んでカルト集団オウム真理教が市民を標的に行った最悪の犯罪。事件の概要はリンクや検索で読んでいただくとして、リアルタイムの報道でその面妖な事件を見た私の感慨を書き記す。
ある夏の夜のこと、異臭発生とともに松本市の裁判所官舎周辺住民が体調を崩し死者まで発生する騒ぎが起きた。ほどなく容疑者としてマスメディアが取り上げたのが、家族共々被害を受け第一通報者となった河野さんだった。運悪く自宅に農薬を保有していた河野さんは警察から何度も取り調べをうけることになった、と聞いている。そこから彼は憶測だけで情け容赦ない注目を全国から浴びる事になった。
不可解で解決の糸口のない事件の真相を早急に解明してスッキリしたい人々の欲求が「犯人はこの人以外、考えられないでしょー」という空気を作り出した。私は報道番組で弁護士とともに身の潔白を表明する河野さんの記者会見を見て戦慄したことを今もはっきり覚えている。
河野さんの態度は毅然として話の内容も理路整然。激昂することなく誠実でしっかりした人柄をあらわしていた。「もしこれでこの人が犯人ならトンデモねー大嘘つきの大悪人ってことだし、これでこの人が犯人じゃないなら…」と言いかけて絶句した。この人が犯人でないのなら、今、この人が置かれているトンデモねー状況って一体!我が身に置き換えて、もしこんな状況に置かれたなら私はここまで毅然とした態度を貫けるだろうか。というより正気を保っていられる自信も持てない。
その後の顛末は皆様ご存知の通り。嫌疑はうやむやのまま世間の目は他の事件をおいかけ始め、オウムのさらなる悪辣な犯罪が明らかになるまで河野さんは怪しい人の汚名を着せられたまま放置された。世間は無責任に忘れ去ったとしても、不名誉を晴らせぬまま生活してゆかねばならない、そのあきらめと煩悶の入り交じる日々を思うと胸が痛む。(被害に遇われ意識を回復することのなかった奥様に、河野さんは誰を恨むことなく長年寄り添い続けた事もここに追記する。それは並大抵のことではない)

身内の話を晒すのは本意ではないが、私の父も以前、事件に巻き込まれたことがある。精神的に不安定だった人物から首に刃物を突き立てられた父は無我夢中で抵抗の末、犯人に大怪我を負わせてしまった。これは明らかな正当防衛だが、目撃者のいない事件だったために殺意の有無を調べるとの名目で、父は殺人未遂の容疑で連行されてしまったのだ。(こんな事ってあるだろかと驚嘆したが、事実起きた。)
警察署長の娘として育った母は「それが警察の仕事だから仕方ないわよ」と淡々としたものだったけれど、父の話が本当ならかなり問題のある自白の強要を受けていた。父の性格からいって毅然とした態度には程遠かった様ですが(^^;)不正行為ギリギリ?の取り調べに対して恫喝ギリギリ!?の抵抗で反撃の上、しまいにゃ憤死寸前の昏倒。こんだけ興奮しちゃう人間なら無我夢中だったというのも本当だろう、と言う結論に達してようやく容疑は晴れた。しかしイヤモウ本当に災難。

ウソをつき通して裁きを逃れる人間がいてはならない。だからこそ厳しい追及は必要。しかしそのために理不尽な状況から身も世もなくし、やってない犯行を「自白」させられてしまう人が居るのも周知の通り。
人は思いもよらぬ出来事に直面した時、その対処には実に強靭な精神力が必要になる。身が潔白であれば恐れることはない、と信じて疑わなかった私ですが、身が潔白であればこそ歯痒さと不本意さで正気を失うことになりかねない。
昨年、我が身に降り掛かった厄災から、世の中が思ったほどには単純明快でないことを学んだ。色々と思う所もあり、その件について書く気持ちが芽生え始めました。捜査継続中なので全て詳細を書くというわけにはいきませんが、今後は事件簿シリーズとして書き残したいと思っています。大げさな、と笑われるかもしれませんが、命の危険を感じる出来事が実際に起きているので、これはいわば遺言のようなものです。あるいは警察とのやりとりの中で疲弊している全国の犯罪被害者の方々への励ましと応援。そんな感じで。
とか書くと、犯人と警察の両方からマークされちゃうのかしら、私 f^^; )