いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2015年2月27日金曜日

午後の紅茶

美味しいものを食べてきましたよ備忘録。今回はアフタヌーンティーの巻。
都内ホテルにおいて最高金額のアフタヌーンティーと言われるリッツカールトン東京です。ちなみに割引価格で行きました。ほほほ

昨今の都市型ホテルの習いで入り口は関係ない人が入って行きにくい作り。ビジネスビルの高層階がホテルという仕様なので、オフィス然とした入り口を前に途方にくれる人達の姿もちらほら。ホテル正面玄関と呼ばれる場所も、コンシェルジュ付き高級マンションの風情なので入るのにちょいと勇気が要る。初めてお越しの方は上記の点ご留意ください。
関係者以外がうろついて混雑するのは利用者にとって不便としても、ハレやかなロビーの雰囲気こそホテルの華と思う私には部外者を排除するこの様式はどこか味気ないシステムに思える。ホテルロビーで待ち合わせて街に繰り出す、なんてお楽しみは今は昔の昭和スタイルなんですかねぇ。
さてそのロビーに話は移る。思ったほど広くない。目的がある人以外は入ってこない、となればこれくらい規模でこと足りるのでしょうか。ちょっと拍子抜け。ただし天井の高さはかなりあって、そこから醸される雰囲気の良さは必見。
ロビーアテンダントから漂う香りも素敵でラウンジの入りしなにちょっとうっとり。調度品も上品にまとまって流石の貫禄。45階からの眺めは…窓際じゃないからちょっとよくわかりませんでした^^; 同席者に祝い事があって予約時にそれを知らせてあって早めに予約もして…それでも良い席に案内されなかった事に少しだけ残・念・感。他と比べるのは野暮だけど、こういう所に外資系の限界を感じる。まあ他の席もみんな慶事でお集りだったかもしれないから仕方ないわね、うん。
気を取り直して本題のアフタヌーンティーの中味ですよ、おかみさん。どこぞと比べそうになりますが、そうした野暮は抜きにして曇りなき眼で見ていきたいと思います。まず良かった点。お料理が眉目麗しかったこと。紅茶を頻繁に注ぎに来てくれたこと。ゆったりとした気持ちで過ごせた事。これだけで目的は達成されたと言えましょう。(スコーンはベーキングパウダーの苦みが出てましたがコレはよくある事なので目をつぶろう。ゴマチョコと柚子ムースが美味しかったです)
疑問点もいくつか。都内最高金額と謳われる料金でありながら、他所が普通に行っているサービスを何故ここでは受けられないのか。具体的には茶葉の種類を決めたらそれしかサーブしてもらえない等。茶葉の違いが別格だから一種類をじっくり味わってね、というわけでもなさそう。というのは…大変言いづらいことなのですが私のチョイスした茶葉に関しては、飲んだ瞬間に「あれ?」と思う程に期待はずれなものだったから。自分が家で淹れて飲んでいるものとまったく遜色ないではないか、という位普通過ぎるアールグレイ。他所と比べるは愚行と知りつつも、他のホテルでいただいたアールグレイは一口含んでその味の違いにビックリしたほどだったのに、この差はなんだと思った。違う茶葉に変えられない、というお約束なのに途中で違うものを注がれたのも疑問の一つ。間違いは誰にもあるからそれ自体は構わないけど、結局それって別の茶葉に変えても問題ないってことじゃないの?
あと一点、一番困惑したのはオードブル、サンド、ペストリーの三段スタンドがお出ましだったのですが、ペストリーを食べないとスコーンの皿が出て来なかったこと。デセール前にスコーンを出してくださいと、こちらから言えば済むことではありますが何とも調子が狂う。スコーンを諦めてペストリーに手を出すまでの刹那は、「誰が口火を切るのか」「誰かスコーンを所望するのか」「あるいはスコーンなんて幻なのか」我がテーブルには動向を探る密かな攻防戦が繰り広げられていた。

とはいえ前述の通り、楽しい仲間と楽しい時間を過ごすという目的は達成されたのでコレはコレでめでたし、めでたし。こうなると他所のアフタヌーンティーも気になるところ。また別のホテルにもお出かけできるといいな〜、と幸福な気持ちで帰宅。さてさて今回の都内最高価格アフタヌーンティーのお値段は、正規料金で8,640えん。いみじくも 以前私が書いた 「不平を言う側にもある意味必死感が漂う価格帯」 の手前でございました。
それに気がついたのでツッコミどころはまだあったのですが、これにて閉幕。必死な奴だと思われちゃうもん^^;

2015年2月20日金曜日

クマのいいなり

前回紹介したクマのタロットカードの話なんかを。
日本では「グミベアタロット」と呼ばれるこのデッキ、もとは海外の子供向け駄菓子の定番品「ガミーベア」のクマを使ったタロットデッキ。はい、もとがグミキャンディなもんで色とりどりの丸っこいクマがライダー版を模した格好で配されています。
缶入りで小ぶり
なので携帯に便利
なんとも人(&ライダー版)をおちょくった感じの仕上がりですが、タロット使いの間ではそこそこ評判の「結構イケる」カードデッキなのであります。
なんといっても付属冊子(英語)の注釈がいい。格言めいたことが書かれ、これが深イイ感じ。ライダー解釈とは若干違うかな〜という物もありますが「ああ、そういう解釈もあるか」と目からウロコなこともあり。

例えばカップのナイト。ライダー版ではロマンティックな人物を表すカードで、それ故に夢見がちで内向的な性質を抱えているわけですが、彼の持つカップが意味するものをその時々で洞察する必要があります。んで、このカードはクマさんの言うことにゃ「無垢なる馬に跨がり成功を夢見る騎士が聖杯を誰かに捧げようとしている」した上で曰く「かつて、あなたは愛することが愛されるよりも重要であると知っていた。愛はおのずとついて来るものだ」と、まあこんな具合ですよ。
正直言って私はカップのソート(エレメント)に縁遠い人間。人間関係や情緒を示すカップ群ですが、私はそういう問題に無頓着過ぎる性質でどうにもソリが合わない。クマの注釈を見ても最初私は「愛される事ばかりに必死になるなという戒めかしらん」くらいに考えていました。とあるリーディングを経験するまでは
そう、それは自分の仕事について今後を占っていた時のこと。新しい可能性を示唆するカードが続く中でカップのナイトが最後に盛大な飛び蹴りを私に喰らわせた。
愛することが愛されるよりも重要
私は自分の仕事を愛していたものの、今の職場では愛されていない(期待されてない)ことを就業当初から感じていた。それでも自分の仕事に情熱があったから評価を受けないことも苦にならず働き続けてきた。ずっとそうして生きて行く自信はあった。
だけどその日、このカップナイトを見た時に愛されることを望んでないが、しかしもっと自分の仕事を愛したいという願望を自分が持っていることに気づかされた。
今の職場に愛着は感じていても、これから先、今よりさらに愛せるのかと問われれば答えは決まっていた。

そんなわけでこの春、転職しま〜す。自分が愛されるためではなく、自分がもっと愛せる仕事をするための転職。別に仕事の愚痴を書いたつもりじゃないのよ、マジでマジで
この転職については信条であるところの「めぐりあわせ」の時だったのだな〜と感じています。つい一ヶ月前までは想像だにしていなかったのに、突然状況が廻り始め、気持ちが動き、繋がりが整った。クマも背中を押してきた^^;
慣れ親しんだ場所を出るのは寂しさや不安があって勇気も要ることなんだけど、何かが動く時はいつもこんな風に歯車がきれいに噛み合って回り出すもの。逆に歯車が噛み合ない時はどうしたって動かないものなのだから、廻り合い、回り出した運命の輪には素直に乗ってこれからもゴロゴロと前に進んで行こうと思うわけであります。

2015年2月13日金曜日

スリーカードspd

前回に引き続きタロット談義など。毎日の占いに使う簡単な3枚展開法です。
お好みの方法で気が済むまでシャッフル。今日一日の予定を頭に浮かべながらやるべきこと、やりたいこと、やれること(have to, want to, able to)についてシンキングタイム。これは昔、 手帳活用術で書いた三項目 。なんのことはない、毎日手帳を見直す時間を兼ねてリーディングをしてるというだけの話。なので上記三項目を想起することはリーディングそのものには無関係。だけど一日の流れを掴むという点ではインスピレーションの役に立っているはず。
さて気をとりなおして…デッキを適当に三つの山に分けましょう。伏せて置いた三つの山にそれぞれ手をかざし、何となく熱を持っているものを中央上部へ、爽やかな風を感じるものを下部右へ、残りの山を下部左へ。なんとな〜くでいいです。気持ちの問題。インスピレーションが湧かない時は順おくりに上、下左、下右、とチャチャッと置いてください。
ある日の占い。すべて3の数字
さてお立ち会い!
上部の山は全体像
総合運的なものと考えてください。
現在の状況を表しています。
左は課題
あるいは避けるべきことや注意しておくこと。
過去を経て持っている要注意な思考や意志。
右は守護
あなたを守るもの。
未来に向けた可能性の一つ。

ライダー的視点からはIII 女帝が警戒心から思慮深くなっている状況を示唆し、剣の3は今までの経緯から悲しみを回復したいと思い、苦しみを回避したい自分のホンネについてそれは避けるべきであると注意を促している。ではどうすべきかといえば、金貨3が示すところの人と協力をしたり、逃げる方向ではなく満足感等もっと前向きな方向での問題解決が自分を守る可能性になる…と、こんなんでました。
面白いのはすべて「3」に関わるカードが出たこと。ライダーは3を「開花」を表す数と設定しています。この占い当時の私はとある進退問題に直面していた。傷つき疲れた経緯から退く潮時を感じながらも、丁度次のステップとなるべき事案も浮上して、どうするべきか考えあぐねていた。しかしこのリーディングの数が示す「開花」というワードが見事に背中を押した。こうして状況が整ったのはまさに開花の時期を迎えたからなのだと納得し、逃げではなく前向きに花を咲かせてみようという決断にスッキリと私を導いた。
カードの配置にも目を向けて俯瞰してみましょう。現状のカードの女帝は心無しか過去のカードである傷ついたハートに視線を注いでる。けれども未来のカードでは人々は協力し合い満足のいく仕事を成そうとしている。私が目指すべきはそうした未来なのでしょう。

さてさて、ライダー版を踏襲しながらもどこかトボケた風味のこのクマのデッキですが、附属冊子のカード解釈が実に秀逸。クマ的視点からのリーディングは以下の通り。
女帝逆位置=恐れる心に勝機なし
剣3逆位置=失敗の惨めさは成功がもたらす喜びよりも強く感じる
金貨3正位置=進むのがあなたの道なら誰もあなたを追い越せない
こうしてこの日、私は自分の進む道を自分で決めて歩こうと決意した。タロットに誘導されたクセにとか言うツッコミはナシの方向で^^

2015年2月6日金曜日

春夏秋冬spd

新しく入手したタロットの話です。ミュシャの絵を模した アールヌーボータロット の話は既出ですが、今回手に入れたのはミュシャの絵柄をそのままカードに転用したもの。巨匠の筆致をそのままに、というわけにはいかないので違和感のありなものも見受けられますが「あの絵をここに使ったか〜」などと、めくるめく感嘆の世界。ミュシャ好きにはそれなりに楽しめました。
女性が入ることで不安感が和らぐ 
祭りの日の一幕にも見える
ベースはライダー版。無理矢理ミュシャの図案を入れるので、少々意味を読みとりにくいカードもある。なのでライダー版に慣れ親しみ、オリジナルの絵柄をすぐ思い出せる人に推奨。もちろん、カードデッキが語りかける物語に耳を傾けるも良し。大アルカナにはカードナンバーは記載されてるもののタイトルが表記されてないのでタロット初心者にはちょっと使用しづらいかも。
さてライダー版を踏襲しながらも趣きを異にするカードをいくつか紹介。上の写真三枚は女性を入れることで何かこう、たおやかなイメージに変貌。特にカップ8の女性は私好み^^ 。オリジナルのライダー版は隠者風人物の後ろ姿が遠くに見え物悲しさを誘うのに、このカードはこちらに向けて歩を進めている女性の表情がなんとも頼もしく希望を感じさせる。「しなやかな覚悟」が好印象。欠けているものを探しに全てを手放し去るカードでありながら、彼女はきっとそれを見つけ出す予感に満ちている。
そして最も惹き付けられたのがカップ6。オリジナルよりもずっとストーリー性にあふれ、こちらに踏み込んで来る優しさを感じる。「遠く群れる大人達の不確かな不安」「庇護を求める無垢な心」「不安から隔てる盾のような優しさ」「寄り添う安心感」がある。失われた子供時代の郷愁とよばれる不可思議なこのカードが、この1枚で身近に感じ取れるようになりました。高名なタロッティストの言う「絵に入って感じ取れ」とはこのことかとしみじみ。

興味ある方は各自購入して中身を確認してもらうとして^^; 冊子についてたスプレッド(占い方法)の備忘録。
1896年発表の『四季』をモチーフにした4枚展開法です。四季のバイオリズムに見立てて物事の流れを俯瞰(ふかん)するもので、現在のコンディションとか、特に課題もなく何となくこれからの自分の流れを読み解いてみよう的なリーディング。

春夏秋冬Spd(写真はアルフォンス=ミュシャの『四季』より)
ミュシャタロットに関しては、なんとなくですが冊子に逆位置のことが書かれていない&絵柄が綺麗なので正位置のみでのリーディングを採用しました。気が済むまでシャッフルしてから上から春夏秋冬と順に4枚のカードをめくりましょう。
春は息吹の時。あなたが外へ向けて表現すべきことは何か
夏は繁茂の時。勢いが強過ぎるので抑え気味にした方が良いことは何か
秋は収穫の時。実りを得るために準備すべきものは何か
       または収穫に繋がるあなたの能力とは何か
冬は養生の時。次のステップを前に手入れをするべきもの
       または次の春まで守るべきものは何か



ほら、 ケルト十字法の車輪部分 を思い出しませんか?あなたの潜在的な部分が表現されて過ぎ行く過去(出来事)が形成され、その経験から顕在(発生)してくる新たな出来事や発想が来(きた)る未来の可能性を引き出すのです。
あなたの潜在能力から派生する事象に行き過ぎがないか目を配り、ヒートアップした所はスローダウンさせ、より良い未来の処方を見出す。いつだってタロットは過去現在未来の糸車を回しているんですね。