いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2013年4月30日火曜日

ドリアンを買いに2

おかみさ〜ん、続きですよ。

ドリアン日記 解体日
包丁で切る自信がなかったのでドライバーと金槌(^^)を用意。
一枚目の写真、とげの間に亀裂が見えるのはドライバーで筋をつけた跡です。マイナスドライバーが難なく入り、金槌は不要でした。ある程度筋目をつけて尻の部分から軍手をはめた両手親指でグイグイ押し広げていたら自然な形でモキョリと割れて房が分解しました。不思議な感覚。これは楽しい!中には大きいマンゴーのような果肉が鎮座していて、こちらもモキモキと手で簡単に取り出せました。尻側の実は熟れて柔らかく、ヘタ側は比較的固め。
果肉を背割りにする要領でスプーンで切り開くと中には巨大アーモンドのような種が鎮座。この種は茹で落花生みたいにして食べられる。

ドリアン日記 官能試験
実食!
匂いは切った前後で特に変化はなし。ヘタ側の実は甘みの少ないパイナップル風味。もう少し熟らせてもよかったかな?尻側は柔らかくマンゴーのようなバナナのような、とにかく甘くて美味しいじゃないか!んで、爽やかフルーツ味に漏れなくクサイ匂いが混入してる、と。匂いに負けた人は挫折して、そこを乗り越えたものだけがこの至福の味をあじわうことができるのであった。
芳香と味に関する印象は、メロン、マンゴー、バナナ、パイナップルetc.etc. 何かに似ているようでいて、どれにも似てない不思議味。臭気に関する印象は…多分これに一番近いのはナチュラルチーズではなかろうかと。食べられる派と食べられない派がきれいに分かれるあたりも実によく似ている。つまりどうしてもこの匂いを受け付けられない層が存在する。私はウォッシュチーズも好きだけど、これを受け付けられない人に無理強いはしない。成り立ちそのものをキモイと感じたり、匂いがダメという気持ちはわからないでもないから。そして何よりもモッタイナイから食べさせない(^^;) ドリアンもそんな手合いの食べ物だ。食べられる人達だけで楽しみましょ。

おまけ
ドリアンの食べ方をネット検索して、色々試してみました。
バニラアイスとドリアン:美味しい!臭みが適度に消えて爽やか味が引き立つ感じ。
冷凍ドリアン:匂いは消えないし、むしろ芳香だけが消えてる気がする。
ドリアンおこわ:サツマイモ入りおこわ風。箸休めのたくあんの方が匂った。
茹でたドリアンの種:落花生の皮の苦いやつ味。

とまあ、かなりいろいろ楽しめたので余は満足じゃ。最初のうちは、再度買うかどうかは微妙なところでしたが、食べてるうちにかなり好きになってる自分に気がついた。ドリアンは罪作り。さすがはフルーツの王様。

                            

おまけのおまけ。

新美南吉「てぶくろを買いに」のラストのお話。
かあさん狐は「ほんとうに人間はいいものかしら、ほんとうに人間はいいものかしら」とつぶやきました。
このくだり、推敲前は
「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間がいいものなら、その人間を騙そうとした私は、とんだ悪いことをしたことになるのね。」とつぶやいて神さまのゐられる星の空をすんだ眼で見あげました。 
というものだったそうです。人界にちょっかいを出して酷い目にあったため、ヒトの世界と相容れぬトラウマを抱えた母さん狐。しかし子狐の見た人界は本物のお金さえ払えば狐にすら手袋を売るクールな商人が居て、覗き見た窓からは母が子を慈しむ子守唄の聞こえる世界。
母狐の猜疑心はおいそれと払拭されない。しかしそれはそう悪いことでもない。疑ってみることで初めて見えてくるものもある。ほんとうにドリアンはいいものかしら。。百聞は一見に如かず。猜疑に溢れた私は明日も新しい食べ物を探して西、東。

2013年4月21日日曜日

ドリアンを買いに

母さん狐はなぜ、子狐ひとりだけで町まで手袋を買いに行かせたのだろうか。タイトルを書いてふと気になり、新美南吉『てぶくろを買いに』を読みふける。そうか、母さんはトラウマがあって町に入ることができなかったんだ…。むぅ

それはさておき、今回はトラウマになりそうなフルーツの王様ドリアンのお話です。
口に入るものなら何でも食べてみたい私。死ぬ程臭いが昇天する程旨いという噂のドリアンは当然、死ぬまでに体験したい食べ物の一つ。実は今から四半世紀程前、旅先のシンガポールで口に入れるチャンスを逃した私は以来ずっとそれを悔やみ続けていた。まさにトラウマフルーツ。人生において人ひとりができる経験の数なんて実はかなり限られている。やれる時にやれる事をしなければ、そのチャンスは永遠に失われると心得よ。まあ永遠は大げさとして、尻込みするような体験を目前にした時はいつも、同じチャンスが巡る確率について考えてから臨めや親のない雀、と軌道修正。

ドライフルーツやハイチュウなどの加工品としては日本にも出回るようになったドリアンですが、フレッシュな物を目にすることは私の周辺ではなかった。夏になると銀座千疋屋で一万円くらいで売ってるとか、代々木のタイ人のお祭りで切り売りしてるとか、予約が絶対に取れないので有名な千疋屋フルーツ食べ放題に期間限定で出るとか、そんな情報の海を漂う中「5月頃から新宿百果園で普通に売ってる」という有力情報をゲット!ネットの時代って本当に便利。それ言ったら通販で買えよ、てな話ですがそこは昭和の人間。この目でしかと見ないと買えないのよん。

さて百果園(果物屋さん)なら有楽町にもある。たまたま用事でその界隈に行く予定があったので覗いてみたら…あったよドリアン!会いたかったよドリア〜ン!
もうね高いんだか安いンだか、わかんない。5月くらいから出回るという話なのでこれは初物価格だろうな〜と思いつつ、エイヤと購入。大きさは小ぶりなスイカほど。重さもそんな感じ。ただしトゲトゲはかなり堅くてイタイ。

 一番上の写真を見ると果実にうっすら茶色い線が見えるでしょ。これが房(?)の境界線。中身が全部で5房あり、房毎に種を抱いた果肉が収まってます。
「食べたことないんで美味しいのを選んで下さい」と頼むと店のおいさんは動揺しながら手近の品を取り上げ厳重に梱包し始めた。寡黙なおいさんはポツリポツリと「暖かい部屋に室温で置いて。三日くらいしたら尻のところが割れるからそしたら切って食べて。お尻ってココね。(ヘタの反対側)」…だそうです。
ドリアン日記 初日
電車で持ち帰る時、特に匂いはなし。帰宅して袋に顔をつっこんでクンクンするとうっすら異臭がする程度。しかしそこに甘い芳香が混ざっていて期待感がUP。
ドリアン日記 二日〜四日目
職場の希望者を募りお金を出し合って山分けにする企画が整ったので日程調整のため自宅の冷暗所で保管。日に日に香りが立ってくる。臭いことはクサイのだがフルーティーな香りが混入。もはや美味しそうな匂いにしか感じない。←鼻がバカになってる
ドリアン日記 五日目
職場の皆さんに初披露。車で運搬中、さすがに狭い車内で二人っきりになると匂う匂う(^^;)匂いに注意しながら日中は温室並みに暖かくなる廊下に袋に入れた状態で安置。初見で「いやクサイよコレ」と言っていた人も現物から匂いをかぐと「でも甘い匂いもして大丈夫かも…」という程度。
ドリアン日記 六日目
退勤時に通路奥へ仕舞いこんだドリアンを出勤して再び温室廊下に出す。色は全体に茶色がかるが尻は割れていない。そして現物からの匂いを嗅いでない人達から「…なんか…臭くない?実験室から?」との声が出始める。現物対面組が「クサイけどフルーツの香り」状態なのに対して非対面組は芳香を一切感じないとの談。この辺り、実に不思議なフルーツ。鼻がバカグループ(^^;)以外の面々に申し訳ないので直射日光が当たらないようにして外に放り出す。尻は割れないが香りが充分立ったではないかとの判断と、期待で待ちきれない状態になったのでいよいよ翌日、解体を決意する。
この話つづく(^^)/

2013年4月14日日曜日

そして伝説へ

タイトルは意味無し。

話を聞いてくれない人のことで心乱しても仕方ない。聞いてくれる人を探すことにしましょう。法律相談のTV番組を見てもわかるように、弁護士の見解も十人十色。また訴訟問題は勝つも負けるも時勢、担当者などの巡り合わせ次第な部分があるので弁護士を選ぶ時は勝っても負けても納得がいく弁護士さん(つまりは任せて悔いのない人)と組むように、よくよく探してみましょう。弁護士選びは得意分野の他、相性の側面が大きいのです。

弁護士の選び方いろいろ
  •  法テラス の利用。まず自分が関わった犯罪についてよく知ることも必要です。似ている実例や判例を調べ、住んでる地区にどんな案件に強い弁護士さんが居るかをリサーチ。実際の相談相手を手配してもらえます。
  • 自治体の法律相談。広報など役所のサイトで探せます。決められた曜日に予約して役所に出向く形になる。基本的には法で解決できる問題かを判断するための相談になり、それを踏まえて改めて弁護士会に相談する形になる。
  • 居住地域の弁護士会に相談を依頼。当番制で弁護士さんが待機しているので予約をとって30分5千円相場で相談にのってもらいます。
弁護士自身も信頼できる筋からの紹介を望むようなので、飛び込みより上記のようなワンクッション置いた形での対面が一般的な様子。
弁護士と接触して一番良かった事は、話を聞いてくれる人の出現で一筋の光明を見いだせたこと。警察との不毛なやり取りで、自分が間違っているのか?という思いに悩まされたので、第三者の温かく冷製な視線と支援は有り難かった。

さて最後に、周囲の人にも話を聞いてもらう事をお勧めします。判例を見るうち、何が起きていたかを知ってもらう重要性にしばしば思い当たり、私は近しい友人知人に恥を忍んで「実は長年、こんな目にあっている」という話をしてみました(以前から近隣住民は全部知った上で情報提供協力をしてくれていた。今回思い切ってその範囲を拡大)。
何人かは興味本位で聞きかじりゴシップ扱いにしたかもしれません。あるいは個人的な話にドン引きしたかもしれません。でも世の中そう捨てたものではないですね。自分に無い視点で助言をくれる人のなんと多かったことか。
「逮捕はできても、出てきた時に仕返しされたりしない?」「最終的には、どうしたいと思ってる?」そんな話を共有することで閉塞感から脱却できる効用は計り知れない。独りじゃないって素敵なことね。

さて、警察と対決することばかり気を取られたけれど(^^;) 実際私は…何を望むの…?
警察には…キチンとして欲しい。ただそれだけ。じっちゃんの名にかけて ^^
そして犯人には…以下は嘘偽りない気持ち、犯人には他人の事に捉われず心穏やかな日々を過ごして幸せになって欲しいです。色んな意味を込めてね。

嫌がらせが長年に渡るので、犯人は知ってか知らずか幾多の情報を落としてます。アクションを起こすというのはある意味、饒舌ということ。ネットを利用する際に私がよくする注意喚起「深淵を覗く者は、深淵からもまた覗かれる」を体現するかのようにネットを介して犯人と容疑者の共通項をおさえ、容疑者の人生の一部を知る事も可能でした。これらの証拠保全は完了済みですが、素人だってヤル気になればここまで出来るのがネット世界の怖い所。
今まで嫌がらせを受けるたびに「また何かうまくいかなかったかな」と考えたり、ヘンな話ですが心配したりもしたんですよ。人を呪わば穴二つ。人を呪詛する間は精神衛生の上でも面白くはなかったと思います。あなたの人生、決して悪いことばかりじゃなく楽しいことだってあるというのに。

友人は「妬みが原因かな?」なんて言うけど我が家の実情は火の車 f^^;)。持ち家は主人が転職した際に出た退職金をはたいてローン返済したもの。それまではリフォーム屋に狙われる「あばらや」を私?!が修理しながら暮らしてました。そうしてコツコツ貯めたお金と新たに組んだ莫大なローンで今の家を新築。当然今は返済地獄の真っ最中。珍しい車に乗ってても、日産マーチ並みの価格だったし長年メンテしながらチマチマ履き潰し。食い道楽に至っては、これは生活を切り詰めて臨んでる私達夫婦の唯一の趣味。家族で出かける事が無いのはおろか全員服は着たきり雀。恐ろしいくらい子供にお金をかけない事で趣味を維持するテイタラク。(←誉められたことではないわな >_<)
皆、いろんな事を抱えてますよ。いやもうホント。実情知ったら妬まれる要素なんか、なんもない。

て、何を書いてるんだ、私。人は一面を見ただけじゃ実情なんてわかんない、という話ですよ。長きに渡ったこのシリーズ。今はとりあえず、どっとはらい。

2013年4月7日日曜日

ガンツの魂、百まで

お前はな、心のどっかで負けるかもって思ってんだよ。 
そーゆー奴は負けんだよ by玄野計 
ガンツ(奥浩哉)
本文とは関係ないですけど
何故、これだけの事をされても警察が動かないのか?「あなたの方によっぽど問題があるんじゃないの?」なんて見方をされてしまうと実に歯がゆいですが、相談した専門機関(弁護士、犯罪被害相談窓口、法務局、そして警視庁の相談窓口)の7人中5人から「これは酷い、何故被害届を出さないの?」と問われる状況でした。
裏を返せば、うち2人(弁護士でした)は「届けは出せるが費用対効果の面で得る所が少ない(ので届出は意味ない)」という判断を示しました。つまり警察の判断も「被害届を出しても意味が無い(ので動く気ありません)」ということだったのだと推測しています。問題発言集(^^;)にもソレはバッチリ残っているので…。でも警察がソレを言ったらお終いでしょう、存在意義が無くなるってばよ

犯人逮捕に至りそうにないイタズラの段階では、私もこの十年、警察の言いなりで相談のみにとどめてきました。取るに足らないものについては放置、法に抵触するもののみ何かあった時のために警察に記録を残し続けました。なのに証拠を押さえ犯人逮捕の可能性が見えた状況になった今、ここに来て、出された回答が「不受理」。それはもう焦りましたよ。いつやるか、今でしょう!のこの時に警察に対する信用を根底から覆すまさかの対応。そこからの私は気がつけば犯人なんかそっちのけ。ひたすら警察に届けを受理させるための一意奮闘。その心もては『ガンツ(奥浩哉)』の主人公、玄野計の「ぜってー負けねー」の一語に尽きる。
「自分が勝てる所を想像できない。けれど絶対に負けない。」計ちゃんのこの哲学だけが、折れて萎(しお)れて消えてしまいそうな当時の私を唯一支えてくれた。マジでマジで。ありがとう!計ちゃん。
警察とやりあうド根性を見せてしまったのにはもう一つ、理由がある。以前も書いたように私の祖父は警察署署長を経て警視長まで勤め上げた人物。フェアネスという言葉を最初に教えてくれた尊敬する祖父から受けた警察像を守るためにも警察にはキチンとした組織でいて欲しかったから。(伝手を頼る方法を示唆してくれる人もいましたが、祖父は一貫して特別扱いを嫌った人だったのでそれは奥の奥の…奥の手というより私の中では禁じ手にしておきたいと切に願っている。)

私が警察を一方的な悪者にしたくないのもそのため。事実、派出所勤務の巡査さんを始め、真摯かつ情熱を持って業務に取り組む人達だってちゃんと居た。なんらかの思惑で被害届の提出を諦めさせようとする人が捜査部門に存在し、その指示に警察庁の通達に背いてまで従う人が居たからといって、警察全体を否定する気にはならない。これは警察による「泣いた赤鬼作戦」で、犯人に対する憤りをわざと警察にぶつけさせて犯罪被害者の心を斜め下方向から支える深淵な計画なのでは…と、思わないことにはやってらんないくらい心乱されまくりましたけどね。(←どう考えてもそれはナシだわな ^^;)

犯罪に巻き込まれ、驚きの対応を受ける事例について参考になる記事をみつけました。誰の身近に起こりうる事例で勉強になる上、記者さんの驚きの行動力がすさまじく、手に汗握って読んでいて面白かったです。
 追跡ネット犯罪@ロケットニュース 

記事にある警察のこの手の対応は普通に行われていることなのだと今なら実感できますが、実際には被害に遭った側にもそれなりの対応策はありますので、どうか諦めずご安心ください。警察の言い分は、ともすると犯人を助長をさせる詭弁ではありますが、その一方で犯人を震え上がらせる詭弁も専門家は持ち合わせているので行き詰まった時には専門機関への相談をお勧めします。次回はそっち方面の話を予定。お楽しみに〜。
って、まだ続くのかこのシリーズ ^^;