いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2014年7月26日土曜日

ジャム ザ ハット

ブラックベリーの実を頂いたのでジャム的なものを作ってみよう。
実は丁寧に洗ってザルにあけ水気をきる。これを鍋に放り込んで中火で炒り続けるとアラ不思議、種がほぐれて果汁と綺麗に分離します。水は一切入れてませんが鍋はみるみるうちに果汁でいっぱいになる。
焦がさないようかき混ぜながら種をほぐし取る
これを金ザルにあけて裏ごしにかける。丁寧に種を取り除くと口当たりの良いジャムになるので面倒でも濾しましょう。コイツの種は頑固なので残しても良いとこナシ、という結論に達したので情け容赦なく取り除く。
濾した実。お菓子作りにそのまま使えそう
濾した実の20〜30%分量の砂糖をくわえて焦げないように煮詰める。レモン汁を入れたい人は適当にどうぞ。色良く仕上がるのかな?うちには無かったので手近にあったバルサミコ酢をくわえてみた。香り付けにはアプリコットブランデー。すべては手近にあったから。こんなことでいいのだろうか(後で調べたらブラックベリーそのものに酸味があるからレモン汁は不要らしい)。
ブラックベリーのジャム、出来上がり
近所の奥様が丹精こめて育てているブラックベリー。ここ数年、毎年のように貰って作ってヨーグルトにかけていただいている。意外と育て易い実のようで年々生い茂り、収穫量も飛躍的に増えてる。というか、そのお宅の庭はなんだか大変なことになっている…。どうしたわけかこの実は鳥があまりつつかない。柿やら蜜柑やら草花やらは、この界隈だと勝手に取って行く人も多いのだが、この実を持って行く人は稀だ…。多分、種が強情なのがその理由だと思う。てなわけでとにかく大量に頂いてしまうことになる。

老婆心ながら来年、さらに増えそうなブラックベリー収穫量を見越して果実酒のレシピをメモメモ。
ベリー、ベリーの半量の砂糖、ベリーの倍量のリカー(ジンやウォッカの他、ウィスキーも合うらしい)三種の材料を消毒した瓶に詰めて3ヶ月くらいから飲み頃。だそうな。
うむ、なんだか楽しみになってきた。取らぬベリーのなんとやら。

2014年7月18日金曜日

すき焼きすき

右手の暖簾が、すき焼きちんや
手前の階段を地下に潜れば
レストランのちんや亭
いつか行こう、行かねばならぬと思っていた浅草の老舗すき焼き店『ちんや』に行ってきましたよ。感動が新しいうちに備忘録。  

さて『ちんや』とはまた珍妙な名前。そも、この店は江戸時代においては大名屋敷に愛玩動物を納めていたペットショップ『狆屋』がはじまり。屋号はその名残。文明開化とともに花開いた牛鍋文化を浅草で担い続けた老舗中の老舗なのですが、知名度は今半ほどではないのが不思議といえば不思議。全国的な展開をしていないことと、店に風情がありすぎて気おくれしちゃうのが原因でしょうかね。なにせ広〜い玄関に下足番がちゃんと控えているスタイルのお店はそれだけで高級店のかほり漂う。
予約を入れなかったのでまずは待ち合いに通される。表通りから見えないように仕切られたホールの片隅に応接セットがしつらえてあり、ほおずきを眺めながら待つ事しばし。予約を入れると個室に通される、なんて情報もあったのですが敢えて予約ナシで入店。どぜうや鰻屋の古い店舗に見られるごとく、広間に配された座卓で他所の卓の団らんを感じながら牛鍋をつつくのも古き良き浅草の風情があって私は好き。
ところがその日、支度が整って通されたのは4Fの個室。一歩入ったら「あらまあ素敵!」小振りな和室にはレトロな絨毯が敷かれ、これまた年季の入った小さなテーブルセットが配されている。4Fにはこの他にも掘りごたつ式の和室などいろいろなタイプがあるらしい。これは通うのが楽しみになる。また来よう。

お通しは冬瓜とホタテの煮物

料理はすき焼きとしゃぶしゃぶがあるのですが、初志貫徹のすき焼きぷり〜ず。肉のランクでお値段が変わります。赤身3,500円、霜降り7,500円、両方楽しめる盛り合わせ5,500円。量はすべて125g。中年には適量である。もちろん赤身と霜降りの両方楽しませていただきますよ、てなわけで真ん中の「楓」を2人前お願いしま〜す。待ち合いで眺めたお品書き「本日の変わりザク(野菜)」である茄子一皿700円も追加。すき焼きに茄子、なんという斬新さ。広島出身の人は松茸も入れるよ〜とか言ってましたが、すき焼きは実に奥が深い。これにビールと〆のきしめんを一人前だけチョイス。お鉢や刺身が付くコースにしなくても、かなり満腹になりました。

この日のお部屋は「馬道」こんな感じ
明治開花絵図が各部屋に飾られているそうです
では回想を…
お通しを頂戴している間にお店の人がササッと最初の一盛りを用意してくれる。この辺りは今半と一緒。脂を敷いて長ネギを焼き、お肉をのせたら割り下をジュュ〜ッ!溶き卵にくぐらせてから「どうぞ」と供されるすき焼きのなんと美しき。明治の人はこんな良い肉は食べてなかったろうなと思いつつ、そもそも現代人の私だって普段はこんな良い肉でお家すき焼きはしないぞ、と我に返る。肉の違いが醸す味の違いに酔いしれている間に、鍋を綺麗に整えたお店の人が退場。ここからは旦那と二人っきりで無心に鍋をつつくひと時。なるほど、個室には個室の良さがありますね〜。ゆったりと時間が流れて心ゆくまで堪能。なんというか食べ物に向かう集中力が違う^^ 。しみじみと美味しかったです。
茄子は2種類。どちらも油通ししてありツヤツヤ。これを鍋に入れると肉の美味しい脂を茄子が吸い込み、しかも茄子の味わいも損なわれることなく…むは〜、なんて美味しいんだ!

食べたばかりなのに、また食べに行きたいと思う。それがすなわち美味しいということ。お肉も割り下も茄子も、味が良いことの他にお店の雰囲気がまた一層気持ちを引き立たせる。古びた調度品や建物に難色を示す人もあるだろうが、脂煙を吸い込んだ柱やふすま障子の風情とこの店の歴史の深さが何よりの味わい。この床柱は時代を越えて人々の人生の一コマを眺め続けてきた。その風格に勝るものはありません。
さてさて、料金には一人当たり400円(夜は500円)の奉仕料が加算されます。奉仕と呼ぶにふさわしい、たおやかな接客をしていただきました。「10%のサービス料」と言われるよりは最初から「お一人幾らでお世話いたします」の方が酒飲み夫婦には安心。しかも気兼ねなく話しかけられる気がする(当社比)。お店は場所柄、年末年始がやはり一番混雑するそうです。夏のこの時期は逆に狙い目。人々が鍋から遠ざかるこの季節、鰻代わりの滋養にすき焼きなんぞ、いかがでしょうか。

2014年7月11日金曜日

日光植物園

さて随分前に訪問した日光植物園の話をしようではないか。
正式名称は東京大学大学院理学系研究附属植物園日光分園。れっきとした東大の実習施設です。ちなみに本園は小石川植物園。御用とお急ぎがなくて日光東照宮界隈に出没予定の方は是非一度足を運んでみてください。場所は田母沢(たもざわ)御用邸記念公園の並び。御用邸から中禅寺湖方面に車を走らせると5分もたたずに左手に見えます。というか、博士!入り口が小さすぎて見落としました!!というわけで初めて行く方は大概、通り過ぎて慌てて引き返して入園することになりますのでご注意を。

感想
手付かずの自然を満喫して散策したい人に最適。何せ全く手入れをしていない…とは言わないが、隣接する田母沢御用邸とは雲泥の差。本園の小石川とも装いが激しく違う。なんていうか、ワイルドな状態が保たれている。もっとも、訪れたその日は台風が日光一円を通過した数日後。いつにも増してワイルドな状況に遭遇したといえましょう。
文字通り根こそぎ倒れた木
そちこちに…




唯一、川の眺望が楽しめたスペース
御用邸からは滞在中の大正天皇が毎日のように散策にお出ましになっていたとのことで、ご休憩になっていた高台には碑が残されている。なるほどここからの眺めは庭園の景観を保って、紅葉の頃は向かいのお山が美しかろう、という風情。高台を降りて大谷川に寄れば、 以前紹介した憾満淵 (かんまんがふち)も垣間見える。こちらから見るとなんと清い流れで、清流が…、清流が…、ちょっと、雑木が茂りすぎでちっとも見えないじゃん!うっそうと茂った木の枝の間からは、本当に清しい水をたたえた淵の水面がチラチラと見えているんです。それはもう、うっとりするほどの自然美。自由闊達に生い茂って通せんぼする木の枝のなんと恨めしいことよ。まさに遺憾であります。遺憾満淵でござる。この辺り、清流を見るために整備したら観光名所になること間違いなしなんだけどな…。観光客が増えるとそれはそれで大学の施設としては不便なことだからあえて放置してるのかしらん。実に残念。
イングリッシュガーデンは植物標識だらけ ^^;
とか文句垂れながらも広い園内をゆっくり歩いて気分はなんちゃって山歩き。心無しか空気もおいしい。心のお腹が満たされたところで肉体のお腹も満たしましょう。というわけで…ひゃっほー!また来ちゃったよ日光翠園。本日はF定食の「油淋鶏と海老と卵の塩炒め」1,890円也。たくさん歩いたからこれくらいはヘッチャラさ〜。本当にここの中華は美味しい。つか、中華食べに日光に行くと言っても華厳ではない、否、過言ではない。お後の準備がよろしいようで…。
美味しすぎる日光翠園。これがあるからやめらんない

2014年7月5日土曜日

巻く子も黙る爪

陥入爪と巻爪は厳密には違うそうで、私なんぞは小さい頃「お前は鬼爪が酷い」と言われながら育ったので巻爪のことを鬼爪と呼ぶのだと思ってました。さて今回は爪のトラブルのお話。ちょっと尾籠な話でもあるので爪のトラブルを解消したい思いの方以外はここでお別れ。また来週!

さてさて…
指から伸び出た爪の両端部分が、どうやら私の親が鬼爪と呼んでいた部分らしく(今調べたら爪の切り残し部分をそう呼ぶらしい)、これが内側にくるんと巻かれて指肉をくわえ込む形になっているのが巻き爪。私の足の親指が昔からコレでした。
これが何かの拍子に肉に食い込んだまま伸長して、指を変形させる程おかしな生え方になったのが陥入爪(かんにゅうそう)で酷いものだと激痛はもとより、爪が刺さった部分が化膿して大変深刻な症状になるようです。
不幸中の幸いで私の巻き爪は陥入爪とまではいかず、形は悪いながら目立ったトラブルもなく長年どうにかつきあってきた。ところがですよ!ここ2〜3年、なんだか調子が悪い。足に合わない靴を履いて歩き回った日に尋常じゃない痛みが長く続いたり、層状に爪に異様な厚みが出たり、よく見るとなんだか爪が伸びなくなってる様子。年かさの友人によれば「年取ると爪がおかしくなるの。私も痛むから手術までしたし今は爪のために漢方飲んでる」なんて言うので皆そうしたものかとあきらめていた。母もそういえば年取るとともに爪がボコボコに変形してたな〜、なんて思いながら…。

でもね、夏が来てサンダルの季節になるとやっぱ気になるのよね。お手入れされた綺麗な足ならサンダルファッションも楽しかろうが、この爪では見苦しいもの晒してる感で気おくれするったらありゃしない。
爪がボコボコなのはともかく、数年前から左足親指に血マメのような黒い汚れが付着してコレが全く移動する気配がない。つまりは爪が正常に伸びてない様子。
何だろう?黒カビ?爪の病気じゃないだろな?まさかのメラノーマ?!と思うと気になりだして仕方ない。そうこうするうちにハイヒールを履いて歩いた日を境に足の指が猛烈に痛みだした。毎晩風呂でマッサージしたり、しみじみと眺めるとなんだか指全体が変形してる風味。巻き爪も酷くなっているので、若い頃から時々やっていた俺式対処を試みる。これは巻き爪部分を手指の爪で無理矢理持ち上げて強制的に真っすぐ伸びるよう自力矯正するというもの。近年ではこの巻爪部分に紙の繊維のようなものが挟まっていることがあり、これをほじくり出すと痛みが消えるのですが、そもそもなんでこんな所に繊維?が入り込むのか不思議で仕方なかった。
いつもは先端の巻き爪部分だけほじくるが、今回は爪の両端がズキズキしていたので、こちらも恐る恐る押し広げてみるとなんとここからも繊維質状のものがボロボロ出て来る。

「お前はもう死んでいる…」これはいよいよ爪組織がどうかしたな、さもなきゃ垢だわ嫌だわねと思い、怖くなって検索けんさく!結論から言えば死んでる…という直感は当たっていた。繊維質状のものと思っていたのは実は脆(もろ)くなった爪組織だった様子。これが肉と爪の間に挟まり激痛の元になっており、さらにはそれが留まり続けることで爪の正常な伸長を阻害して足指の変形をもたらしていた、ということらしい。
 陥入爪を自力で克服した人の情報サイト を参考に、勇気を出して変形している指の爪の際をなぞって、たまっていた老廃物を綺麗に掃除。私は風呂上がりの柔らかくなった爪を清潔な指の爪でほじくりまくりましたが、お困りの方は参考サイトを参照して糸ようじなどをご利用ください。サイトでは実に丁寧親切に治療方法を解説しています(もっと深刻な肉芽の治療を主体にしているサイトなので私のケースとは若干事情が違うかもしれませんが、困っている人には優良サイトだと思います)。

俺式、爪の大掃除
「彫刻刀で下書き線をなぞって少しずつ削り取る感じ」で肉に食い込んだ爪の両端部分を掘り起こし、正常な爪が伸びる「ライン」を確保
感触としては「半割にした茹で栗をスプーンでほじくりだす感じ」
 
※私の場合、爪の表面は剥がれません。隙間から手指の爪を差し込んで内側をこそげとるようにすると、脆くなった内側の爪組織がホロホロとくずれて取り出せます 

私の場合は本当に茹で栗を鬼皮からホロホロとこそげ落とす要領で脆くなった爪組織がはがれて行きます。この作業の翌日には嘘のように痛みから解放されました。そして面白いことに、あの黒い汚れも即日移動を開始。息を吹き返したように爪が正常な伸長を始めたのです。上記のサイトやその他の情報を総合すると、爪に不規則な厚みが出ていたのは正常に伸長できなかった爪が行き場をなくしていたのが原因っぽいです。

足の親指の巻き爪以上に私がイヤだと思っていたのは小指の爪の形。これがどういうものかというと「爪の生え際に米粒が張り付いてカピカピにかたまってるじゃん」という風味の変形爪。サンダル足に自信が持てなかった最大の理由はコレと言っても過言ではない。モノゴコロついた時からこの状態だったので、イヤね〜と思いながらも「足の爪など、こうしたものだ」と開き直って生きてきた。
今回、上記のサイトを見て「肉芽」と言われるものがコレではなかろうかと思い、紹介されていたクエン酸水塗布を試してみた。
こちらは 豆乳ローション作成時に使用するクエン酸水 を流用して、瘤状になっている爪に綿棒などでちょちょいと塗って半日放置。これを風呂上がりに手の爪でほじると…あらびっくり。少しずつはがれて現在進行形で綺麗になっています。

あ〜、もっと若いうちに足指は綺麗にしておきたかったよ。中年になってからサンダル足に自信が持てても正直嬉しゅうないわい (/ _ ;) な〜んてね、嘘ですよ!ストッキングがひっかからなくなって、ちょっとは嬉しい。めでたさも中くらいなりオシャレ道