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いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2013年11月17日日曜日

大アルカナ〜8から14

外面の成長を終え、内面の成長である次のステージに入る前にマルセイユ版とライダー版の相違点について一言。以前、マルセイユ版は古い形式のものでヌーボーさんはこれに該当するとお話しました。ちょろっとですがね。
その相違点が今から出て来るVIII のカード。ライダー版では力のカードが来るのですがマルセイユでは正義のカードが入ります。では続き行きまーす。

VIII 正義 ライダー的には真実、己への正直さ、公正な結果
均衡、公正、調和、自然の理に対する畏敬、あらがえぬ評決

IX 隠者 ライダー的には知恵、成熟、独り
賢い、孤独、寡黙、慎重、霊性なものの探求

X 運命の輪 ライダー的には幸運、運命、カルマ
予期せぬ出来事、不当な状況や成功、良好だが不安定な一段落

独り立ちを果たし経験を積む程に、積み上げたものの均衡をはからねばならぬ時がやってくる。正義とは何か?自分にとっての正義が他者にとって正義とは限らない。調和をはかろうとするほど頭をもたげる自己矛盾。
内なる真実の光を求めて隠者が見つけた答えは運命の輪。丸い円は巡り巡って終わる事の無い縁の連なり。繰り返す巡り合わせはどこまでも続き、世界を知る旅はまだ道の半ばなのである。

こうして既存の価値観を捨て新たな視点を積み上げる時が来ます。ライダー版では正義が入るXI にマルセイユは力のカードが来ます。


XI 力 ライダー的には人の強さ、ネガティブを変容、心開く
活力、勇気、防御、克己

XII 吊られた男 ライダー的には執着、保留、慣習に捉われない
後悔、罪滅ぼし、自己探求、利他主義、犠牲

XIII 死 ライダー的には変化、終わらせるべき物事
逆境、変化、変換、終局

XIV 節制 ライダー的には平穏な静けさ、バランス
調和、静寂、回復、節度、適応力、中庸

既存の価値観(正義)を手放し、新たに車輪を回すのに必要なものが力。吊られた男のように視点を全く変えることは、今までのやり方が終わること(死)を意味する。それはすなわち新たな視野の始まり。こうして得られた新しい経験には、さらなるバランス(節制)が付与されることでしょう。
調和(正義)に始まって調和(節制)に終わる。このように内面の成長を遂げた精神は次のステージへ旅立ってゆくのです。

左がライダー版、右がヌーボーさん
さて旅の途中ですが「力のカード」について。タロットが占星術と結びついた頃には神話をモチーフにした絵柄が多用されたようです。その頃は力のカードにヘラクレスの獅子打擲のシーンが用いられましたが、いつしかそれは女神が猛獣を手懐ける姿になり、ライダー版の頃には力による征服というよりも「柔よく剛を制す」をモチーフにしたものとなりました。掘り下げて見ると「理性が欲望を制する」等、色々なことを示唆するカードらしいのですが「本当の力とは何か」と考えさせられる良いカードだと思います。カードが何を問いかけているのか、絵柄を見た時に感じたことがそのままその時の気持ちを映す鏡になります。例えばライダー版を見た時、「優しさ」を感じる日もあれば「仲良し」「信頼」というワードが思い浮かぶ日もある。その時の気持ちによって強み=力の内容も変わってくるわけです。
カードがデッキによって性格が違う、そしてまた相性がある、と言われる由縁はその辺りにあるのかもしれません。自分にとって対話しやすいカードを是非探してみてください。
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@スクウェアエニックス

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