いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2011年11月19日土曜日

科学の子だって腹は減る

前回は仕事のことを、全然書いてなかったので今度こそ。
某研究所でテクニシャンやってます。テクニシャンの説明はこちらで書いたので今回は仕事の内容など。

扱っているのは植物細胞。特定の細胞だけを切って集めてそこからRNAを取り出してジロジロ見るお仕事です。顕微鏡とレーザーが一体化したゴツい機械を『むしゅーーーん』と動かしてただひたすらに斬って斬って斬りまくります。(この擬音表記は人によって異なります)

細胞を切るためにはサンプルを薄く切ってスライドに載せねばなりませぬ。小学校の理科でタマネギスライスを染色して細胞観察した経験を皆さんお持ちでしょ。アレです。ただし細胞を潰さず、かつメチャ薄切りにする必要があるのでサンプルを最初に樹脂やワックスで固めます。これを包埋といいます。植物の水気を取ってアルコールを浸透させ(脱水・置換)その上でワックスを浸透させてコテコテに固めるのです。

この作業は半日つきっきりで、ご飯を食べに行くのも困難。実に私泣かせなのですが、聞けばこの作業、昔はなんと1週間かけて行ってたという。今は家庭にある便利グッズを使って完成させるのだが、この方法を編み出した人のお陰で私の拘束時間は半日で済んでいる。ありがとう。あんたはエライ!というか、よく思いついたなと感心。家庭にある便利グッズとは、なんと電子レンジなんですよ。多分、包埋の待ち時間にレンジでなんかあっためて食べてたんじゃないだろか。(ホントか?!)
ひらめきやヒントはいたるところに落ちており、それを確認した人がいて初めて科学や文明は進歩するんだね。ヒントは与えられるものじゃない。拾うものなんだ

おや、おかみさん時間ですよ。てなわけで今日はここまで

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