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2018年5月7日月曜日

カテーテル検査入院

初めての検査入院。気持ちはそわそわ。
そりゃあ開頭手術に比べりゃ時間も短時間(1〜2時間)で終わるし、体に受ける負担も少ない。
気軽に受けてみてください、みたいな話だったのにいざ受けるとなったらリスク説明があって同意書にサインを求められる。脳みその血管に管を通すわけだし全くのノーリスクというわけには行かないわな。でも気軽に勧めておいて検査予約を入れた直後の同意書サインの段階になってから死ぬこともあるとか言われると…なんだかしてやられた気分なのよわさ。今更後には引けないではないか。

そもそも脳カテーテル検査ってどんなものなのかしら。脳梗塞の入院中に何人かが入れ替わりでこの検査のために同室になった。皆一泊二日の短い期間だけど、人によっては傷口が痛いと訴え続けたり、一晩中気持ちが悪いと言う人もいた。
検査前には止血のためのテープを貼るので剃毛してくるようにと言われた。でもどこまで剃ればいいの?とか疑問は尽きない。こんな時は魔法の箱に相談だ!
検索するとカテーテル検査の様子を実体験した人のブログから垣間見ることができる。
まずは剃毛は病院によって言うことが違うみたいだが概ね鼠蹊部を中心に止血テープを貼る位置に毛が無ければそれでいいらしい。脳梗塞の時にこの鼠蹊部テープは経験があるのでなんとなく検討はついた。要するに全部剃る必要はないということ。万が一不都合がある場合は施術前に看護師さんがなんとかしてくれるはずだからあまり深く考え込まずにショリショリしましょう
カテーテルを通す穴を開ける際に痛み止めのための局所麻酔をするのですが、これがチョーーー痛いと聞いていた。覚悟を決めて臨んだけどそうでもなかった。手順としては鎮静剤のガスマスクをはめられてこれのせいで酔っ払ったような気分になり、その間に局所麻酔をされたのであまり気にならなかった。むしろ鎮静剤のおかげでお酒を飲んだ時みたいになったので下戸の人ならもしかしてこれが気持ち悪くてダメだったのかな?と思った。
看護師さんが鎮静剤を入れる時に「少し眠くなりますよ」と言ったので「あ、じゃあ寝てていいんですか?」と聞くと施術中に指示が出るから完全に寝るのはやめてくださいと言われた。難しい。MRIの最中でも寝てしまう体質なので、ムムム。
酔い心地で施術開始。管が通っている感覚なのか時折鼻の奥がスーッと冷たくなる。造影剤を入れるとカーッと熱くなる。息を止めて〜と指示された時だけ言うとおりにして、後はふわふわと酔っ払いのように横たわるだけ。寝ているわけじゃないんだけど、時折いびきをかいてしまって焦る。これは筋肉が弛緩しているのか舌が気道に落ち込んでいびき音を出しているっぽい。施術後もこれはしばらく続いて病室で休んでいると不意に「ぐごっ」といびきをかいて気まずい思いをした。
そんなこんなで検査は終了。主治医が止血作業をする間、雑談もできる。

検査で死んだり重篤な後遺症がでることもあると聞いていたので、検査入院の前に私は遺書みたいなものを書いていた。基本的には家族に感謝の意をしたため、どこに何があるかとか、各種パスワードの類を提示して遺された人が困らないようにしておいた。興が乗ったので辞世の句までひねり出して準備万端整えていた。
家を出る時にはこれが最後かもしれないと覚悟して猫たちにも挨拶。存分に撫でてやり、声かけをして思い残しを無くしてから出かけた。
なんてことはない、検査は無事に済んだ。翌朝、退院の準備を整えて検査結果の報告を待つ間に夫も迎えに来てくれた。その夫に珍しく息子からメールが届く。
「今すぐ帰って来て。大声で鳴いてその後、猫が動かなくなった」

ああ、神様。昨日覚悟を決めてした挨拶が最後になるなんて。私じゃなくてあの子だったなんて。突然死ぬってこういうことなんだ。

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