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2018年4月18日水曜日

死に至る病

病気のことタグを作ったからにゃ、書いてみまする私の病気。なりたてのほやほやですがウィリス動脈輪閉塞症という病気になりました。通称、もやもや病。否、この通称は今や世界的にも通用する呼称となった為に2002年からは「もやもや病」の方が正式名称となっているらしい。そんなわけで病名を聞いた悪友達は一様に「またフザケてるよ、この人は」という反応ばかりで実に迷惑この上ない。こういう時は日頃の行いがものを言う。ミュージシャンの徳永英明がかかったことで注目されたことがあるので、知ってる人は知っているという病気なのですが、私が言うとにわかには信じてもらえない (/_;) 。

平たく言えばこの病気は脳の中の幹線道路みたいな主要血管が塞がってしまうというもの。原因は不明。だから根治する治療法もない(対処療法はある)。罹患する人も稀なので国の指定難病22番に列せられている。「レアものじゃん!」と友人に言われてからはちょっと気を良くする私。有病率は10万人に3〜10人と言われているものの、実際には無症候ながらこの病気を保有する人は10万人あたりで50人程と10年前の論文にある。MRI検査の普及で病人は確実に増えている模様。
結局ね、科学の発展のおかげで人はいらぬ事(?!)まで知ってしまうわけだ。裏をかえせば無症状で検査もしない人は自分が病気になってることすら知らずに普通に生活してある日突然、死に至る。それは若年であれば「あ〜、そんな病気だったんだ…」と知ることになるし、老年であれば「これが寿命だったんだよ…」で終わる話。そうしてみると「寿命が先か病気発覚が先か」な問題で結局、命あるものは常に死に向かってつき進んでいる。生きていることそのものが死に至る病であるとも言えるわけだ。←いや流石にそれは極論だろ
無責任にそんなことを考えていられるのも単に自分が老年にさしかかっているお年頃だからだとは思う。昨年、脳梗塞で入院した時に「ここで人生終わりだったとしても自分はやりたい放題やれて幸せな人生だったと思える」なんて書いていた。
でもこの病気は発症のピークが2極あって、私のように脳梗塞や脳出血をきっかけに発覚する40~50代のピークの他に幼少期に発覚するピークというのがある。若くして発症した人達にとっては寿命の一言で片付けるにはあまりにも残酷な話。若い子達の病気発見のきっかけはやはり脳梗塞だったり特有の発作だったりする。私はまだ発作未経験なので詳細はわからないが脱力や痺れ、頭痛が主な症状らしい。言ってみれば脳梗塞の予兆のような症状?これらと付き合いながら未来ある若者が自分の将来設計を考えなければならないのだとしたら、それはそれは大変な不安であろうと想像に難くない。そしてそうした子供を支えて成長を見守る親御さんの苦労や心配というのも並大抵のものではないと思う。

だからこの病気をネタにあまりフザケたことを書くわけにはいかない!と、思いつつも色々な確率について興味本位で調べてみた。
はるか以前に書いたことだが私は子供の頃に「ボタン恐怖症」なるものに罹患していた(これは克服済み)。恐怖というのは大げさだが、つまりは服に付いているあのボタンに激しい嫌悪感を抱いてどうしても触ることができなかった。吐き気すらして幼稚園児の頃はえづきながらお着替えしてた記憶がある。「なぜ?」と言われても説明がつかない。それが恐怖症というもの。虫が苦手という人に理由を問う者はいないが理解はされる。それなのに、それと同等にボタンが苦手という私の苦悩を理解してくれる人は周囲に一人もいなかった。人生の早い時期から絶望に近い孤独を知った私だった。
さて、そのボタン恐怖症は10万人に1人の確率で見られる症状らしい。あら、もやもや病よりレアなのね。こんなところでレアアイテムゲットしてるのに肝心な宝クジには当たらなかったりするのは理不尽ね、と思って調べて見たら…宝クジで一等を当てるのは1000万人に1人の確率。これは落雷に打たれる確率と一緒だという。おみそれいたしました
私ごときに当たらぬわけだわな。それでもジャンボ宝クジ、買いましたけどね。当たるといいな〜。PTSD(心的外傷後ストレス障害)や鬱症状の人に現金を与えると脳が受ける恐怖のダメージが多少緩和されるという報告もあるらしい。身も蓋もない研究だけど、この研究の肝は「人のストレスは幸福の記憶で塗り替えることが可能」ということらしい。
手術を控えた身の上としては先立つモノも必要ですし、幸福な記憶を携えて病気と向き合いたいものでありんす。

同じ病気を抱えた人に有益な情報を、と思ったのにそうでもない読み物になってしまったことを反省しつつ、次回は病気発覚に至る経緯なんかについて書いてみたいと思います。

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