その代わり、あまり見かけないショットを稚拙ながら数点ほど出してお茶を濁しますぞよ。まずは田代橋を渡ってウェストンレリーフに向かう道を右に進まずあえて直進、西穂高登山口へ行ってみよう。登山はしないけどあずまやをくぐって二三歩行進。ここからは人の気配が消えて深閑とした空間が広がる。登山口脇には大山神社があると聞いていたので、まずは社に「お山にお邪魔しますね」と最初のご挨拶。
登山道は一気に足場が悪くなる |
神社というより祠ですな… |
左手に休憩所が見える。右手に見える建物はビジターセンターかな? |
日比谷帝国ホテルでおなじみの鉄板焼き「嘉門」。あずさ庵の鉄板焼きの調理人はそこから派遣されている。嘉門なら以前、お得なランチコース企画(5、6千円クラス)を利用したことがある。美味しくて楽しくて鉄板焼きのエッセンスは堪能できたけど、若かりし日に奮発デートで体験した「神戸牛みその」のインパクトには及ばなかった。てな話をしたら旦那から「みその(一万五千円)と今回のランチは値段が全然違うってばよ!」と涙目で抗議された。そんなこんなでお試し版なんかじゃ〜ない嘉門の本気を見せてもらおうじゃないか上高地で!と相成りました。
結論から言いましょう。それは夢のようなひと時。大手ツアー2社の団体客が居合わせたその夜、メインダイニングはもちろんのことあずさ庵の和食コーナーも大盛況でした。その賑わいから引き戸で隔てられた鉄板焼き室に通されるとそこはもう別店舗の雰囲気。月並みな言葉で言うなら「VIP感まんさい!」(←はしたない^^;)広々とした空間には8人掛けの特設テーブルが2卓だけ配されて、窓の外にはバス停に伸びる坂道が見える。旅行記風に言うなら「観光客の姿がひけたエントランス周辺は静寂に包まれ、薄暮の坂の風情が旅心を心地よくくすぐった」(←かっこつけ^^)
バブル期に入れたというゴツい厚みの特注鉄板 |
すずき 一番インパクトがあった |
焼き野菜とお肉 サラダはドレッシングの口当たりが上品 |
お通し 柿なます |
ご飯と赤出汁、香の物 |
冷やし汁粉 アクセントの霰と胡桃の味わいの調和が素晴らしい |
肉厚で形のしっかりしたスズキが焼き上がり、目の前で繊細な盛りつけが始まる。にこごり使用という特性餡を掛けて「さあ、どうぞ」。このとろみ餡の美味しいこと。朝食のお粥についた餡と共に記憶に残る味となった。
お肉は私がヒレ、旦那がサーロインを希望。何も言わないのに鉄板紳士は「せっかくだから半分ずつにお分けしましょうかね」と尋ねてからそれぞれの肉を半分に取り分けてくれた。この心遣いが嬉しいわ〜。特性ガーリックチップの謎やこれまた謎に包まれた寮生活のこと、不躾な質問にも暖かい回答をしてくれたことに感謝しつつご馳走さまでした。
「焼き」が終わると丁寧に鉄板を片付けて紳士は退場。その後は心ゆくまでお肉を味わいデザートへ。あ〜、鉄板焼きって食べた後にやり遂げた感があるわ。本当に楽しい。また食べたい。あ!ウソウソ!!やり遂げていないわ。ガーリックライスを注文するのを忘れてた。これはやっぱりリベンジしなくちゃだわ。
あずさ庵の鉄板焼きは16,200円〜。仕入れの都合があるので事前に予約が好ましい。というか、先日up した ラブラスリーの件 で懲りたので絶対に食べたいものは事前に押さえておくことをおぼえた ^^
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