いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2013年10月31日木曜日

小アルカナ〜8から10

まだまだつつくよ、小アルカナのお話。

8 ライダー的には動き



ワンド(杖)
蝶追い人、行動、創造的、情趣、趣き、希望、企画

カップ(聖杯)
大人しげな人、謙虚、しかし同時に不安定、不用心

ソード(剣)
戦いにおける最悪の脅威は苦境の報を受けること、死、裏切り

ペンタクル(金貨)
芸術家、手作業、アピール力



動きというよりは、集中あるいは熱中熱狂(フィーバー)。私がライダー版小アルカナの中で最も好きなカードがペンタクル8で、そこにはモノ作りに打ち込む職人が描かれています。私は絵画好きなのでヌーボーさんのペンタクル8が絵を見ている人物なのが、それだけでもう嬉しかった。さてそれはともかく、8の四人は何かにのめり込んでいる面々。杖は新しい発見を追い求める生物学者っぽく見えるし、金貨は芸術に魅了されてる画家に見える。聖杯は大人しく謙虚な人という発想から周囲に気を配り過ぎる形での熱があり、それに対して剣は自分の世界に浸り過ぎる形での熱を感じる。人は物質と同じく、熱運動で突き動かされるものらしい。様々に起こる事象は自らの熱が引き起こしているのかもしれない。


9 ライダー的には集中、円熟



ワンド(杖)
友を慰める女、逆境の中の助言の必要性

カップ(聖杯)
勝利や繁栄から来る満足感、

ソード(剣)
失敗、困惑の結果、良いと思えるものの検証

ペンタクル(金貨)
贅沢品にためらう女、可能な限り最大級の蒐集品(コレクション)



さてなんでしょう、これ。キーワードは満足?成功?模索?これら9に共通するのもは何かと考えると実に悩ましい。カード解釈に行き詰まった時は絵の中に入れと、とある高名なタロッティストは言ったそうだが、さて…杖からは話し声が聞こえる。友を諭す声と心情吐露する女。二人で何かを解決しようと試みているようだ。カップは謳っているよう。彼女は杯からあふれ出るような歓喜をそうした形で発露している。剣は何かの儀式のよう。とても困った問題を解決するために色んな方法を模索しているみたいに見える。金貨は身に余る喜ばしい光栄に照らいをみせて、どうしたら良いかと恐れ入る姿。
手探りしながら心のうち(潜在)を表現(顕在化)する面々。あなたの隠れた心情や問題の解決方法を示唆するのかもしれません。ん〜、その時(占いで出た時)になってみないとやはりワカラン。


10 ライダー的には過剰、超過



ワンド(杖)
不確実な重圧から安らぎと休息が妨げられる

カップ(聖杯)
歓喜、成功、承認、それらの伏線となるもの

ソード(剣)
苦悩、悲しみ、嘆き、挫折、病い

ペンタクル(金貨)
注意深く見繕う女、富の条件である見識や慎重さ



スートの力が過剰になった時のことを想像してみる。杖は火、情熱、男性的な力。これらが過剰になれば気が急いて休んでなどいられない。杯は水、感情、人との関わり。これらが過剰になると喜びがもたらされる。剣は風、知性、葛藤。過剰になればそれは苦しみとなる。金貨は土、財産、仕事。過剰になるとは富を得ること。それは慎重さを求められることと同義らしい。これらに共通して浮かんだワードはプレッシャー。聖杯はそれにあたわないって?「試合に勝ちそう!」とか、喜びを目前にした時に感じる良い意味でのプレッシャーってあるでしょ。ダメかしらん?

2013年10月28日月曜日

小アルカナ〜5から7

引き続き小アルカナのお話。

5 ライダー的には困難



ワンド(杖)
障害や相克が強いる自省や思案、労力、厄介事、努力を要する

カップ(聖杯)
破滅的行動や間違った方向へと導く過剰な恐れ

ソード(剣)
希望を砕き堕落をもたらす程に甚大な敗北

ペンタクル(金貨)
特にお金の心配事



何かに心を捉われている面々です。拘泥(こうでい)、あるいは心配から他のことに目が行かない。
杖はその中で唯一、遠くに視線を投げかけ困難の中で思案し立ち上がろうとしている。聖杯は壊れた壷を前に戦慄し身動きできなくなっている。(ライダー版では3つの杯が倒れ、2つの杯が残っていることで全て失われたわけではない事が示されるのですが…。)剣は落胆した人物が、金貨はこれまた悲嘆にくれた人物がそれぞれ思いあぐねてその場に留まっている様子が見られる。


6 ライダー的には優位性、寛大さ




ワンド(杖)
いつわりの体裁の陰に潜む大いなる危機、危険で不公正な相手

カップ(聖杯)
双子、簡潔さ、喜ばしい土産、ささやかな事でもたらされる救済

ソード(剣)
遠征、探検、旅、移動、休暇、奇妙な方便でもある

ペンタクル(金貨)
軽くあきらめた態度、選択を受け入れる、やるべきことをする



何かが隠れている暗示。杖は冊子の通り、笑顔(良い事)の裏に隠された卑怯な裏切りやアクシデント。聖杯はちょっとした事に隠れている幸せ。剣は仕切り直し(?)や視点を変えた先で得られる新境地のようなもの。金貨はちと意訳が強いですが、人の内心はわからないとでも言いましょうか、恭順には諦めも含まれるという戒め、あるいは(本心は表に出さず)やるべき事のみ集中してやれという助言か。


7 ライダー的には行動



ワンド(杖)
勤労の後の素晴らしい結実、成功、やり遂げた後の良い結果

カップ(聖杯)
己の姿にうっとりする女、過度の空想、うぬぼれ、ありそうにない計画

ソード(剣)
問題の解決を待つ事が希望や信仰となる、あるいは白昼夢

ペンタクル(金貨)
軽蔑の視線、傲慢、無節操



むしろ行動の一歩手前。あるいは行動(結果)に反映される人の内面を表していると感じます。杖では精勤の人に成功がもたらされ、聖杯のように夢想ばかりの人は何事も成し得ない。剣のように忍耐強く信じて待つことは希望や信念に繋がる一方で、時にそれは無意味なものと成りうる。金貨は軽蔑という内面が傲慢さや無節操な態度を生み出す、と言えましょう。この一群を見て思い出したのがマザーテレサの有名な言葉。
思考にきをつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉にきをつけなさい、それはいつか行動になるから
行動にきをつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣にきをつけなさい、それはいつか性格になるから
性格にきをつけなさい、それはいつか運命になるから
運命はいつだって、小さなことの積み重ねが回す車輪のように巡り巡る。な〜んてな

2013年10月23日水曜日

小アルカナ〜2から4

前置き無しでサクサク進みましょう。

2 ライダー的には選択or バランス




ワンド(杖)
病いや苦悩からくる痛みや悲しみ

カップ(聖杯)
恋人達、情熱、縁者、親和性、友情

ソード(剣)
臨戦態勢、確実性が必要、優しさ、好調な環境調和

ペンタクル(金貨)
曖昧な態度の女性、困惑の知らせ、困難、不安な結末、気苦労



これらは「関係性」を示しているかなと感じました。すなわち、杖は己の内面との関係(孤独?)。聖杯は対人あっての関係性。剣においては人の輪がもっと広がって仲間ありきの関係性。そして金貨においては困った人との関係からもたらされる戸惑い(人の輪が広がれば好まぬ人との関係もできる。それもまた自分の世界を構成するもの。避けては通れないのねん /_; )。と、こんな風に孤独、心を許せる誰か、仲間、あなたを困らせる人、これらの存在を示唆するカードになるのかもしれません。


3 ライダー的には開花



ワンド(杖)
逆境を克服した人、新たな飛躍と冒険の始まりを待ち望む姿

カップ(聖杯)
救済、回復、幸せな結末

ソード(剣)
闘争の兆しは混乱を招く、当惑、不明瞭

ペンタクル(金貨)
力ある著名な人を想起する女性、支援の用意がある人物



私はこれを「予兆、きざはし」と位置づけました。杖は何かを終わらせて希望に燃えて次のステップを目指している状態。聖杯もまた何かが終わって好ましいネクストステージを迎える所。剣は一転してネガティブな何かが起こる前の不穏な状態や前兆。金貨は解釈がムズカシイところですが状況を打開する何か(誰か)を匂わせている。全てのソートがアナタが何かの手前まで来ていることを表していると思えてきませんか?


4 ライダー的には構造化



ワンド(杖)
終わらせたり新たに始めるのが困難な同盟

カップ(聖杯)
冷たく無関心な女、退屈な関係、根本的間違い、険悪な結末

ソード(剣)
波乱が注目を集め、撤退、孤独、黙考を強いる

ペンタクル(金貨)
奇妙な関係の二人、不確実



カードを訳して各々を見比べ私なりに出した結論は「膠着(こうちゃく)状態」。杖は固定された関係のようであり、第三者が関与できない感じでもある。聖杯は相手からの拒絶ととれるし、噛み合ないままの歯痒さがある。剣にはニッチもサッチもいかない苦痛を感じるし、金貨ときたらもう怪しすぎちゃって困惑の極みでワケがわかりません。全体的に「動きが取れない」という意味ではライダー的解釈の「構造化」に通じるものがある。しかしライダーよりももっと底意地の悪い状況を示すような数、それがヌーボーさんの4。

2013年10月20日日曜日

小アルカナの巻〜エースとスート

普通、大アルカナの紹介から入るのが王道でしょうがあえての小アルカナ紹介からです。というのも大アルカナはどんなカードデッキを使用しても大なり小なり意味が共通しています。対して小アルカナは製作者によって独自の捉え方があったりして読み解きにくいものもある。特にヌーボーさんの小アルカナは女同士の絡みが多く、ある時は扇情的だったりで、絵柄では読み取り難いケースがままある。そこが好嫌の分かれるところ。
そこで私は付属冊子の訳とともに、4種のスートの数を並べて絵柄の比較をしながら読み解く方法を取り入れました。これはポラックのライダー版解説本を手本にしています。つまりマネッコです^^;

エース
ライダー版(ポラック解釈)によればスートが持つエレメントのエネルギー。



ワンド(杖)
回想の時、創造の始まり、冒険心

カップ(聖杯)
ロマン、感傷的な充足感、幸福、積極的な変化

ソード(剣)
達成された勝利にちらつく苦悩の影、あるいは頂点に至った後も成功に必須の苦難を忘れない

ペンタクル(金貨)
商業的成功、順調、知恵による資質の拡充



さて冊子の訳は上記のとおり。ここでスートを並べて見比べてみましょう。あなたは何を感じますか?私はこの4枚から時間の経過を見ました。すなわち、杖では入り日が描かれ浄化の夜が始まることを示しています。それは一日を振り返る時間でもあり、明日に希望や期待を抱く時でもある。聖杯では月光が世界を照らし静かで満ち足りた空気が充ちている。やがて剣では一番闇が濃くなる刻を迎えて世界は夜明け前の刹那に深閑となる。そして金貨の日の出とともに鳥がさえずり輝かしい一日が始まる。
受け止めたこうしたイメージから「今はこうした時期である」とか、「こうした気持ちの変化が現れる」とか、読み解いていくわけです。

ついでに「エレメント」とは何を表すかについて説明しよう。
スートというのは上記の杖、聖杯、剣、金貨の4つのマークのことを指します。トランプで言うところのクラブ、ハート、スペード、ダイヤですね。それぞれには象徴するエレメント(元素、要素)と事象が結びついています。
ポジティブ要素
杖〜火のエレメント 男性、行動、競走、冒険、楽観
聖杯〜水のエレメント 女性、感情、人間関係、想像力
ネガティブ要素
剣〜風のエレメント 知性、葛藤、悲しみ、勇猛
金貨〜土のエレメント 肉体、仕事、資産、安全

また相対的にですが
杖と聖杯にはポジティブな要素が、剣と金貨にはネガティブな要素が含まれていて、
流れる性質をもった聖杯(水)と剣(風)には内面的な要素、土地に根ざす(物質を生み出す?)杖(火)と金貨(土)には対外的な要素が含まれると理解します。
各カード解釈の他にこれらの関係性をヒントに意味を組み合わせたり、時にこじつけたり^^; してリーディングを行います。タロットにひらめきが必要というのは、つまりこうした要素の多様な組み合わせから物語をつむぐ必要があるからです。

例えば現状を表す場所にソードのエースが出た場合は、単純に「苦しんでいる」と受け取る場合もある。しかし他カードの並びが楽観的なら「アナタは考え過ぎてる」とも取れる。周囲が警告のカードだらけならば「もっと知性を働かせ、見落としがないか気をつけて」ともなる。
全てはカードの巡り合わせ次第。それは人生の巡り合わせと同じ。なんちゃって。

2013年10月16日水曜日

売れない占い〜前置き編

思い立ったがタロットです。以前 紹介した手持ちの『タロットアールヌーボ』 ですが、独自に色々研究中。折角なので備忘録として細々と俺式まとめを展開していこうと思います。独学と偏見にまみれているので「こういう解釈をする人も居るのね〜」くらいに御観覧ください。
左はミュシャ(黄道十二宮)と右がタロット
本物の繊細さには及ばないが雰囲気はある
まずは簡単な紹介を。たしかこれAmazonで購入しました。アルフォンス・ミュシャの絵を模したタロットカードは一目見て惚れた。ただし飽くまでも「模したもの」なのでミュシャと思って買わないようにご用心。英語冊子が付いているものを安価で入手したので(日本語訳付きはちょっと高額)冊子内容をメモし始めたのがこの備忘録の始まり。元々私は初心者が一番とっつきやすいとされてるライダー版を愛用してました。一緒に購入した 教則本的なもの (レイチェル・ポラックのタロットバイブル)からリーディングのヒントを頂戴し、その教則本を参考にしながらヌーボーさんの持ち味を加味して備忘録を作成しています。さて早くも馴染みのない言葉が出てきましたね。

説明しよう。
ライダー版とは…
広く流通しているライダー版
イタリア発祥といわれるタロットカードはヨーロッパ各地で発展をとげ、中でも古い形式のものは多用された地にちなみマルセイユ版と呼ばれる。対するライダー版とは20世紀初頭から広まったもので、某秘密結社の愉快な仲間達によってカバラの教義をふんだんに含ませた解釈とそれを盛り込んだ絵柄で作成されたものを言う。ウェイト版(あるいはライダーウェイトスミス=RWS 版)とも呼ばれています。


リーディングとは…
タロットを展開して(広げて)全体を読み解くことをリーディングと言います。慣れない間は解釈本や付属の冊子に出ている各カードの意味を切り貼りして読み解くことになりますが、慣れてくるとア〜ラ不思議。インスピレーションが湧いてきて、これはこういう事だ!という全体的なコジツケ、もとい、全体像が見えてくるようになるんです。えっへん。信じるものは救われるのでございます。おっほん。

個人的な見解ですが、ライダー版はポラックの解釈も手伝ってか一見そっけないようでいて暖かみがあり、何かと人を励ますカードな印象。なので仕事のことや日常生活にかかわる他愛のない占いに利用しています。
対する私がここで紹介するヌーボーさん(仮称)はマルセイユ版なのですが、その絵柄がかなり女性的であることと情緒的ですらあることから、人の感情や気持ちの問題にかかわるような占いに利用しています。

何を占うのか…
以前も書いた通り、占いで将来をピタリと当てることなんてできません。私が占いをするのは指針を得る時だけ。それもどーでもいいこと限定で^^; 
…なんて言ったら語弊を生じるので捕捉。「こうしよう」という強い意志が働いてる時は放っておいても人間は意志の通りに動くもの。「ど〜しよっかな」くらいの気持ちの時は実はどっちでもいい場合であることが多い。だったら占いがそれを決めても何の問題もないじゃないか。
乱暴ですって?でもね「どーしよー」と深刻に悩んでる時だって結局、深層の部分でどうするべきか人はわかっているものなのよ。占いをしようが、するまいが、結局は意志が働いた方をヒトは選択するのだから。
え?それじゃ占う意味なんかなくなる?お前さん、それを言っちゃ〜おしめ〜よ。占った後で自分の意志の方向性を自覚する。そこが大事。
例えば漠然とした問題をかかえて意志の決定ができない状態のアナタ。
リーディングで「こんな側面や方法もある」なんて提示されたカードを元に「それもそうね。そうするわ」と思ったり「それは違う。こうするよ」と思ったりしても良いわけです。肝心なのは「こうする」という指針が見える かもしれない ということ。それが占い
と、そんなスタンスでやってます。長いシリーズになると思いますが気長にお付き合いください。ぺこり

2013年10月11日金曜日

思い出もろもろ

さて、長きに渡ったアシロマ遊びもそろそろ終わりです。足を伸ばして行ける周辺の観光スポットをすぽっ!と紹介。

ミッション(伝道所)
修復中だった(/_;)

本来こんな感じです
@20年前

回廊を歩く
中庭の光がまぶしい
宣教師ユニペロさんのお墓があります。未開の地に留まり、スペイン領としての礎を築いた求道者の終の住処。私に信仰心はないけれど、ひたすらに道を求める人々の真摯さを思う時、素直に立派なことだな〜と感銘を受ける。往時をしのばせる生活空間をそのままに展示してあるのが、古(いにしえ)好きにはたまらない趣きがあります。
スタンフォードの教会と見比べるのも一興。素朴なぬくもりを感じるのは、初めて訪れた時にアットホームな結婚式を挙げている所に遭遇したからかも。中庭を抜けると裏側に幼稚園があるのもなんだか微笑ましい。


バーンヤード(ショッピングモール)
風車が目印
スーパーが好き!
ミッションのすぐそばにあるショッピングモール。20年前は趣味の良い本屋やキッチンツールの店舗が入っていてお気に入りだった場所。今は宝飾、画廊、ブティック、飲食店が主になってしまい私には縁が無い。全体の雰囲気が良いので今でも未練がましく立ち寄ってしまうけど、見事に縁が無いオサレな店だらけ…。レストランは概ね評判がいいようです。オサレなお値段らしいのでこれも縁がありませんが…。向かいにできたショッピングエリアのスーパーの方が今となっては何もかも皆なつかしくて利用価値大。クラシコのパスタソースは今なら日本でも手に入るけど、種類の豊富さが全然違う。


ビクスビー橋
橋の右手、削って作った道がダイナミック!
つか、そんなことするから崩れるのよ…






記憶にないけど古写真があった

「ビッグサーには行ったか?」とカリフォルニアンに何度も聞かれるものだから、昔ハーストキャッスルに行きがてら走ってみたことがある。その日は霧が出てて何も見えなかったけどね。どうやらこの橋がビッグサーの呼び物の一つだったっぽい。日本では昔から車のCMなんかでよく使われる場所。ということで今回はグーグルさんでしっかり位置確認をしてから出かけてみた。橋の名前も川の名前も分からなかったのですが、航空写真でルート1を辿っていたら山肌に橋の巨大な影が映り込んでいたのでどうにか発見できました。見落としがちな場所もGPSがあればちゃんと捕捉できるし、本当に便利な世の中になったものです。カーメルからは車で20~30分くらい。途中、対面交通になったから珍しいなと思ったら崖側の車道が崩れ落ちて完全に消失していた…。写真とれば良かった。日本じゃ、あの状態で車を通すなんて有り得ない風景。


スタンフォード大学
教会の回廊。カーメルとは趣が違う
サンフランシスコ〜モントレー間にあるので車で移動の方は立ち寄ると良いかも。ショップにはお土産ものも盛りだくさん。今回ここで シャレた猫の本 を買いました。奇しくも結婚記念日に訪れたので記念に新婚の時と同じ背景で同じ写真を撮ってもらった。光陰矢の如し、そして学は成り難かったわ〜。当時は「子どもがココに入学したら素敵!」と思ってたのに、カスリもしねーよ。けっ。



サンフランシスコ
サンフランシスコを臨む高台
ベストポジションに変な車を発見
アメリカ人のこういう感覚が好きだわ〜
そりゃもう、アメリカへの玄関口になるわけですから是非ともお立ち寄りください。レンタカー派は絶対にロンバート(くねくね坂)を駆け抜けるの推奨。もちろんゴールデンゲートブリッジを通って対岸からSFの街を眺めるのも大好きです。若い時に異郷で暮らした人達はみな、魂の一部をその地に残してくる。セントラルバレーに残った私のひとかけらは今も尚、私に呼びかけ、あの土地で私を励まし続けているようだ。またお金ためて出かけよう〜っと。

てなわけで加州の旅のお話は一先ずお開き。また逢う日まで。次回からはタロット占い談義を始める予定です。お楽しみに〜

2013年10月4日金曜日

リバービーチにようこそ

左が汽水域、中央から右手に広がるのが海水域
海と川のはざかいの浜
カーメルビーチは南北に長い白砂の浜。大抵の人は目抜き通りのオーシャンアベニューをとっかかりに浜に降り立つ。あるいはシーニックロードをだらだらと南下して適当な着地点を探す。
このシーニックロードをしつこく南下し続けると、ほどなく住宅地の海岸線を走ることになる。道幅が狭くて、カリフォルニア的には珍しく曲がりくねって恐怖心を煽るこの道(もちろん日本的には日常茶飯道^^)を頑張って進むとそこにカーメルリバー ステートビーチがある。そうです、カーメルにはシティビーチリバービーチという二つのビーチが存在していた!私は初めて知ったから感激〜。
気水域と山を臨む。水鳥が一斉に飛び立った
あの日いちばん静かな時間
こちらリバービーチの特徴は、カーメルリバーから水が流れ海岸手前が湿地帯になっていること。ビーチから見晴らすと汽水域には水鳥が憩い、草原に菜の花が咲き乱れていた。その先、はるか向こうの丘陵地帯は緑に包まれ細くなだらかな小路が続いているのが見える。山の頂きに吹き流された霧がたなびき、耳にはさんざめく波の音。肌に冷たい海風があたって、なのに日の光は強く暖かく、ああ訳もなく「生きているのだな」と感じる。
兄はもはや生首状態
夢のような景色に言葉をなくし、キャンバスを広げた老人の後ろ姿をそれすらも一幅の絵のように眺める。美しいものを嫌いな人がいて?時間の流れを風景から感じとる。今、こうしてPCの前に居てもあの時に流れた時間のことを鮮明に思い出すことができる。時が見えるとは、こういうことなの?ララァ・スンのように水辺に向かって駆け出せば、そこには季節を先取りした日光浴中の親子が…て、君達、穴掘り過ぎ!そこにはスケキヨになって(穴から下半身だけ突き出た体勢で)一心不乱に穴掘りをする兄弟が居た。アメリカ人って本当に、子どもの頃からなんでもかんでもやり過ぎる性格なのよね^^;

meadow 近影
汽水域は季節によって表情を変えるらしい
meadow(湿地)の南側(写真右奥方向)には、これまた風光明媚で有名なポイントロボスがありますが、それはまた別のお話。リバービーチを過ぎるとカーメルの街は終わり。この界隈には観光名所のミッション(伝道所)があります。宣教師ユニペロさんのお墓詣りをした折にはどうぞリバービーチにも足をお運びください。絶対おすすめ。絶景かな!