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2018年6月17日日曜日

帰ってきた酔っ払い

報告が遅くなりましたが脳血管バイパス手術から無事に生還しましたよ、と。
入院期間は10日間。脳梗塞の時は退院して1週間で職場復帰しましたが、今回は外科手術ということもあり退院後は2週間の休養をとりました。てな訳で先日からお仕事復活しています。
退院後の2週間をだらだらして過ごしたせいか、はたまた脳みそいじったせいか、あんなに大好きだった仕事に対して情熱が戻ってこない。このままお家で猫のお世話してのんべんだらりと過ごしたい。払った手術代を稼がにゃならんから、そうも行かないのですが…。休暇中の仕事の事後処理のうっとおしさも手伝ってブログ更新もできないほど大忙しの毎日でしたが、仕事の愚痴はまたそのうちup予定(^^;)

さて、もしも同様の手術を控えて不安になっている人のイメージトレーニングになれば幸い&備忘録として血行再建術がどのようなものか患者の視点から書きつくるものなり。お立ち会い。
まずは手術の前日に入院。病院によっては施術の数日前に入院してから検査をしたりするみたいですが、私はあらかじめ検査を済ませていたので前日入りです。多分、余計なものを飲み食いされないよう監視の意味もある…のかな?
当日は施術の準備前に家族は来院するように言われた。お別れの挨拶をするのか?!と思ったけど手術中は万一に備えて必ず身内が病院に詰めるという決まりがあるらしい。手術は6時間を予定と言われていたけど結局8時間かかったのでその間、やることも無しに待っていた家人には本当に申し訳ない。

術後の目覚めは翌日。血圧が安定するまでは薬で眠らされ続けるぽい。なんとなく普通に目覚めてそのまま普通に入院生活が始まった。今回はリハビリも高次脳機能障害検査もなし。確か手術の翌日にはもう自力でトイレに行く許可が貰えた。ちょっとこのあたりは記憶が曖昧。丸一日断食状態だったのでお腹が空いていたけど、ここでいきなり食べると盛大なゲップと共に戻してしまうのでご注意を。水を飲んだりお腹をさすって胃腸を目覚めさせてから食べましょう。
髪の毛は剃ると聞いていたけれど剃らずにそのまま施術していた。相撲取りの鬢付け油みたいなので髪の毛を固めてあり、そこにメスを入れた跡がフランケンシュタインのように手術用ホチキスでダダダダと閉じられていてなかなか生々しい。だけど一番目を引くのは顔つき。ものすごく腫れて人相が変わってる。トイレに立つたびに鏡に映った姿を見て「はちゃ〜」と思う。お見舞いに行くよと言ってくれた友人達に「遠いから来なくて
いいよ」とお断りしておいて良かったよ。3日くらいは水木しげるの描く妖怪みたいな顔で過ごさねばならなかった。
何と言っても脳天をカチ割っているので「大怪我したな〜」という感じは否めない。開頭した右側はなんとなく庇ってしまうし、術後一ヶ月が経過した今でも痛痒い感覚は残っているしカサブタが取れる際に毛髪がごそっと取れてハゲるのが怖い。←マジで怖いから良い子は自分でカサブタ取ったらダメだお。
特に後遺症も見られず問題なく過ごせているようでも、入院中と退院数日後の2回ほどしゃべっている最中に突然呂律が回らなくなり不安になった。リハビリは早くやる程効果が出ると聞いていたのでハッキリと話す練習に勤しんだ。とはいえ院内の階段を上り下りするような運動能力の自主トレは不自然さがないものの、誰もこない階段の踊り場で「アメンボ赤いなアイウエオ〜」とお喋りの訓練をする姿はかなり怪しげであったろうと思う。
それでも自主トレの甲斐があったのか、今の所喋るのには困らない。
唯一困っているのは大口が開けにくくなった事。正確には微妙なさじ加減で口を開けるのが難しくなってオニギリや肉の塊を口に入れる時に不自由を感じる。顎を動かす際に連動して動く頭の筋肉が無意識に手術の切開部分を庇うのか、あるいはその辺りの神経が開頭の際にイカれたか。何にしても食事の際に食べこぼししそうで一気に年寄りになった気分。不便な事と言えばそれくらいかな。

術後は「絶対大丈夫だとは思ってたけど、もし記憶を無くしたらどうしようかと思ったよ」と友人に言われた。記憶をなくす?!という発想はなかったけど、万が一という事もあるので私も正直怖かった。だけどこの血行再建手術は何度も繰り返してるという人もいるし(それはそれで大変だと思うけど)同じ症例数の豊富な病院で行う分にはそんなに恐れなくても良いみたいです。普通に帰って来られましたぞ!
今後は定期的にMRI検査などで経過をチェックされる予定。もやもや病の厄介なところは原因が不明だから次はココみたいに別の血管が再び閉じたりしてその都度血行再建術が必要になるかもしれないところ。さらに厄介だと思うのはそのために起きる悪い症状が出るか出ないかは人によってまちまちなところ。事によると今回のこの手術だってもしかすると不要だったかも、とか考えだすと実に恨めしい。お薦めされるままに&興味本位で今回は手術を受けたけど、次にまたと言われた時には余程な事がない限り「もう次はいいかな…次来たらそれはそういう運命なんだと思おう」と考える。つまりは何度も受けたいとは思わない手術でありました。そんな感じ。

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