今まで西洋の庭園を見る機会に恵まれなかったからというのもあるけれど、造形の違いはもちろんのこと植栽の仕方からして何もかもが違う。こんなにみっしりと生け垣のように樹木を植え付けるなんて…と庭園内の回廊を歩きながら物珍しく思ったが、帰宅してから案内図を見て実はその生け垣の中に多種多用のミニ庭園が隠されていたことを知り驚き倍増。とても全部を見てまわる事は不可能だったから今回の散策はコレはこれで良しと思うけど、もしも次回があるなら庭園のひとつひとつをじっくりと見てまわりたいものです。
大水路と噴水を臨む 林の中にはいくつもの庭園が隠されている |
ミニ庭園の様子。オベリスクの木立、 列柱廊の木立とか各々名前がついている |
鳥のさえずりが気持ちの良いテラス席 |
王道のガレットを白ワインとともに |
お腹も気持ちも満たされて午後は離宮にお散歩さんぽ。離宮を一渡り見学してさすがに疲れた。王妃の村里に行く気力は尽きかけているものの、旦那がどうしてもそこは見たいというのでもうひと頑張り。途中、ヴェルサイユ杉の花粉に旦那が襲われてムスカになりながら(←目が〜目が〜、ってやつね)なんとか到着。え、アレがそうなの?あれって…
王妃の村里がほどなく見えて来た |
もっと簡素なのを想像してた… |
改装中だった王妃の館は 村里で一番大きな建物 |
村里からの帰路はマリーアントワネットという女の一生についてそれぞれが感慨に浸りながら歩いた。彼女は当時の王族社会の世相からすればボロクソ言われるほどの悪事や散財をしたわけでない。かと言って近年見直しがされて揺り戻しのように褒め称えられる感じの人とも思えない。王族に生まれ王族として考えなしに遊んで暮らした人というのが実情ではないかと思う。彼女の母上や兄上がそうだったように王族の義務(ノブレス オブリージュ)を念頭に暮らしてたなら、フランスの王室もまた違った道筋を歩んだかも…と、それはまた別のお話。
宮殿に辿り着くころは夫婦ともにへろへろ。これから電車に乗って宿に帰る前にお茶にしましょう、そうしましょう。間食に良い顔をしない旦那もこの日はさすがに疲れた様子で抵抗しない。そんなわけで行けるとは思ってなかったサロン ド テを突発的に初体験。ココシャネルも通ったというパリの老舗「アンジェリーナ」のヴェルサイユ店が宮殿内にあるんですよ。宮殿の中でお茶ですよ!これは行くしかないでしょう。
フランス伝統菓子のサントノレ! |
アンジェリーナはモンブランで有名ですが、それはプランタン銀座の店舗でも食べられるのでここはサントノレで!やった。サントノレは正真正銘パリ発祥のお菓子。こんどこそ本場の料理。型くずれしないしっかり目のクレーム・シブーストと、カラメルの飴掛けでカチカチに固まったシュー皮。これが本場の味か、と大感激。
「普通はここ来たらモンブラン食べるんじゃないの…」という旦那を尻目に、食べたい時に食べたいものを食べる。これぞマリーアントワネット級に贅沢な現代人の生き様なのであります。
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