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2016年6月11日土曜日

パリ一人旅 オルセー

駅舎時代のオルセー
最上の階段から俯瞰
天井部の細工も美しい
ルーブルの翌日はまたしても、ぼっち。印象派好きが多い日本人にすこぶる受けがいいオルセー美術館にれっつごー。ルーブル美術館ほど激戦ではなかったものの入り口前は大行列。ミュージアムパスを持っている人の入り口はチケット未購入者のそれにくらべて格段に行列が短かったので、初めてミュージアムパスの効力を発揮できた。事前調査ではどこの施設も「パスを持ってる人は優先入り口がある」なんて聞いてたけど、実際は「みんなと同じセキュリティチェックの行列に並んで」と言われることが多かった今回の旅。おそらく2015年末に起きたパリのテロ事件以降、いろいろ変更があったのでしょう。変更といえば数年前まではオルセーは撮影禁止期間もあったそうで、現在はフラッシュを焚かなかれば撮影OKになってます。なるべく旅の直前の情報を集めないと、パリでは色んなことがコロコロ変わっていそうです。

閑話休題。ここは1900年に駅舎兼ホテルとして作られた建物。竣工当時は最新式の列車に対応した画期的な駅だったのに、四半世紀も経つ頃には「イマドキの列車が入るには手狭〜」てな理由で嫌がられ色んな用途に転用されちゃった悲劇の駅舎。最後は取り壊しなんて話も出たけれど1986年に美術館として生まれ変わった。つーわけで実は美術館としての歴史は浅い。
入り口を入るとまずその開放感に驚く。
写真奥の時計下が出入り口で、吹き抜け部の両翼には展示室が張り巡らされている(5階の印象派フロアは北側のみ)。今回足を運んで初めて知ったが、絵画や彫刻の他に室内装飾の展示も多数あり、アールヌーボ好きにはたまらない空間が広がっていた(二階北東部)。

12時前の店内様子
本日のメニュー
午前中にじっくり見てまわり、頃合いを見て11:45開店の館内レストラン前に張り込む。ここは駅舎時代の名残を残すロココ調装飾を施されたゴージャス空間。欧州でエスコート無しのレストラン飯を食べる自信はなかったが、ここのランチはカジュアルな雰囲気で一人でも入り易いということなので絶対に来ようと計画していた。嗚呼、悲しきぼっち飯計画。
イチゴタルト
牛のブルギニョン煮込み
まずはメニューを撮影して入店前にオーダーの準備。コワモテのおっさん給仕が英語で「一人?」と聞いてくる。こちらは用意していたカタコトのフランス語で挨拶とともに「ユヌ ペルソンヌ」と親指立てて自己主張。ここで豆知識。フランスは数を数える時に親指(1)から順に人差し指(2)中指(3)と指の数を足して立てるのが流儀らしい。日本式の一差し指一本で「いち!」とやると人差し指が立っているので「ドゥ!?(2)」と勘違いされることもあるらしい。それはともかく。決死のフランス語が効を奏したか、給仕さんは笑顔になりその後も英語とフランス語のちゃんぽんで親切な対応をしてくれた。こちらも敬意を評してフランス語を併用しつつ結局は英語で対話。フランス語の正しい発音を教えてもらったりして、ぼっち飯ながらもとても楽しい昼食時間を過ごす事ができた。あんまり嬉しかったのでガイドブックには必要ないと書かれてたチップもはずんでしまいました。これに気を良くした給仕さんから後に続く日本人が心地よいサービスを受けられますように、との願いを込めて。
頼んだのはメインとデザートのセット。22ウーロなり。グラスワインをつけてプラス4.5ウーロかな?食後にコーヒー欲しい?と聞かれたから頂いたけど、料金には入ってなかった。セットだったのか、サービスだったのか未だに謎。心もお腹も満たされて、午後もめいっぱい美術鑑賞。しみじみとオルセーは良かった。
時計窓の向こうにルーヴル宮
例によってご飯の話が長くなったけど絵画の他の展示品もオペラガルニエの模型があったり、ゴッサム的な時計窓があったりと見所はたくさん。再訪したい場所のひとつであります。

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