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2014年11月30日日曜日

こどもたちをせめないで

あなたはもう忘れたかしら〜♪いずれ書くといった「赤ちゃん連れのフルコースディナー」の話です。どんな風に言えばこの違和感を巧く説明できるだろうかと考えてみた。とても長い長いペンギンの話になったので御用とお急ぎでない方はお付き合いください。

メインダイニングルーム(正餐室)、フルコースディナー(社交飯^^;)、これらの要素に対する認識が違うからでしょうか私がそうした席で赤ちゃん連れに遭遇した時の感慨は「場違いだ!」という憤慨や顰蹙ではなく、ただひたすらに「ぎょっとする」の一語につきる。その感覚を理解してもらうとするなら、こういうのはどうだろう?
茶室に赤ちゃん連れで入りたがる日本人はいない
お茶席がどういう場所か考えたら赤ちゃん連れは無謀。顰蹙を通り越して驚嘆絶句するしかない。ぎょっとする心理はそこにある。ただし茶室の畳に赤ちゃん転がして外国人夫婦がお抹茶頂いてたとしたら「何も知らないから、しょうがないか」という視線で見るかも。これに倣(なら)って、メインダイニングルームがどういう所か知らないとおぼしき人に対しては「しょうがないか」という目で見るしか方策がない
と、ここまで書いてイヤな予感。検索したら「赤ちゃん連れで茶会」をウリにしてる茶道教室なんてあるのね。お遊びは別として、通常のお茶席に赤ちゃんはムリだと思うんだけど…正直もう何を言うのも自信がなくなってきちゃったよ(/ _ ;) 

昔なら映画館に赤ちゃん連れで入ろうとする発想自体が衝撃的で意味不明だったけど、今はママパパにも遊ぶ自由を認めてやれや!という時代。赤ちゃん連れの映画鑑賞デーなんかも用意されてるから、子連れで親が遊んでる風景に衝撃はなくなっていくのでしょう。パパママが遊ぶのは止めないよ。でもね大人のアソビに赤ちゃん巻き込むのは何か違うとオバちゃんは思うのね。親子で一緒に遊ぶのと、子連れで親が遊んでるのは似ているようで実は全然違う性質のものだ

良識ある人は大人の場所に子供を連れて来ない。周囲に迷惑をかける不安もあろうが、それ以前に自分の子供にとって少しも良くない(楽しくない)からだ。成長段階に合わせて子供にムリをさせない時間と場所を選んで出かけ、大人だけが楽しみたい時には子供はベビーシッターに預けて出かけるのが良識派のやり方。要は大人のお楽しみに子供を付き添わせたりなんかしない。(ベビーシッターが無い地域はどうする?とか言うのは無しよ。人はどうにも都合がつかない時には普通ならお楽しみを諦めるものですからね、子供云々はその際関係ない)

さて子供界^^; と大人世界の線引きがしっかりしている欧米では「同席を許された子供」が正餐(大人のお付き合い)に参加することがありますが、これが許されるのはマナーを身につけた子供オンリー。大人と同じ格好で作法をこなす小さな紳士淑女が緊張の面持ちで食事をとる様はなんとも微笑ましいのですが、事情を飲み込めない人間がその光景を見て「うちの子と同じくらいの子を見たことあるから、うちの子も入れてちょーだい」となった時に悲劇が起きる。ゲームや試合においてもルールを知らない人or 守らない人が混ざったことで進行に支障が出たり、それで興ざめになった経験は誰しも覚えがあるでしょう。

子供に優しい人連合(?!)のために、ここで明確にしておきたいのは以下の点。
  • 場にふさわしい振る舞いがきちんと出来るなら子供でも問題ない
  • きちんとした振る舞いができない者は大人でも遠慮するべき
んで、自分の子が行ける場所か否かを正しく判断できない親、これ即ち、きちんとした振る舞いができない遠慮すべき部類の大人ということ。子供がハブられているのではなく、判断力の怪しい大人が Oh ノー!と言われてるのです。「いかんともし難い事情を抱えた子連れかどうか」は親の様子を見ればだいたいのところはわかる。周囲から拒否反応が起きるのであれば、それはおおむね付き添いの大人に原因があるケース。ルールを守れない大人ほど、扱いのムズカシイものはないからね。

とはいえ、ここは日本ですしね。あまりこまけーことは言いっこナシだ。上述の考えは現代日本の共通認識とは必ずしも言えないのが現状。深夜帯のコンビニだろうがお酒飲む場所だろうが、チビッコが何時でも何処にでも出現する日常に時代も様変わりしてる。だから大人の雰囲気むんむんの場所や、子供には無意味に長いフルコースディナーに赤ちゃん連れが出没しても、それに目くじら立てるのは時代遅れと承知もしてる。古い人間だから、どうしてもぎょっとはするけどね。

私が以前見かけた赤ちゃん一家はスタッフのサポートやテーブル周辺のお客の厚意を受けて運良くトラブルに見舞われずにすんだ。フルコースディナーの最中にぐずったのも2回だけで、始終かまびすしい中年女性のお喋りほどの迷惑もかけてない。真相はわからねど、両親が事前問い合わせをした結果こうした形(席の配置を含めた万全のスタッフサポート)になったのかもしれない。この食事の成功を心から「良かった」と祝福する気持ちが私にだってある。だが乞い願わくば、ママ友の口コミを通じて他の赤ちゃん連れが一斉にメインダイニング目指して押し寄せることがありませぬように。居合わせた爺婆が「今度はうちの孫ちゃんも連れて来よう」というのも勘弁。
それの何がダメなのかって、問答無用の子供相手に偶然の大成功がいつも起きるとは限らないから。食いしん坊の私にとって食事の場が悲しく苦(ニガ)い思い出の場所になるのだけは避けてほしい。それは居合わせた人々、お店のスタッフ、そして子連れ家族を含めた誰にとってもね

日比谷帝国ホテルのメインダイニングルーム「レセゾン」は今春ついに「10歳未満のお子様はご利用いただけません」という一文をHPに入れるようになりました。今まで子供の入店拒否をしてこなかったこの店に、一体何があったのでしょうか(これまでは4歳以下のお子様は個室の利用をお願いします、だった)。過分な年齢制限が加わった背景に悲しいトラブルがなかったことを祈るしかない。
行き過ぎた措置は行き過ぎた行為の代償という。中庸を外さずにいるというのは難しく、そして誰にとっても大切なことですね。しみじみ

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