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2014年12月13日土曜日

コスパのはなし

コストパフォーマンスって何だろな、という話。消費行動全般に言えることですが、食い道楽の私ゆえ、飲食話に特化した内容になることをご了承ください。では行ってみよう!

支払う金額よりも価値が高ければコストパフォーマンス(CP)は高い。逆に支払い金額の割りに得たものがショボいとなるとCPは悪い。では支払い金額相応のモノが得られた場合は?これこそが等価交換?!で、本来あるべき姿と私は思うのであります。
CP(お得感)を上げることに躍起になり、その方策として価格を低く設定、そのムリを通すために安価な食材に走る。それは一つの経営方法ではありますが、そうした店に私は行きたいと思わない。昨今、外食業界を騒がせた食品偽装問題は安価食材どころか詐称食材を利用したために起きましたが、これはCPの良さにこだわる風潮につけこまれて「偽りのお得感」を売り込まれたといえる。
等価以上のものを求めて、結局は等価に及ばない食事をとるはめになるなんて、こりゃ皮肉もはなはだしい。ちなみにこの皮肉という言葉、達磨大師の「皮肉骨髄」という言葉から派生したもの。骨髄が物事の本質の理解を表すのに対し、皮肉は表面や上っ面だけを見てるとの批判の言葉として使われたのが元の意味。上っ面な食材名やブランド名だけに対価を支払い、骨髄であるところの料理そのものを味わえない(消化できない)のであるならば、外食なんてやめっちまえこのスットコドッコイ、てなもんでやんす。

さて損得づくでモノを考えるなら、まず高額料金を支払って相応の美味しいものが食べられるのは至極まっとうなこと。食材の良し悪しはもとより、私の場合「自分に用意できない食事」なら対価を払う価値が十分にあると思っているので満足しちゃう。
裏をかえせば「自分にできる範囲の食事」が出た時は支払いの際に対価をシビアに値踏みしてしまう。「安価な食材に走る店に行きたいと思わない」と書いたのはそういうこと。そんなのいつも私がやってることなんだもん ^^ / 
試みにランチ価格1,700円と5,600円の
天麩羅屋を食べ比べしてみた。
詳細レポは気が向いたらまた今度^^
てなわけで(?)今回のお題は外食のCP(損得計算)について私の独断と偏見で切り込んでみることにしました。飽くまでも俺式。

自分でできる範囲のことを外注する、すなわち時間と手間を買い取るつもりで摂る食事のラインは金額にしたら一人千円前後。これは損得にこだわる以前の価格帯。

一人3、4千円からは「自分では手がかかる食事感^^;」が上がりだし、食餌(しょくじ)としての外食よりもお楽しみ要素を含んだ食事の意味合いが強くなる。5、6千円くらいになると安定的に満足なものが食べられると思う(このラインになると変な皿を出す店の割合が低くなる、ということ)。これがさらに上の一万円前後になると食材もぐんとグレードアップする。ただしこの価格帯における食材の違いは実に微妙なラインで素人には判別がつきにくい。食品偽装につけ入る隙をあたえていたのがこの辺りの価格帯ではないかと思われる。変な言い方だが払った分の元がとれたか気がかりになる食事の範囲がココ。(←本当に独断だな)

一万円後半から二万円になると素人にもそれとわかるほどの「良い食材&自分じゃ絶対作れない皿」が出て来るライン。料理人の腕前とあいまって、味わい、満腹度、雰囲気等の気持ちの問題も含めた満足ゆく食事ができないとオイ、コラ!と言われやすいのがこの食事ラインではないでしょうか。良いのが当たり前で、遜色があると思われたらたちまちCPが悪いとの評価をされる受難のクラス。不平を言う側にもある意味必死感がただよう価格帯と言えましょう^^;。

三万円から上のクラスになると私にはもうお手上げ。何がなんだか正直、素人なもんでわかりません。ウマイマズイという以前に、このラインは純粋に食事を楽しめる=面白がれる人のものだと思います。食材のクラスがさらに上になると同時に料理人に対して「君、やりたいようにやりたまへよ、はっはっはっ」と言えるお大臣クラスの食事でしょう。つまりはパトロンクラスの食事。新しい挑戦をする料理人に投資をして料理の歴史に新たな一ページを作る縁の下の力持ちになる気概あるお方が来るお店。元が取れるか取れないかに拘泥している間はおいそれと入れるお店ではありませぬ。

などと独断と偏見に満ちた解釈でつらつらと書き出しましたが、自分の中で消化できる範囲のものが適正価格消化は即ち昇華。口コミサイトが高評価を出そうが低評価を出そうがそんなの関係なしに、自分が納得できる店を自分の足と目と舌で探すしかないと思うのです。それが私の食道だってばよ!
そんなわけでまた美味しい店を探して西へ東へ奔走する一年を過ごしたいものです。耳寄り情報ぼしゅうちゅう。

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