さあ、昔話はここまでだ。目の前の食事の話をしようじゃないか。と、その前に他のお客さんが居ない間にそそくさと写真をパチリ。厨房入り口を中央壁際に据えて、左右振り分けにテーブルが並ぶメインダイニングルーム。う〜む、うろ覚えながら全部で20卓前後…というところでしょうか。テーブルは広々としているので窮屈感はない。私が通された左房には3×3で9卓が整然と並んでる。
一番奥の席から窓側席をパチリ |
料理は着席の済んだテーブル毎に順次運ばれてくる。私達夫婦は普段からヒョイヒョイ食べてしまう傾向があるので周囲に合わせて「ゆっくり食べようね!」と固く誓った。誓いも空しく結局ひょいぱく食べになりましたが ^^; 。
写真ボケちゃった |
紅鱒のアントレから始まってエンドウ豆のポタージュ(ヴルテ)、ポワソンはオマール海老、ヴィアンドにビーフ、ソースフランベのイベントを挟んでデセールがフランボワーズとショコラのムース。どれも本当に美味しかった。フランベは厨房口前で行われるが、左房と右房の両方の人が楽しめるように2基用意されている。
イマドキ古めかしいショータイムと笑う向きもあるようですが、同じ料理、同じ時間、同じ空間をゲストみんなで共有するための演出と考えるなら、これぞターブルドート(Table d'hôte )=ホストのもてなす食卓という本来の趣旨を守っている。「王道のメインダイニングルーム」が保持されていると言えましょう。(その後の時代の変換もあってターブルドート=定食とかコース料理と今は訳されてしまいますけどね。ぷぅぷぅ)
お酒もしっかり頂いて、ひょいぱく食べながらも時間をかけたディナーだったので離席する頃には満腹中枢は激しく活性。前日は鉄板焼きの後にバーに行く余裕があったのに、今日はもうギブアップ。ディナーの後に「もう動けない〜」となった時に部屋に戻ってすぐにゴロリと横になれるシチュエーションってなんて有り難いんでしょう。幸せな余韻にひたりながら爆睡の夜。これではムードも何もあったものではござんせん。お酒はほどほどに、ですね。ぐぅ
お客様の装いは以前書いたとおり、おおむねスマートカジュアル。初日にチラ見した時は客層が年配寄りだったせいか男女ともにジャケット着用率が高くヨソイキ感のあるご夫婦が多かったように思いますが、二日目は良い意味でフレンチに気負いがない雰囲気の客層。もしかするとみなさん、周りの様子を見ながら着るものを調整して出てきてるのかもしれない。無難にするなら女性はワンピース。男性はネクタイは要らないけどブレザーやジャケットを羽織っていればサマになる感じ。そもそもお店の人が蝶ネクタイなんだから、そこに並んだ時に激しい落差がない格好なら大丈夫。かな?