いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
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2013年9月6日金曜日

森の仲間たち

アシロマビーチの施設内を歩いていると実にさまざまな動物達に遭遇する。一番目をひくのはシカ。奈良公園よろしく敷地内の茂みの中をゆったりと歩いて草を食(は)んでいます。彼らは人の世話を受けていない正真正銘の野生鹿の様子。近づくとそっと逃げてゆくので、こちらも驚かさないようにしてそっと写真だけ撮らせてね。
鹿は朝方に遭遇率が高い。
昼も木陰でよく鉢合わせする
ロッジは道路を挟んで海側と丘側に分かれますが、丘側で遭遇率が高いのがリス。ただしリスはこの国では公園界隈にカラスなみに常駐してるのであまり珍しい感じはしない。森の風景にとけ込んでいるし、ベンチや小路に飛び出して来ない限りそばに居ることに気がつかない人も多い。
気づかれない動物といえば、その筆頭は食堂床下をうろつくアライグマ。厨房の残飯バケツを漁っているのか、はたまたそこに住み着いているのか、食堂の外通路を歩くと雑草をかきわけて逃げて行く姿を見ることができる。もともと夜行性なので夜に出歩かない限り出会うことは少ないのですが。

では夜に動物観察に出かけますか、と行きたいところですが、夜行性のもっともっと恐ろしい動物に遭遇する例もあるそうな。敷地の随所には「マウンテンライオンに注意」という看板がたっている。ライオンなんてアラやだ、そんな…というか何?マウンテンライオン。今でこそアップルのOS名で馴染みのある言葉になってますが、初めて聞いた当時は何のことだかさっぱり。イメージとしては山猫?みたいな?なんて思ってたらとんでもない。辞書で調べたらピューマじゃござんせんか。さすがに撮影する機会には恵まれなかったので画像検索をご参照ください。これに夜、ロッジで遭遇したらさすがにイヤかも。2000年には施設内で鹿が襲われたことがあったとか…。見かけた方はパークレンジャーにお知らせください、とのことです。

さてトリは今回遭遇した動物の中で一番感動したものをチョイス。
まずは事情を説明させてくだされ。ある日私はルームクリーニングの間に部屋を空けるためスーパーマーケットで時間潰しをしていたのでございます。大好物のマッシュルーム入りブリーチーズを購入して部屋に戻るとそのタイミングで掃除の人がやって来た。だもんで、あわててチーズをベランダに置いて退室したのでございます。既出の通り、この宿泊施設には部屋に冷蔵庫がありません。この一帯は春先は外気温が低いので、常連さん達は昔っからベランダを冷蔵庫代わりに使用する習慣があったのでそうしたのですが、再度部屋に戻ってビックリ。何者かにチーズをかじられている!「しまった〜」と思いながらリスだか野鼠だかが齧ったチーズを泣きぬれて撮影しているとファインダー内にひょっこり入りこむ蒼い影。ごん、お前だったのか…
野生動物にエサは与えないでネ
それは一般にブルージェイと呼ばれる青い鳥 (これは正確にはスクラブジェイ=アメリカカケス。ブルージェイはアオカケスといって頭が冠状になっているらしい)。こいつが目の前30cmのところで私をチラ見しながらチーズをつんつん。
あまりのことに呆気にとられたが、逃げる様子がないので動画をとったり連写したり、間近で野鳥観察ざんまい。時々頭上でカタカタカタという不思議な音がしているのは耳に入っていたけれど、目の前の愛くるしい小鳥の様子に気をとられて頭を上げることはしなかった。と、いつの間に帰ったのか部屋の中からカメラを手にした旦那が登場。とても興奮していて、しかし努(つと)めて小さな声で「は、はちどりっ!」と目線で私をうながす。そこで初めて軒下を見ると…
なんということでしょう。カタカタいう音の正体はハミングバードの羽音。大人の人差し指くらいの大きさしかない小鳥中の小鳥。しかも臆病で俊敏。なかなか見られる機会がなかったのですが、ついに、ついに初めて対面できました。感無量。旦那も鳥を驚かさぬよう静かなる大興奮でシャッターをきる。しかしいかんせん動きが素早くて結局1枚も写真に収める事はできませんでした。必死にカメラを操る旦那を撮った私の1枚にだけ偶然映り込んだ軒下のハミングバードは本当にスズメバチほどの大きさ。拡大するとホバリングしている羽の様子をかろうじて見る事ができます。こうなると良いカメラが欲しくなる。アシロマにお出かけの際は一眼レフ推奨!
野鳥に観察されている旦那
というか、この1枚。結構お気に入り。
幸せの青い鳥はいつだってすぐそばに居るものですね〜。

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