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2013年2月3日日曜日

ネット下天は夢か

let the cat out of the bag
猫の森には帰れない
ある小説家(の友人)から聞いた話ですが、作品を発表すると「アレって私のことでしょ〜ぅ?」と思いがけないことを聞いてくる人が少なからず居るとか。だからその小説家さんはインスピレーションの元になったモデルが居る場合には予め「フィクションだけど名前は使わせて」と一声かけて作品を書いているそうだ。逆に名前が違っていればその登場人物は自称本人の方々とは無縁の人物、という印。

一方、こちらは人気ブロガーだった私の友人の話。身内が仕事で貰って来るセレブなパーティーや新作発表会等の招待券を頂戴して出席してはブログにその様子をアップしていた。彼女は積極的にウソはついてないものの、訪問者の質問をはぐらかす事でブログ上ではセレブ奥様として認知されていた。ランキングも常に上位を占めてた彼女は素直に喜び、現実の友人にもブログを宣伝し始め、虚像と実像の違いを知る私達をドキリとさせた。その事を冗談まじりに仲間一堂でたしなめた折、立場を取って代わられた形の身内の方もその場にいたのですが、その人いわく「ブログってみんながこうやってフィクションを書く場所なんだと思ってた」と達観したように話していたのが印象に残った。

さてさて、事実をぼかして書くスタイルをとっているという点では私のブログもある意味フィクションかもしれない。プロフの写真が猫の段階でかなり妖しい (^^;) 。本名、住んでる所、着てるもの、食べてるもの、事実をありのまま書いてリアルの友人知人にさらけ出すスタイルを好む人と、それを好まぬ人とが共存しているのがネットの世界。私自身はどちらかといえば後者。悪意ある人間が紛れ込んだときにとんでもない事が起こる危険性を認識しているから常に細心の注意を払う。ネットワークに繋がるというのはそういう事だと思っている。ネット人口が急激に増えた今となってはこれは古い思考なのかもしれないけれど、こればかりは嗜好と志向の問題なのでいかんともしがたい。

ではここから本題。リアルの知人で私に「ブログやってるでしょ〜〜」と何度も聞いてくる人がいる。私はブログでウソを書く気はないし、いつ誰に正体を知られても恥ずかしくない発言を心がけてたつもりなので、ネット上の私と遭遇するリアル知人がいたとしても何の問題もないとずっと考えていた。しかしいざ、本当にそういう局面に到達した時「yes! これが私」と言う気分にはとてもなれなかった。その人のことをあまり好きじゃないからという事もあるけれど、そう!これ!これですよ!!この記事読んで「あ"〜!私のこと好きじゃなかったんだー」とか思いたいんですか、あなたって人は f^^;) 。
つまりね、冒頭の小説の話のように本人特定なんて誤解でしかない場合も多いんですよ。明言を避けている限り「そうかもね〜、でも違うかもね〜」くらいの眼差しで見るのがちょうどいいんだと私は思います。書くときも読むときもそういう視点でいる位がいいんじゃない?先の知人は別人のブログを私のものと勘違いしてることも有り得るし、または無関係の人がコレ読んで人知れず思いがけないショックを受けてるかもしれない。思い込みって現実世界でだってそうだけど、誤解だけで一喜一憂することになりかねない。「私のこと言われてる」と読んで凹むのも「誤解されちゃうかも」と気遣って書くのもどちらも面倒クサイし不幸な話だ。何が言いたいかといえば、本人が明言しないことを詮索するのはやーめーれ。

ブログをやっていることを肯定できなかったのにはもう一つ理由がある。昨年、私の実名と個人情報をネットにアップする、いわゆる「なりすまし事件」があった(現在警察が関連事件を調査中なので詳細はまたいずれ別の機会に)。名乗りを上げて明言してるブログがあっても、こんな風に本人宣言そのものが真っ赤なウソなんて場合だってある。
私のブログを見〜つけた、てなこと匂わせて話しかけてくるその知人に「どっち見たの?」とかまさか聞けるわけないじゃん。ホント、ややこしや。

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