とはいえ写真はなくともブログは育つ。うまい、マズイが混在する口コミ情報について今回は私なりの見解を述べさせていただきましょう。と風呂敷広げてみたりして。
さて、お立ち会い。
好きか嫌いかで聞かれたら、私は金谷ホテルの料理が好きです。惜しむらくは料理によって力の入れ具合がアンバランス。これがコース料理を食べた時に違和感を醸す原因と見た。例えば途中で出て来るサラダがですね、喫茶店のランチサービス生野菜みたいだったりするんですよ^^; 。例えこのスタイルが古き良き時代のニッポン洋食なんだとしても、眉目麗しい外食を食べ慣れてるイマドキ日本人には手を抜かれた感が否めない。観光地価格で麗わしのお値段なわけですし、同じ金額で都市部ならどんな料理が出るか…とか
前菜の魚料理。味付けは抜群に美味しい! んが!コンソメゼリーのキューブに注目 |
味の評価はズバリ独創的。「ありそうで無い味」が多い。名物の虹鱒ソテー、アレに類する料理は他でお目にかかった事が無い。百年ライスカレーしかり、チーズブロートしかり。一見(一味?)どこにでもある普通の料理。だけど注意深く咀嚼して、その味のオリジナリティを堪能して欲しい。考えてみれば江戸から明治、大正にかけての日本人にとっての洋食とはどれだけキテレツ風味であったことか。バタ臭いなんて言葉が示す通り、昔の日本人にとって洋食がかなり苦しいモノだったことは想像に難くない。調理人にとっても、西洋人のお客と自分の舌の折り合いのつく着地点を探りながらレシピを構築してきたのではないでしょうか。その古き良き時代の味を踏襲してきたのが金谷の料理なのだなと思います。今風ではないけれど、懐かしい日本の舌に根ざした味、との認識で是非一度、試してみて欲しいダイニングです。
さて食後は1Fにあるバー「 デイサイト 」でターンダウン。薄暗い店内から通路の明かりをぼんやり眺めながらカクテルを。店内は真っ暗と言っても過言ではないのに、これが不思議と落ち着く空間。居間に転がした空き箱の中に猫が潜みたがる気持ちがなんとなくわかった。ただ、静かに。漆黒と沈黙を楽しむ時間。
ダイニングの装飾はやっぱりステキ! |
金谷ホテル、ここはプロと素人が手をとりあって切り盛りするホテル。それが持ち味でもあり、コストとのギャップに苦笑する部分でもある。金谷でかかるコストは有形文化財の維持費と割り切りましょう。そうしましょう。て、ちょっと待て!有形文化財なんだからダイニングの床をひーきーずーるーなーーー!ww
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