いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2012年9月21日金曜日

おいでよ散策の森

金谷ホテルに宿泊するにあたって楽しみにしていた事の第二弾。ホテルの散策路を歩くぞ!この日のためにトレッキングシューズも用意した。部屋で野良着?に着替えていざ出発!
大谷川散策路を降りるとこんな風景に逢える
金谷ホテルのロビー前にある奥庭から大谷川(オオヤと書いてダイヤなのね)に出る大谷川散策路はよく目につくので降りて行く人は多い。しかしもう一つの大黒山散策路、こいつが謎に満ちている。まず入り口がどこにあるのかわからない。ホテルの人に聞いて行けば良かったのですが、奥庭をさらに奥へ入った駐車場方面にそぞろ歩くうち、それらしき小径を発見。そこに分け入った私達夫婦が目にしたものは…。

仲間由紀恵と阿部寛の『 トリック 』てドラマありましたよね。横溝正史ばりの怪しげな村落に出向いては奇怪な事件に巻き込まれ、トリックを暴き…そう、あの舞台に使えそうなぁゃιぃ風情の散策路入り口を発見。大きな狛犬風の石像と、苔むして半ば朽ちたこれは…大魔神?!驚きのあまり写真撮るのも忘れた
なんというかね、深閑とした森の中でヒトの作りしものが野ざらしになった風景ほどぎょっとなるものはありませんね。まさに震撼。諸行無常というか「お前もこうなるぞ」という自然界からの無言の威圧感。誰かに見張られているような、田舎の山で子供の頃に感じた懐かしい「怖じ気」を思い起こしながらの入山。
その割りに、歩き出すと途端に猿みたいになって急峻な山道をえっほと駆け上ってしまいましたよ。子供時代、こういう崖みたいな斜面で遊ぶのが大好きだったんだ〜。そう、これは散策路と言うよりガケ。いろは坂よろしく、つづら折りになった細い小径を先導する私は何度も蜘蛛の巣を顔面突破しながら登頂。この事からも、このコースを利用する人が居ないことがわかる。猿と化した私は旦那に半ば呆れられながら10分程で頂きに到着。小さな社に手を合わせて周囲をぐるりと見渡すと、あらこんな所に農園が。
休眠中っぽく見える農園
後で知ったが、ここは金谷ホテルがGHQに接収されていた頃テニスコートとして利用されていた平地だとか。マッカーサーもここに立ったのね、と感慨もひとしお。打ち捨てられていたこの平地は現在 金谷菜園 として復活。…復活…してる?

 登ってきた反対側に別の小径を発見して、帰路に利用。こちらは一部、急峻な場所があったものの全体的に緩やかな斜面。やがて広けた空間に出るとそこは、あらやだ、ここって竜宮ですわ。
大黒山を降りると右手に竜宮出現
左手に第二新館が見える。避難路を渡るとここに出る


冬は氷が張るスケートリンク
本館3Fから出入りするために分かりづらく、意外と知られていない「竜宮」はプール、スケートリンク、展望室を備えたホテルファシリティ。空中庭園を思わせる高台にあり、オリエンタル情緒たっぷりな展望室(今は一階部分のみ写真展示室として使われている)と西洋式アミューズメント施設という異色の組み合わせは竜宮の名にふさわしい不思議時空。というか、大黒山散策路に入る人はここから出入りするっぽい。ちゃんと案内板も立っていた。
夏の終わりのプールはさびしい

ホテルHPには大黒山は健脚向きと書かれてる。所要時間を見ると…一周30~40分。うげっ、20分程で駆け上って駆け下りて来てしまったよ。どうりで下山時にヘロヘロになったわけだ。しかも次の目的地、大谷川散策路に向かうには、この汗だくでドロドロな状態でホテル内を通過せねばならぬ。正面玄関から「行ってらっしゃいませ」と見送られたばかりなのに恥ずかしい。というわけで二つの散策路を制覇したい方は、最初に竜宮経由で大黒山→大谷川というコース取りをおすすめします。
大谷川は岩場歩きができる靴を推奨。川縁に降りるのはただのフラットシューズで充分ですが、岩場も歩けるとなると楽しさ倍増。石の形状を見極め、足裏の感覚を頼りに岩場を渡り歩いて気分はすっかりなんちゃって渓流遊び。こんな風に自然と戯(たわむ)れるのは何年ぶりだろう。ただしトップの写真を見ても分かるとおり、本流はかなり流れも速く深いので自然となれ合うのだけはご用心。山遊び、川遊びの愉しさと怖さを記憶の奥底から甦らせて、なかなかに楽しいひと時でした。
お腹もいい具合に空いたし、次回はドラマ「白州次郎」でダンスシーンにも使われたというレトロなメインダイニングで夕飯だ!お楽しみに〜

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