いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2017年9月7日木曜日

嘘つく人々

忙しくてブログに辿り着けませんでしたよ、と。この忙しさの中でふと思うところあって珍しく時事ネタなんかを書いてみようとしたりなんかして。とはいえ時事と呼ぶには随分前の話になりまする。お題は日野皓正氏が中学生にビンタした出来事について。
「中学生の髪を掴んでビンタ」というのはなかなかにショッキング映像。現場に居合わせた人の話では教育委員会主催の体験学習として企画されたこのコンサートにはたくさんの子供達が日野皓正氏の指導の元に演奏体験をしていたとか。終盤には舞台に上がりきれない子供達が3〜4小節ばかりのささやかなソロを順繰りに譲り合って披露していたという。その中でドラムの少年だけが異様に長いソロをやめず、最初は苦笑いだった日野氏が譲るように合図をし、それでも聞かない少年に注意を促し、最後は怒りをあらわにドラムスティックを取り上げた。にも関わらず日野氏が背を向けて立ち去りかけると少年は素手でドラムを叩き出して仲間にどうしても晴れ舞台を譲らない。ここにいたって少年の髪を掴んでビンタ、という流れだったそうな。
少年はその後、日野氏のところに謝罪に来たというし取材に対しても「自分が悪かった」と答え、少年の父親まで「うちの子が悪い」と話していたそうなので決して野放図なだけの子供ではなさそう。では何故こんなことになってしまったのだろうか?

思うに彼は今まで他人から怒られた経験がなかったのかもしれない。彼に限らない。今時の若い人たちはこっぴどく叱られたりとか、怒りをあらわにされた経験が昭和wに比べて少ないんじゃないかと思う。実際にこの出来事を受けて暴力に対する賛否両論がネット上でも多数散見された。怒らない育児や教育が推奨され出してから幾久しい昨今は子供をビビらすほど怒ることに対して厳しい意見も多く、どうにも叱る事に大人も子供も過敏になりすぎの感。
子供相手に激昂すること自体が批判の的となり顰蹙を買うオジョーヒンな世の中になったけれど、これだけは言える。人を怒らせる行為がどんな結果をもたらすかを学ぶ機会を持たない子達は大人になってから苦労する。怒られた経験のない人は色んな意味で厄介者に成長するから。

はい、愚痴です。察しの良い方は「こりゃ職場の話だな」と捉えてくださってよろしくてよ。今の私の周辺は怒られたことがないまま大人になった系の厄介者率が異様に高い。それらの特徴は言動が不用意に失敬な人とか、逆に人の目にとまらないよう存在感を消してる人、何か意見されるとマジで消えていなくなる人、等々各種取り揃え。これらの人達は共通して「親に怒られたことないんですけど?」とサラリと言っちゃう。下手するとそれを自慢にすら思ってるフシがあるんだけど、それで他人をこれだけ平気で怒らせる大人に成長したんだとしたらお前さんの親は大馬鹿者だ、このスットコドッコイ!
「若者は」と一括りにして若者の悪口を言うつもりは毛頭ないが、ある時ふと気がついたのは嘘をつくことに抵抗のない人が特に若い世代に急増しているなということ。これは嘘がバレても怒られたりしなかったことの現れではないかと思う。わしら年寄り世代は嘘をつくと親に鉄拳制裁で叱られたし、嘘がバレたら相手からはボロクソに文句を言われるし、それを伝え聞いた仲間からも責められるし、骨身にしみて嘘はダメだな〜と小さいうちに学んだ(違うのか?私だけ?!)。
嘘は絶対にダメと思う理由は大概の嘘は人を苛立たせるからじゃないかと思う。でも今は嘘をつかれても怒る人は稀だ。私自身、若者の見え透いた嘘を目の当たりにするとむしろ目のやり場に困って脱力が先にくる。「以降はこの人に関わるまい」と思うのが精一杯。鉄拳制裁なんてとんでもないし、ボロクソ文句言っても…じゃなくて、その嘘を暴いたとしてもそれは大人気ないと恨まれるだけで、せいぜい仲間内やブログでヒソヒソと言い合うくらいが関の山 (^^;)。
嘘をつく方もその場さえ取り繕って乗り切れば、あとは自分の中では無かったことにできると思っているから実に軽いもの。でも嘘をつかれた方にはその嘘が心に残り続けるということを忘れてはいけない。失った信頼は取り戻せないし、回り回ってそれが悪い結果をもたらすことに気づく機会さえない。結局人は直接的に酷い目に会ったりビビったりしない限り、つまりは因果関係が目に見える形で自分に迫って来ない限り、自分の失敗は無かったことにしてしまうものらしい。
くだんのドラム少年は誰も怒ってくれなかったら「自分が悪かった」とはなかなか思えなかったかも知れませんね。

と、とりとめもなく書きましたが、今後も職場で嘘つき野郎の残した嘘混じりデータの修正に追われる毎日がしばらく続きそうです。げんなり

0 件のコメント:

コメントを投稿