日本家屋の風情は無くさないで欲しいものです |
下足には若い女の子がいて愛想よく案内をしてくれた。靴を脱いで二階に通されると意外にも広々とした明るい廊下が奥へと続いている。鉤型になった廊下をくるりと巡って一番奥のお座敷へ。なんて広いんでしょう。『尾花』(南千住)のような大座敷での相席を想像してたけど、これはなんともきちんとした料理屋。若い頃なら気おくれしてしまうような立派なお店も、今は素直な気持ちで感心したり動揺せずに過ごせるようになったから歳を取るのも悪くない。
おしながき |
お通し、サーモン、帆立、白海老 |
白焼きは一つを二人分に分けてくれた |
うなぎ、しみじみ美味しい |
聞けば一階にはテーブル席もあるとのこと。原則、個室利用で奉仕料もつくけどこの料亭感(←数回しか経験ないけど)でゆったり過ごす時間が持てるならハレの日飯には良いのではないでしょうか。「どうぞゆっくりとしてください」という接客対応が何よりも気持ちよく「贅沢な時間を過ごせたな」という感想。お値段的にも贅沢ですからね。堪能しないと損そん。踊らにゃソンソン(^^)
お座敷の障子を開けると ほおずき市の風鈴がずらり 日本の絶滅危惧的風景 |
どうあがいても家で食べるうなぎは太刀打ちできないと悟った20年前から私はスーパーでうなぎを買うことをやめた。うなぎが絶滅危惧種指定を受けた頃からは貴重なうなぎ資源を無駄撃ちする廉価なうなぎ商売に憎しみすら抱くようになった。
つい最近は台湾がニホンウナギを最高位の危険度に指定したことで世間を騒がせたばかり。このニュースの前に神田川に行けたので正直危なかったな〜と思っている。
世間では「うなぎを食べるな!」というムーブメントも一部で起きそうな気配があったけど、私はむしろきちんとしたお店できちんと食べられるといいのにな、と思う。明神下神田川のような老舗の正統派な鰻屋が絶滅してしまうのはなんともあじきなし。うなぎと一緒に鰻屋も守ってあげてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿