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2016年11月30日水曜日

冬支度

人生を四季に例えれば、生まれ出ずる芽吹きの春→勢いを増し繁茂する夏→実りを刈り取る収穫の秋→次の芽吹きに全てを託して土に還る仕舞いの冬となるのでしょうか。今回はその冬支度、なんちゃって終活のお話。
まだ早すぎるだろと人から言われるようなお年頃ですし縁起でもないと煙たがる向きもございますが、今生の別れとなる友人もちらほら出てくる今日この頃。思うところも多いのでございます。

なんて言うとしんみりしちゃいますが、このところ続いてた天中殺撲滅のための断捨離運動の一貫です。メールアドレスを刷新する必要が出て、そのついでに死蔵していた諸々の登録の見直しをしていました。
ありませんか?気軽に登録したものの活用することなく放置してるシステムの数々。不要と思いつつ買い物ついでに登録させられたショップ会員証の数々。この際、自分が何を持っててどれが本当に必要なものか吟味し、不要なものは切り捨ててスッキリしようじゃありませんか。使えるものは使い、使わないものは処分する。これ断捨離の基本。
至近で一番困ったのは郵便局のネットバンキング。極初期のネットバンキングは漏洩問題が頻発で油断も隙もなかったのですが、それがようやく実用向きになった頃に登録手続きをしていたんです。ただあまり世間に浸透してなかった&まだ不信感が拭えなかったために活用する機会がないまま幾年月の放置プレイ。今回の断捨離運動でパスワードのメモを見つけたので21世紀の初ログイン!そうしてみたら仕様が色々変わっていて登録更新手続きがどうしても必要になっていた。しかも20世紀当時に登録したメールアドレスがすでにこの世にないものだったから、さー大変。窓口に出かけないと処理できない状況に陥っていたのでありんす。
本当はメアドが変更になるたびにこまめに手続きするべきだったのですが、ログインしたいときにはパスワードを失念していたり、メールアドレス自体もネット人口の増加に伴いプロバイダ側の都合でコロコロ変わったりした時期があったりなんかして、なんだかんだで「あー使わないし、もういいや」という形で放置されてきた。放置の甲斐あって持っていたことも含めて全て忘却のかなたの悪循環。つくづく面倒臭い。こういうことを防ぐためにも所持カードとパスコード&登録メアド情報の一覧を作って置くべきだなと痛感
今までは防犯上こうした一覧を作ることに懐疑的でしたが、考えてみればその一覧を盗られる事態が起きたらもう何もかも盗られてるような状況でござんす。カードと覚え書きを一緒にしておいていっぺんに盗られるみたいなヘマをしない限りは、備忘録一覧をどこかに温存しておくことは決して悪いことではなさそう。

さて、謎の赤毛のダン=シャーリーに背中を押されるように重い腰を上げて郵便局へ。この際だから、もやっとした事柄全般をキッチリさせて天中殺とはお別れよ。通帳、印鑑、IDと書類を提出すると…「お名前が違うのですが」オーマイガーッ!通帳よ、お前もか 私の名前はやたら画数が多いので口座開設の際にひらがな表記を採用していた。これは今は完全にNGですが昔は割と普通に行われていた。前世紀の名残を引きずった通帳を前に、私の断捨離運動はまだまだ続くのであった。結局手続きに一時間もかかっちゃったよ。通帳の書き換え作業に奔走してくれた郵便局のお姉さん、ごめんなさいね。

でも待っている間につくづく考えた。本人でもこれだけ手こずるのに、もし本当に私が急死でもして諸々の片付け手続きを家人がするのだとしたら大変なことよな。先ほどの話に立ち返って、持ち物リストと開けゴマリストは絶対にあれば役に立つはず。私が死んだら遺品整理がしやすいように今から貴重品は一箇所に集めておこう。ガラクタの類はしばらく放置されるかもしれないが貴重品なら血眼になって真っ先に見つけるはず(^^;)その際、家族の思い出の品をそばに置いておけば家族ならきっと手にとるはず。普段は何でもなくても、なんせ死んでるんだからっ!そこにリストを忍ばせておけば整理の苦労も軽減されるというわけさ。ナイスアイディア!
…見つけてもらえないかもしれない?
私との思い出には目もくれず通帳だけ取って行くような輩は遺品整理に少しくらい苦労すればいいんだわ、ほほほのほ。

なんて夢想を繰り広げていたら、今時はデジタル遺品、デジタル終活なる言葉もあるんですね。PC内やネット世界に遺した故人の諸々は遺族に見つけ出しにくいもの。「PCに遺言入れたから」と言い残して旅立ち、肝心のパスワードがわからないばっかりに故人の遺志がそこにあることを知っていてもなお手が出せないで途方にくれる遺族の話なんかもありました。
いやはや、冬支度も何やら時代とともに変わりますことよな。しかし誰もがいつか通る道。万が一に備えておくのも大切です。

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