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2016年11月20日日曜日

いざ、上田!

上田城の櫓 なかなか立派
今回は上高地旅行の帰りに立ち寄った上田市の話でござる。「真田丸」効果で上田城内には特設展示場ができ観光バスがひっきりなしに出入りしてそりゃもう大変な盛況。お城に関しては櫓(やぐら)を見物する程度だったのですが、上田市の街中を歩いて思った感想をとつおいつ…。

上田市は不思議な魅力にあふれた街だった。古くから城下で栄えた下地があるにしても、そうした場所の大抵は近代ではそこそこ鄙(ひな)びてるもの。なのに上田は妙な活気があふれている。駅から北上してお城をめざす西方には大きな商店街が鎮座しており、そこに半端ない熱気を感じる。お城が出来てからずーーっと勢いが衰えない街だったんじゃないかと思わせる。古くから栄え、今なお近隣から人々が集まり中心地の役割を果たし続けている…ということなのか。

近年の地方都市はどこも判で押したような没個性化が進んでいる。皆が皆と同じものを欲しがり、その結果として全国展開の店舗が乱立し、どこも同じ品揃えと町並みが続く。どんな地方へ出かけてもお馴染みのロゴ看板が目について、規模からしてもドイツもコイツもどんぐりの背比べ…ところが上田の街にはそれが無い!少なくともこの商店街は個性の塊だった。何がそう思わせているのだろうか、と考えてみるに一つには店の壁にかかげられたキャッチコピー(つーか、むちゃくちゃ長い宣伝文句^^;)の群れ。何だか笑える昭和テイストの宣伝を掲げている店が多いのだ。個人商店が栄えているのはイマドキ珍しい昭和な風景。
百聞は一見に如かず。実際に足を運んで見て欲しい。抱腹絶倒に意味不明なキャッチコピーがそこここで見られる。商店のショーケースに「編みぐるみ(毛糸で編んだ手芸人形?)」がやたらと飾られてるのも不思議といえば不思議な光景。流行ってるんですかね?そこも含めて昭和にタイムスリップしたような感覚。ああそうか、あの時代の近隣住民に必要とされ愛され続けている商店街の感じがここにはあるんだ。

六文銭にちなんでなめこが六粒…
さて、街歩きで出かけたオススメ店舗をご紹介。まずは昼餉で向かった蕎麦「刀屋」。池波正太郎が通ったことでも知られる老舗。観光客も多かったですが、地元の人にも人気があることがうかがえた。信州味噌を溶いた出汁で食べる真田そばは珍しかったけど、次回があれば普通にもりそばを食べてみたい。醤油ツユが合いそうな美味しい田舎蕎麦でした。
そして絶対に行って欲しいのは「みすゞ飴本舗 飯島商店」。信州土産として長く君臨してきた名菓のお店。正式名称はこんなだったんですね。関西出身の旦那は知らなかったみたいですが昭和期に関東一円で過ごした人間なら一度は食べたことのある名産品です。平たく言えばオブラートでくるまれたペクチンゼリー。子供心にはゼラチンとまったく違う味わいの半端なゼリー、と思ったものですが今食べると懐かしさも手伝ってしみじみと美味しい。美味しいはずです、丁寧につくられたジャムを下地にして昔ながらの製法で作った伝統のお菓子。地元の人々はゼリーよりも季節限定のジャムを買いに大勢が足を運んでいる様子。またこのレトロな本店は店内そのものに一見の価値がある。
世の中がどんなに変ろうとも、この地域の人達はここに集い、ここを愛し、ここを次世代に継承していくのだな…と、そんな感慨を持った上田歩きでした。

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