いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2014年4月25日金曜日

ケルト十字法〜散開

ケルト十字法をさんざん眺めて回転させて…色々試した後で今度はカードをバラしてみましょう。
小アルカナは杖、聖杯、剣、金貨のスート毎に分けて並べ、コートカード、大アルカナも仲間分けしてそれぞれを見比べる。どのスートが多いでしょうか?どんな内容の大アルカナが出ていますか?コートカードに思い当たる節のある人物は居ますか?
スートに偏りがある場合、そのスートの特性が現段階のキーポイントと読むことが可能です。

小アルカナ 顕現している状況
杖  情熱、行動
聖杯 感情、感性
剣  知性、葛藤
金貨 財力、安全

コートカード 人物像
ペイジ  若者、学ぶもの
ナイト  行動に移すもの
クイーン 達成者、熟練
キング  管理者、権威

大アルカナ 潜在している資質、能力

他にも数の偏りで占うこともあります。エースが多いならエレメントのパワーが上がっている状況をあらわす。2は選択、3なら開花発展など、以前 ヌーボーカードで説明した数によるイメージリーディングを参照 してください。
一例として、杖のカードが多いのであればそれは高揚している様子を表していたり、あるいは情熱が必要とされていることを示唆しています。ペイジがたくさん出るようなら学ぶ必要性や新鮮な気持ちでいることを表している。今必要なパワー、今をとりまく状況、そうしたメッセージを大勢を極めているカードから読み取るのも一つの方法として留意してみてください。

メッセージといえば、初回から説明のなかった11番目のおまけカード。これは以前も書きましたが私が勝手に採用しているアディショナルカードです。通常10枚のカードで占うこのケルト十字法ですが、リーディングの後でタロットカードに感想を聞くように11番目のカードをめくります。的外れで意味が取れないカードのこともありますが、友達からのフラットな助言のように後からじわじわくるカードが出ることもあります。あくまでもオマケなのでお好みで採用を。

今回のリーディングではオマケカードはソードナイン。このカードが入ったことで最多のスートが葛藤や知性を表す剣になりました。やみくもに剣を振るうことをやめて正義と公正さをもって剣を奮うことをススメられたと感じました。数字に着目した場合、これもソードナインのお陰で円熟を表す9が最多になった。これは行動に導く状況が満ちてきたことを表しているよう。
結果を踏まえてオマケカードに話しかけたら「明けない夜はないよ、あんまり気に病むなドンマイ」と言われた感じ。

私はこんなふうに使ってます。あくまでも前向きにネ。

2014年4月18日金曜日

ケルト十字法〜回転

ケルト十字法の奥深さを思い知ることになった「回転」の仕組みについてお話します。今回は3〜6の車輪部分に注目ぷり〜ず。

前回、前々回と重複して展開の流れについて説明をしました。大事なことなので3回目。自分の欲求とそれに反する気持ち(躊躇する気持ち)の二つ(1と2のポジション)が今のアナタを形作っています。そんなアナタが潜在的に持っている能力とか今起きている出来事の根幹になっているのが3潜在。
3潜在能力を元に4過去(体験)は発生し、その経験で得られた知識が新たな知恵や思考に発展し5顕在化され(表面に顕われ)る。この新しい思考(あるいは方向性)は6未来の行動の可能性を引き出します。新しい思考→行動の流れが習慣になった時にはそれが新たな潜在能力(つまり3)としてアナタに備わるのです。
これこそが3、4、5、6という一本の線が輪環になり回転を始める瞬間。この回転はしかし、一つところをクルクルしているわけではない。前回の話にあった「らせん階段」を是非イメージして欲しい。経験が新しい発想を導き、次なる経験を引き起こし、それは過去の経験の上に幾重にも重ね連ねられていく。サイクルは繰り返し廻りながら上昇をしてゆくのです。

お待ちかね、ここから実にトリッキーな占いの始まりです。半信半疑ならがこのリーディングを始め、コツを掴めてきた時のワクワクした感動は忘れられないものがある。今回は実例に即して説明しますよ。
1内的欲求(葛藤)ワンド3 
2外的欲求(葛藤)女教皇
3潜在 ソードナイト逆
新たなステージに進みたい気持ちと独り静かに考えに浸っていたい気持ちの両方を抱えていた私。矛盾する欲求を前にするとヤケクソ気味に無謀横暴乱暴な行動に出る性質を持っていた。その流れが
4過ぎ行く過去(体験)月
狂気じみて不安定な経験(しかも繰り返される)を招いてきた。ここから出た教訓が
5顕在 審判
このままではいけないと再生を願う気持ちを芽生えさせている。その考えが
6未来の可能性 ソードエース
公正な決断や行動に導く原動力となることを示唆した。

さあ、カードを時計回りに回転させます!

6未来の可能性(ソードエース)3潜在の位置へ
公正さを常に求める行動が私の習慣=潜在能力となった時
4過ぎ行く過去にはソードナイト逆が入ります。すなわち、破天荒な性格は過去のものとなる。
5顕在の場所には月が入りますがここでは狂気不安定の側面より、新たなアイデアとしてサイキックな閃きが自分に顕われることを示唆します(と、願いたいものだ^^; 現実的には自然なサイクルとの調和を得る=落ち着く、くらいの事かな)。
6未来の可能性には審判が入ります。これこそが私の願い。新たな始まり、再生、ラッパの音を聞く。これは大元の欲求であった1内的葛藤のワンド3(新たなステージを望む)に通じるもの。

次なるワクワク処方!
カードを単純に回転させるだけでなく、積極的に未来を引き寄せてみましょう。例えば車輪を構成する4枚のカードのうち、最も至近の未来に来て欲しいカードをクルクルッと回転させて、その未来を掴むために顕在化させるべきこと(意識に登らせるべきこと)や過去のものにするべきこと(手放すべきこと)が何かを探ってみるのも良いでしょう。

この回転処方は慣れるまでは頭の中で混乱を生じやすいのですが、色んな解釈をして楽しんでください。コツとしては回転は未来に向けて行っていると意識すること。未来とは常に螺旋階段の次(上)のステージに昇っているイメージで解釈をすること。多くの人は、より良い未来を模索するために占いをするのでしょ?そのためのワードを探りあて、色んな解釈をして、自分が望ましいと思う道筋に辿り着ける方法で意志や行動を決定できるなら…それが最良の方法なのだと思います。そう、結局のところ方向性を決めるのはアナタ(占われる人)自身。

一粒で何倍にも話を膨らませてアレコレと思いを巡らせて楽しい。それこそがケルト十字法が長い間人々に親しまれた理由ではないかと思います。
実はこの話…まだまだつつくよ!

2014年4月11日金曜日

ケルト十字法〜螺旋

前回、過去現在未来の三段構えで読んだケルト十字法。今回は、らせん階段を昇るようにしてカードを読み解いていきまーす。まずは1~10のカードをワルツ(円舞)のように3枚ずつ順にグループわけ。それをロンド(輪舞)のように連ねていきます。
 内的葛藤  2 外的葛藤  3 潜在 
内側から涌き起る欲求1抗する力が2、両者を統合するものが3
内向きと外向きのせめぎ合いで形作られたあなたという人物の培ったものが3潜在と言える。それは能力や資質、習慣として出来事の根幹に潜んでいる。

4 今去り行く過去  5 顕在  6 来る至近の未来
最初のワルツを経て起きた行動や出来事が4、そこを過ぎて湧き出る理念や思考が5、両者を踏まえて起こるかもしれない可能性の一つが6
起こるべくして起きた経験or 変化をあなたは受け入れ、そして手放す(全ては過去のものとなる)。その経験を通じて意識に顕(あら)われた新たなアイデアや理想が次のあなたの行動に影響を及ぼす。6来る至近の未来は過去を経験した現在のあなたといつも直結している。

7 自己  8 環境  9 願望あるいは不安
次なるワルツ。ここから大いなる統合の始まり。自己のイメージ7と自分の欲求の関連性は何?考慮すべき外的要因8は何?両者(自己と他者)の折り合いをつける際に限界や制限となるもの9は何?
自分が居る場所を知り、自分が望んでいることを的確に掴むには今の7自己を知る必要がある。
10 結果、総合
このサイクルの結果。新しいサイクル(ロンド)の始まりに見えるものは何?
未来を占うというのは、未来に向けて自分が何を望んでいるのかを自覚することに他ならない。

こうして書いてみると結局前回と重複した内容。それは仕方ないよね、同じ占いを別の切り口で解説してるんだもの…。私もそうでしたが、初心者は各カードの意味を調べることに拘泥するあまり、リーディング(占い)そのものをどう仕切っていいかわからなくなってしまう。タロットで大切な事は開いたカード同士を関連づけて物語を導き出し(lead)、その物語を読む(readどちらもリーディングする)ことが目的。なので、前回の方法でも今回の方法でも好きな切り口で良いからとにかくカードで物語を紡ぐことから始めてみてください。

自信がなくなって来たので初心者が使い易いテンプレートの一例をご披露。
  • 私は8の中で行動する7な人物である。内に1な欲求をかかえ外向きには2な気持ちをかかえている。
  • 未来に9な願望(不安)を持っているがこれは私の3な性質や4な経験に起因している。
  • 未来には10な可能性があるがこれは6な行動の結果であり、その行動は5な気持ちから起こること。

箇条書き3つで終わっちゃったよ!
ケルト十字法はしかし、まだまだつつくのであった。つつくったらつつく。

2014年4月5日土曜日

ケルト十字法

またまたタロット備忘録。いつかやらなければ、と思っていたケルティッククロス(ケルト十字法)のスプレッドについて現在絶賛修行中。この展開はタロットを手にした者なら一度は通る道。というのもたいがいのカードには購入時に漏れなくこの展開(占い)方法が添付されているから。それくらい歴史が古くて信頼も篤く、タロット占いといえばコレ!というスプレッドです。ですが、ですが!コレ、素人には難儀な占い。なぜなら展開するカード数が多く、読み解く順もやや複雑。素人にとっては各カードの意味をアンチョコ使って調べるのに必死でカード同士の繋がりを見る余裕なんてないわけよ。結局、素人の手には負えなくて「う〜ん、タロット占いってムズカシイ…」とタロットカードから疎遠になる原因にもなっている(と思う)。
今回は悩める初心者向けに、永遠の初心者である私が、初心者ならではの視点とちゃらんぽらんさで?! ケルト十字法の読み解きを紹介したいと思います。そうです、いつものように俺式でっす。主な参考文献はメアリーKグリーア著『タロットワークブック』。「俺式」なんていい加減な読み解き法はいらね、という方は上記の本でしっかり学んでください。かさ張ってそれなりのお値段ですがワークブックと呼ぶにふさわしいとても良い本でした。

さて展開
占い事を心に描いてカードをシャッフル。内容は気がかりな事とか、それなりの期間を要するものの全体像であるとか…いずれにしても「どんなスタンスをとるべきか」「どんな事に気をつけようか」等、そんな占いに私は利用しています。納得いくまでシャッフルしたらパイル(カードの山)の上から写真の順に並べます。1のカードの上に2を横向き(頭が左側に来るよう)に重ねて置き、それを囲む車輪のように下から時計まわりに3、4、5、6を配置。車輪の横に下から7、8、9、10と柱を立てる。

1 内的葛藤  2 外的葛藤
3 潜在   4 今去り行く過去
5 顕在   6 来る至近の未来

7 自己   8 環境
9 願望あるいは不安
10 結果、総合

ね、枚数が多いでしょ。1~6 が今のあなたの世界(過去現在未来)で、7~10 があなたの精神世界とでもザックリ二つに分けて考えてみる。以前、ほとんどすべての展開方法は過去現在未来(潜在顕在可能性)の3つの形に集約される、と書きました。ここでもまず最初にその3つに着眼します。

過去に起因するもの
9. 未来に対する期待や恐れは過去である3. 潜在4. 去りゆく過去に端を発する
潜在は物事の本質的な原因やあなたが持っている資質・能力を、去り行く過去は起きてしまった出来事や心理を表しています。あなたの展望や願望はこれらの過去を踏まえて涌き出すと心得よ。

未来に導く可能性
10. 結果・総合判断5. 顕在6. 至近未来により導かれる
顕在は潜在や過去を経て表出しつつある事柄や思考で、至近未来はこれからおきる可能性のある出来事や心理を表す。つまりは今起きている物事をあなたがどうとらえるかが未来の結果に反映されるのだと心得よ。

私という現在
7. 自己とそれをとりまく8. 環境が私の現在いるところ。私は1. 内向きの葛藤2. 外向きの葛藤を抱えて生きている。自己と他者、内向きと外向きは表裏一体でこの作用と反作用があなた自身を作っていると心得よ。

現在の自分を見つめ、過去を振り返り未来を仰ぐ。人生はその繰り返し。複雑に絡み合い、見えにくくなった問題点を出てきたカードのワードから探りあてる行為。それがタロットリーディングではないかと思います。
カードが示したワードの中に心に引っ掛かるワードがあったなら、それこそがあなたの心を占(し)めている事柄だということがわかるはず。今、書いてて自分で驚いた。心を占拠する、の占めるとは「占い」とおなじ漢字だね。

ケルト十字法はまだまだつつくよ!