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2012年7月19日木曜日

ブルターニュのアメリカ人

久々に料理メモ。本日はファーブルトンでございます。直訳するとブルターニュ粥。
冷めるとぺちゃんこ。焼く時はグラタン皿推奨
Brittany gruel
まだ若かりし頃、サンフランシスコのノブヒルで朝食を摂る機会がありまして何故かその日はメニューで見た「フレンチトースト」にそそられた。「アメリカに居ながらにしてフレンチですよ、クスっ」なんてツボにはまってオーダー。ところが出てきたお皿はパンをプリン液に浸して焼いた物とはまるで違う料理。それは…そう、どっから見ても厚焼き卵。しかも築地でアニー伊藤(テリー伊藤のお兄さん)が焼いたような寿司屋に卸す風味のどっしり大きな厚焼き卵。
ウェイターはキャリフォーニャなまりの英語で威勢よく「フレンチトースト」と言ってサーブしてくれたからには間違っていないようだ。厚焼き卵のまわりには数種のフレッシュベリーが盛り合わせてあり、爽やかな芳香が立ち上ってる。「でもコレ、厚焼き卵…」と呆気に取られながら一口。うまーーーい。フレンチトーストと言われりゃ、似てなくもない。しかしむしろパンプディング?いや違う。パンの欠片が口に当たらない分、まるで違う味わいの食べ物。食感はプリンとも違うし、むしろこれはクレープ。そう!厚焼きクレープだ
カリフォルニアは野菜が美味しいけどフルーツも美味しい。特にアメリカンチェリーとブルーベリーは日本で食べるのとは段違いに甘くて美味しい。盛り合わせたベリーのすっきりした甘さと相まってこの厚焼きクレープはなんて美味しいんでしょう。パリのアメリカ人もびっくりよ〜所変われば品も変わるものね〜と感心しながら完食。以来、同じものを食べる機会はないままに数年の月日は流れる。
ある日の事。ブルターニュ地方を巡る旅番組の中でその料理は現れた。クレープ種を天板に流し入れてプルーンを散らしてオーブンで焼き上げる。ブルターニュと言えばそば粉のガレットが有名だけど、このお菓子も元はそば粥に乾燥プラムを入れて食べていたのが始まりだとか。さて前置きが長くなりましたが料理メモ。
 卵2個に砂糖70gをすり混ぜてから振るった小麦粉70gをすりすり
 そこに牛乳200mlと生クリーム200ml、香り付けにバニラエッセンスとラム酒投下
 最後に溶かしバター40gを加えて耐熱皿に流し180度で50分ほど焼く
こんな感じ。溶かしバターは耐熱皿で溶かしちゃえば洗い物が減るし皿にバターを塗る手間が省けるぞ。耐熱皿は高さがある方が厚焼き卵っぽく仕上がる。生地の厚みによって焼き時間は加減してね。お好みでプラムや干しぶどうを混ぜ込んで。ちなみにサクランボを入れるとクラフティーというお菓子になります。

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