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2011年3月30日水曜日

ナウシカどうでしょう

誰からも受け入れられるストーリーでアニメは申し分ない大団円。青き清浄の地への希望と期待に満ちたラストシーン。あれはあれでとても良いものです。
清々しい気持ちでアニメを見て育った子供達が大きくなったら、次は原作コミックをオススメしたい。うちの子は大泣きしましたけどね。厳しい現実というストーリーもさることながらグロくて怖くてもう読めないと途中でリタイア。ちっ、早すぎたんだ。腐ってやがる。
コミックのストーリーは冒険活劇というよりは戦記物。族長の子としての務めだった従軍をきっかけに、世界と腐海を探求する旅に出たナウシカの見つけた真実とは!というのがコミックストーリー。

ネタバレを恐れず言えば、物語の中盤で青き清浄の地で暮らせないことまでナウシカは突き止めてしまう。そして秀逸なのはナウシカがそれを人々に明らかにしない決意をすること。絶望を胸に秘め、希望にわき返る人々を欺き続けてそれでも私達は「生きねば!」という心の叫びで物語の幕は閉じられる。

生きろ!」が主題でイマイチ万人受けしなかった「もののけ姫」は、ナウシカを読んでから見るとかなり明快なストーリーになる、 かもしれない
呪いを身に受けながら呪いと共に生きていくアシタカ。あるいは王道楽土を築くために血で汚れなければならぬクシャナやエボシ。そして滅び行く運命を知りつつその命を全うする事を願うサンやナウシカ。

SFの世界だった放射能汚染の恐怖に人々が震撼する今だからこそ、穢れを受けながらも生きて行く決心に思いを馳せたい。すでに見返りを受けていた以上、私という人間は原発事故以前に穢れていたはずなのだから。
※ 別に私は終末思想とか文明批判とか、大仰な考えは持ってません。念のため。

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