いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2017年8月20日日曜日

酒とミュシャの日々

いつものようにハレ飯の備忘録。今回は田中健一郎の特別コースメニューです。
久々に訪れたラブラスリーの店内は壁の絵画が差し替えられていて見える範囲は全てミュシャでした。以前、ミュシャ展に併せた特別メニュー企画をしていたから、その時に掛け換えたのでしょうかね。大好きなミュシャに囲まれて食事なんてそれだけで嬉しい。
鏡に映り込んでいるのは有名なタイル絵
まずはアミューズ
ええ、存じておりました。私の唯一とも言えるアレルゲンであり、かつては大好物だったマンゴーを使ったスープ(というか、ムース仕立て?)がこちらになります。私への差し替え品はヴィシソワーズかな…と思ってたら桃のスープだった。多分、今ガルガンチュワで販売中のもの。甘くて美味しい!(写真はない)


アントレはミニサラダを添えた蟹のゼリー寄せ
アントレその2はトウモロコシなど夏野菜とビーフを浮き身にしたコンソメスープ
見た目涼やか
浮き身が楽しい
想定外な形で出てくるのが面白い
ポワソンは舌平目をパルメザンチーズで挟んでトマトソースで。このソースが本当に美味しくて、何より全体の味のバランスがいい。また食べたい〜。
ヴィアンドは牛のパイ包み。
付け合わせの茸もポテトも丁寧な仕上がり
これずっと食べたかった料理だったので感激。マデラソースがやや私には強かった。赤ワインと一緒ならちょうど良い加減だったかも。(すでに食前酒→白ワインと進めてたので酔うから断念した /_;)
デセールは桃。アレルギーのせいだけど偶然にも桃で始まり桃で終わった。デセールに合わせてアミューズも選んで差し替えてくれたのかな?
食後の果物もいいね
コーヒーのお代わりを勧めてくれたり、「どうぞごゆっくり」という対応が心地良かったです。今回は店内があまり混んでいなかったので絵画を見回してゆったりと過ごすことができた。店員さんとのおしゃべりに興じている人も多く、のんびりとした時間が流れてました。

2017年8月9日水曜日

ゼリー、カムバック!

夏と言えばガルガンチュワはゼリーの季節。今年も見目麗しいゼリーが揃い踏み。ということで久々に帝国ホテルでゼリーを買ってきましたよ備忘録。
アルコールは強くないよ(当社比)
今年はメロンとピーチ。そしてイタリアの若手お菓子コンクールで総合優勝を獲得したラインナップからフルーツゼリーの「プラネッツ」を購入。むは〜、果実の勝利。フルーツもゼリーも贅沢な味わい。
チョコ菓子も食べなくちゃだわ
昨年は都合があわずになかなかゼリーを買いに行けなかったので今年はエイヤッと出かけてきました。毎年買っているとグラスが増えて行くのが嬉しいやら場所ふさぎやら…。でもね、今年のゼリーはグラスに帝国ホテルの銘が入っていないのでお客さんに出しても「やだ、この人。ホテルのグラス持って帰ってる!」と思われずに済むのでちょっとだけ嬉しい(^^:)
プラネッツはゆず風味とのことでしたが、そんなに味の主張はしてなかったような。ゼリーに乗った白いババロアが杏仁風味で美味しかった。プラネッツも同じものが載っていると思ったけれど、こちらは生クリームでした。
ホテルロビー横では
フランクロイド館時代の展示を開催中
毎年欠かさず皆勤賞というわけにはいかないけれど、それでも毎年何かしらの楽しみがお約束通りにやってくるというのはありがたいことですね。
次回はゼリーのお供?ラブラスリーの田中健一郎スペシャルコースのご案内でっす。お楽しみに〜


2017年8月2日水曜日

うなぎおいしかのかわ

うなぎの季節。私たち夫婦は頻繁に、とはいかないが年に2〜3回は鰻屋に出かけます。なのでわざわざ混んでる土用の丑の日を狙って食べたりはしない。むしろ夏場は避けている。ですが今年は珍しく7月のうなぎを食べに行ってきました!憧れの『明神下神田川本店』!!という訳で美味しいもの備忘録。
日本家屋の風情は無くさないで欲しいものです
(神田)明神つーても場所はほぼ秋葉原。高校生の頃はまだ青果市場があったせいで、秋葉原の駅前はいつも路面がびしょ濡れ。常に足元の水たまりを気にしながら歩いたものだな〜と記憶を辿りながら明神方面へ。通りに面してビルに挟まれながらひっそりどっしり構えられた店舗が見えてくると心も弾む。この風情ある玄関の暖簾をくぐる日がやってくるなんて、十代の頃には想像もつかなかった。大人になるって素晴らしい。
下足には若い女の子がいて愛想よく案内をしてくれた。靴を脱いで二階に通されると意外にも広々とした明るい廊下が奥へと続いている。鉤型になった廊下をくるりと巡って一番奥のお座敷へ。なんて広いんでしょう。『尾花』(南千住)のような大座敷での相席を想像してたけど、これはなんともきちんとした料理屋。若い頃なら気おくれしてしまうような立派なお店も、今は素直な気持ちで感心したり動揺せずに過ごせるようになったから歳を取るのも悪くない。
おしながき
お通し、サーモン、帆立、白海老
白焼きは一つを二人分に分けてくれた
うなぎ、しみじみ美味しい
まずはビールをいただいて、うざくとお通しでうなぎの到着を待つ。お通し(有料)は頼んでも頼まなくても良い、とのことでしたがせっかくなのでお願いしたら素敵な小料理が運ばれてきて余は満足じゃ。値段は失念。お品書きにも書いてない。千円くらいしたかな?ちびちびやってる間に白焼きが運ばれてきたので冷酒に移行。蕎麦屋呑みも楽しいけど鰻屋の焼けるまでの、この待ち時間が本当に楽しい。きこしめす、という言葉がしっくりとくるひととき。
聞けば一階にはテーブル席もあるとのこと。原則、個室利用で奉仕料もつくけどこの料亭感(←数回しか経験ないけど)でゆったり過ごす時間が持てるならハレの日飯には良いのではないでしょうか。「どうぞゆっくりとしてください」という接客対応が何よりも気持ちよく「贅沢な時間を過ごせたな」という感想。お値段的にも贅沢ですからね。堪能しないと損そん。踊らにゃソンソン(^^)

お座敷の障子を開けると
ほおずき市の風鈴がずらり
日本の絶滅危惧的風景
うざくは丁寧に仕上げられた上品な一皿。でもやっぱり『大和田』(千葉県柏)を超えるうざくはなかなか無いと再確認。うなぎに関しては各店舗みんな違ってみんないい。どこで食べてもきちんとしたお店のうなぎにはうなぎ愛がみなぎっていて美味しいってばよ。
どうあがいても家で食べるうなぎは太刀打ちできないと悟った20年前から私はスーパーでうなぎを買うことをやめた。うなぎが絶滅危惧種指定を受けた頃からは貴重なうなぎ資源を無駄撃ちする廉価なうなぎ商売に憎しみすら抱くようになった。
つい最近は台湾がニホンウナギを最高位の危険度に指定したことで世間を騒がせたばかり。このニュースの前に神田川に行けたので正直危なかったな〜と思っている。
世間では「うなぎを食べるな!」というムーブメントも一部で起きそうな気配があったけど、私はむしろきちんとしたお店できちんと食べられるといいのにな、と思う。明神下神田川のような老舗の正統派な鰻屋が絶滅してしまうのはなんともあじきなし。うなぎと一緒に鰻屋も守ってあげてください。