いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2015年11月29日日曜日

アスカ 賭博編

不穏なタイトルですが飛鳥IIカジノのご紹介。ここにはルーレット、スロット、ブラックジャックの3種が用意されています。
カジノじゃないけど大人雰囲気のシガーバー
喫煙スペースになってるので出入り自由です

日本船籍なので賭博は御法度。以前は購入したチップを増やして、その数に応じて景品がもらえるなんて時代もあったようですが、そのやり方は色々とマズイらしくて現在はチップ購入の際にポイントがつく形になっています。つまり賭けに関係なく、チップを買うごとにポイントが溜まり、有効期限2年?のポイント数に応じた景品交換が行われる形式。よって賭け上手な人はチップが増えるだけで何も手に入らず、負けがこんでチップを追加して買う人にはじゃんじゃんポイントがたまって景品が手に入る。何とも賭博とはかけ離れたシステム。

とはいえお金を賭けてるわけじゃないから、のんびりゆったりとカジノの概要をつかむにはまたとないチャンスの場。ディーラーもお遊び感覚で付き合ってくれるのでプレイ中に尋ねれば気さくに解説やコツを伝授してくれて嬉しい。しかも日本語で!海外でカジノ修行となるとこうはいかないよ。

前述のように昼のアクティビティで「カジノ教室」に参加したため一通りの遊び方は頭に入っている。意を決してブラックジャックに挑戦だ。 ルールについてはこちらのサイトがオススメ 
こちらはバー
ピアノやマジック実演がある
このゲームの肝はアップカードからディーラーの勝ち負けを推測するところにある。またカードの配布状況を見て確率的にそろそろ絵札が出る頃だ、など事細かな状況判断をして勝負に挑むのが楽しい。自分の読みが当たった時の感動は実にスッキリする。
ここからは俺式カジノ考察。ディーラーは「ここでソレ出すか!」というくらい見事な配牌でブラックジャックを出してくる。口さがない母は「んま〜アレってイカサマじゃないの」なんて言うのですが^^; ゲームの性質上、居並ぶ客の誰が何枚追加をするなんて読めないからソレは有り得ない(マジシャンみたいにサッとカードのすり替えするならともかく)。んで、私の見立てではディーラーは巧みに場の雰囲気を支配している。つまりメンタリズムとでも言うのでしょうか、客のヒットやステイを会話の間合いで巧みに誘導する。おそらく経験から確率的にそろそろ大きいのが来る、小さいのが来る、というのを感知していて、その読みに沿ってヒットを誘導したりステイを促したり…そんなところではなかろうかと。そのあたりの気配を眺めるのも私には楽しかった。独り上手な深読みと見えなくもないがそれもまた一興。

もう一つ、面白いことに気がついた。深夜に近い時間帯は年齢層が低め(といっても中年層)で私を含めカジノのド素人が和気あいあいとゲームを進ませるのだが、最終日にチップを処分するために早い時間帯にカードテーブルについた私はそこで異世界と遭遇したのだ。そこでは老年の御婦人、しかも見るからにブルジョワ階層の人々が丁々発止のやりとりを繰り広げてござんなる。
中年層は賭けるチップも2枚ずつといった感じで奥ゆかしかったのに、ブルジョワ界のご婦人方は持ってるチップもハンパ無い数だが、賭けるチップも半端ない。お付き合いで私もぶるぶる震えながらベット(賭け)して、あまつさえ勝てばそれに応じてベット数を追加していくなんてことまでやってみたけれど、こうすると不思議とチップが減らない(負けた時にベット数を少量に戻すのがミソ)。
それでわかったのですが、賭けるチップ数が小さいと勝ち負けを繰り返しながら全体のチップ数は徐々に減って消えてしまうのですが、賭けが大きいと当てた時に入るチップが大きくなるので、勝ち負けを繰り返してもなかなか減らないという事態が発生する。

えっと、私は最終日にあたりましてチップをすべて放出するつもりで来たのですが…。最後にドンと全額賭けてスッカラカンになって帰宅しても良かったけど、結局残りチップは飛鳥に預けてきました。チップは2年間、保管しておいてくれるそうです。あのチップ達がまた私を飛鳥IIに呼び寄せてくれることを期待して、また会う日まで。

2015年11月20日金曜日

アスカ 慟哭編

当日のお天気はこんな感じ
イケると思ったんだけどね
天気予報を気にしながらの船旅。雨が降っても小雨程度なら花火大会も大丈夫、と楽観してたが甘かった。朝早く、船長からの館内放送で熊野花火大会は本日中止との報。この花火大会は海上から打ち上げる形式のため、浪が高いと安全のために中止にせざるを得ないとか。パンフレットにも「やむを得ず中止の場合があります」というアナウンスがありますしね。覚悟はしていたけどあちゃ〜〜な展開。これも何かのご縁なので今回は「花火イベントが中止になったケース」としてレポします。ご笑納ください。

とはいえ昨晩の五山送り火の感動が残っていたためか私の残念感は少なかった。いや、残念なのは残念なんですけどね。元々、母は花火大会に興味が無かったようで帰宅して数日後に「なんか昨日のTVで知ったけど、熊野の花火大会ってスゴイ評判の花火なんだって?」なんて間の抜けたこと言ってたくらいなので、船上で殊の外悔しがることが無かったのはもっけの幸い。
この日のお昼はあきたこまちを麺にしたてた
ちょっと変わり種なつけ麺 こういうの好き!
花火大会だけを楽しみに乗船した人の中には船長に詰め寄る人もいたようです。翌日順延の花火をなんとか見られないか、と交渉してた模様。気持ちはわかるけど翌日には翌日の予定があるからやっぱ難しいのね。関東モノの私達に熊野の花火は知名度も低くピンと来なかったのですが、昼食時に会話したご夫妻は熊野にドライブできる距離にご自宅があるにもかかわらず、船上から花火大会を見るために横浜まで出かけて乗船してきたという力の入れっぷり。明日の寄港地の鳥羽から自宅に荷物置きに一旦帰ろうかな、なんて冗談めかしたボヤキまで出る始末。悲喜こもごもを乗せて船は往く。

さて、本来この日は大阪港から熊野灘を目指してゆっくり航行し、夕刻に花火大会会場入り。どこにも寄港せず、ずっと海の上で船上生活を堪能する段取りになっていました。
夜の花火大会があれば期待で華やいだ雰囲気があったかもしれませんが、それでもビンゴ大会や各種アクティビティは予定通りに行われ通常営業の船の上。母がハンドクラフト教室に出ている間、私は昨日習得したばかりのチェスに独り没頭したり、整理券をゲットして母子でカジノ教室に出たりで大忙し(競争率の高い教室だったの整理券が出た。これをギリギリのところでゲット!)。もちろん、合間には母お気に入りのシャッフルボードで体育会系のノリにも付き合った。
花火大会当日の航路
さまよえるオランダ人のやうだ
船内は他にも各種ゲームアトラクションがあり、銘々が楽しんでいます。やる事がなかったら映画でも見よう、なんて思ってたのですがそんな時間はなかった。それにこう言ってはなんですが映画のチョイスにイマイチ感が…。ひっきりなしに名画をかけていれば映画ファンに喜ばれるだろうに、ポツリポツリとマイナーな映画が上映されてるだけでヤル気のなさを感じる。これはちと残念。

この日、夜になるとメインダイニング横のレセプションホールでこじんまりと夏祭りが開催された。チビッコ達の独壇場と思いきや、お年寄りが粋な浴衣や和装で登場。射的や輪投げ、けん玉遊びに童心が刺激されたのか意外にも大層な盛り上がりを見せていた。母も射的に異様な喰い付きを見せて凄腕を披露。夏祭りや花火って行き帰りの混雑を考えると敷居が高いけど、そのハードルが除かれるとお年寄りにとっては何もかもみな懐かしくて嬉しい行事なのかもしれませんね。彼らが積極的にゲームや盆踊りに参加しているのが印象的でした。

19時から22時過ぎまでの花火が無かった分、時間に余裕があったのでこの日はバーで大人の雰囲気を堪能。その後、母は大浴場へ行って就寝。私はカジノ教室で頂いたチップ交換券を握りしめてカジノへGO!花火が無いなら無いなりに楽しい夜が更けてゆく。
次回は初めてのカジノ(ブラックジャック)を考察します。お楽しみに〜

2015年11月14日土曜日

アスカ 外出編

お出かけですよ、レレレのレ。
ウェスティンホテル屋上から五山送り火
出港日の一ヶ月間に日程表と一緒にオプショナルツアーの案内が来ます。寄港地ごとにいくつかのプランが用意されていて料金もまちまち。今回のオプションは母が負担してくれると言うので全て母の要望通りのプランをチョイス。もちろん、オプションには出かけず船でゆったり過ごすという人も居るし、自由に好きなところへお出かけするという人も居ます。何をするのも自由だ〜。

参考までに2015年大阪寄港の際のオプショナルツアーをご紹介。
プラン1 五山送り火 オークラビュッフェでお夕食18,000えん
プラン2 五山送り火 ウェスティンホテルでお夕食33,000えん
プラン3 鴨川納涼床で会席料理27,000えん
プラン4 舞妓はんと京懐石37,000えん

始めちょろちょろ
…ええ、そこは飛鳥でございますのでお高いです。飛鳥慣れした人によると飛鳥のオプションツアーは高いから寄港地の観光は同じ内容を自分で手配する、なんて人もいましたが面倒全てひっくるめて今回は飛鳥にお任せよ。料金も母にお任せですし^^;

母との協議の末、私達は2番のウェスティン都ホテル京都の和食コースの後で五山送り火を見物するプランに決定。こちらのプランは屋上から見物ということもあり色々な送り火が遠目に楽しめる、というのが決め手になりました。
じわじわ来る
結論から言えば良かったです。ホテル自体が東山の脇にそびえているので「大文字」を見ようとすると至近すぎて山火事にしか見えないというオチがつきましたが、それでも大文字点火を皮切りに妙法の「妙」、一部建物に視界を遮られますが「舟形」、その奥に「左大文字」、そしてはるけき遠くに「鳥居」と5つの送り火をこの目でしかと見ることができました。
何よりも映像を見るのとは違う感動がありました。山に火で文字を書くというのは想像以上にスゴイことだ、とこれは肉眼で見る=体感することの重要性をつくづく感じる出来事になりました。長らくこの行事を愛し、支えてきた人々の歴史にも感謝感激して合掌。
祭りで賑わう京の街をバスの車窓から楽しみ、ガイドさんの説明に耳を傾け、ホテルの美味しい食事とその後の送り火。終わればバスに乗り込んで部屋まで運んでもらえる快適さ。むぅ〜、すごく高いと思ったけど行けて良かった。支払いは母がしてくれたわけですが^^;  ありがとう母上!
屋上はこんな感じ。ホテル客も一緒ですが
時間が長いので譲り合いで巧い事見られる
 大阪港入港時には地元の高校生とおぼしきブラスバンドがお出迎え。オプションツアーの乗客を乗せるバスが次々と船の前に集結する様は圧巻。プラン1のお客さん用にバスが4台出ていたように記憶しています。こちらのツアーに出かけた人によると参加者が多すぎてビュッフェスタイルの食事を摂るのに大変な苦労をした…とか。また舞妓はんツアーは料理が出て来るタイミングが遅くて時間をとられた、とか。しかしながらそのお陰で舞妓はんと長くお話できたので参加した人によると大満足とのことでした。プロフェッショナルなおもてなしで料理の不手際を見事にカバーした模様です。

夕刻5時前にバスで出かけて夜の10時過ぎに船に戻る。盛りだくさんの一日だったのに疲れが溜まっていないのが嬉しい。降り出した雨の中、大浴場で大阪港の灯を眺めながら出港を待つ。この日、船は深夜0時にひっそりと港を離れる。明日は熊野の花火大会です。
おまけ:ホテルの和食コースも良かったです

2015年11月7日土曜日

アスカ 活動編

デッキはぐるり一周で440m
朝、目覚めたら窓を開けて外の空気を吸い込む。潮の香りが気持ちいい。大海原を眺めてしばし何も考えずに脳みそが活動開始するのを腰掛けて待つ。耳にはいつまでも続く波の音。ああ、バルコニー付きの部屋にして良かった〜。しみじみ。

さて着替えて、顔描いて、シューズを履いたら今日最初のアクティビティである船上ウォーキングに出発!毎朝6:30からデッキ後方に集合してインストラクターがペースメーカーになってそぞろ歩きの始まりです。と、思ったらすでに適当に歩いたりジョギングしたりが始まっていましたよ。なんだかよく分からない感じにアクティビティスタート。
タイミングが合えばインストラクターによるウォーミングアップと正しい歩き方の説明が聞けます。デッキをぐるっと一周すると440m。三周歩くと約1マイル歩く計算になるので、徐々に足を速めながら各自歩いていきます。後半はインストラクターがかなりの早歩きになるのでお年を召した方はどんどん脱落していく。
これが終わったら下の階に移動してクラブ2100(ダンスホール)でストレッチ講座。トレーニングウェア姿の人も多数いて、これはなかなか良かったです。
普段の生活では早起きして朝食前に身体を動かすなんて、まず無い(断言)。7:30に運動を終えて和朝食を頂きながら満ち足りた気分。なんて健康的で素敵な朝なんでしょう。この時、これが母と過ごす恐怖の「合宿体験」の始まりの朝であることを私はまだ知らない

さて、朝食ですよ。5階ダイニングルームの朝は和朝食。やや少な目に配された献立ながら、ここで和食を平らげてから食後のコーヒーとフルーツを11階リドカフェの洋食ビュッフェで摂ると健康的で丁度いい感じ。和食だけでは量的に若い人に物足りないかも。

和朝食、量のバランスはこれくらいでいい
朝食後のフルーツとミルクティー
朝の運動と食事を終えて、部屋に戻る前に少し散策しましょう。12階に上がるとパドルテニスのコートが目にとまる。誰もいない今がチャンス!遠慮がちな母をせっついてコートに入ってみる。
見当をつけてベンチboxを開けると道具一式が入ってる。やったことはないけど、誰も見てないからちょっとやってみようよ。と、アソビ始めたのが運の尽き
スポーツ万能老人の母が俄然ヤル気を出して、終わらない。終わらない。終わらない。
え、まだやるの。うう、勘弁してください。心の声を押し殺して私の親孝行旅行は続く。
恐ろしいことに彼女は翌日からはシャッフルボードに熱中しだしたため、航海中私はそのお相手を努めることとなる。嗚呼、思いがけず健康的なクルーズ旅行。普段の私は全く運動なんてしないのに、こんなはずでは…。

さてさて、この日私が参加をもくろんだアクティビティはチェス教室とイカとばし大会。どちらも楽しかったです。指定の時間に指定の場所で開催されますが、人気が集中すると参加が難しくなるので早めに会場へでかけましょう。またあれもこれもと欲張ると肉体的にも精神的にも疲れると思うので目当てのイベントは午前一つ、午後一つ、あとは余力とタイミングが合えば…という程度にするのが老年の方にはオススメかな。

ラウンジに腰をおろすと「何か飲みますか?」とクルーが声をかけてくるので何となく飲んでしまう。もちろん、アルコール以外なら全てがフリー。軽食や甘いものも用意されているのですが、年を取ったせいかあまりこうしたものは摂らなかった。(というか、品揃えが良いとはいえずあまり食指が動かなかった。もっと色々用意されていたら色々と食べてしまったかもしれない。)結局、常に身体を動かして水分を補給してはせっせと出す(失礼^^;)という状態だったので思ったほど体重は増えなかった。新しい経験をしたり知らない人とゲームに興じるのも頭には良い刺激だった。何だか本当に健康に良い日々だったな〜と振り返って思う。
 この日は夕刻に大阪港に投錨して、五山送り火観光に出かけます。次回はオプショナルツアーについて書く予定。お楽しみに〜