カジノじゃないけど大人雰囲気のシガーバー 喫煙スペースになってるので出入り自由です |
日本船籍なので賭博は御法度。以前は購入したチップを増やして、その数に応じて景品がもらえるなんて時代もあったようですが、そのやり方は色々とマズイらしくて現在はチップ購入の際にポイントがつく形になっています。つまり賭けに関係なく、チップを買うごとにポイントが溜まり、有効期限2年?のポイント数に応じた景品交換が行われる形式。よって賭け上手な人はチップが増えるだけで何も手に入らず、負けがこんでチップを追加して買う人にはじゃんじゃんポイントがたまって景品が手に入る。何とも賭博とはかけ離れたシステム。
とはいえお金を賭けてるわけじゃないから、のんびりゆったりとカジノの概要をつかむにはまたとないチャンスの場。ディーラーもお遊び感覚で付き合ってくれるのでプレイ中に尋ねれば気さくに解説やコツを伝授してくれて嬉しい。しかも日本語で!海外でカジノ修行となるとこうはいかないよ。
前述のように昼のアクティビティで「カジノ教室」に参加したため一通りの遊び方は頭に入っている。意を決してブラックジャックに挑戦だ。 ルールについてはこちらのサイトがオススメ
こちらはバー ピアノやマジック実演がある |
ここからは俺式カジノ考察。ディーラーは「ここでソレ出すか!」というくらい見事な配牌でブラックジャックを出してくる。口さがない母は「んま〜アレってイカサマじゃないの」なんて言うのですが^^; ゲームの性質上、居並ぶ客の誰が何枚追加をするなんて読めないからソレは有り得ない(マジシャンみたいにサッとカードのすり替えするならともかく)。んで、私の見立てではディーラーは巧みに場の雰囲気を支配している。つまりメンタリズムとでも言うのでしょうか、客のヒットやステイを会話の間合いで巧みに誘導する。おそらく経験から確率的にそろそろ大きいのが来る、小さいのが来る、というのを感知していて、その読みに沿ってヒットを誘導したりステイを促したり…そんなところではなかろうかと。そのあたりの気配を眺めるのも私には楽しかった。独り上手な深読みと見えなくもないがそれもまた一興。
もう一つ、面白いことに気がついた。深夜に近い時間帯は年齢層が低め(といっても中年層)で私を含めカジノのド素人が和気あいあいとゲームを進ませるのだが、最終日にチップを処分するために早い時間帯にカードテーブルについた私はそこで異世界と遭遇したのだ。そこでは老年の御婦人、しかも見るからにブルジョワ階層の人々が丁々発止のやりとりを繰り広げてござんなる。
中年層は賭けるチップも2枚ずつといった感じで奥ゆかしかったのに、ブルジョワ界のご婦人方は持ってるチップもハンパ無い数だが、賭けるチップも半端ない。お付き合いで私もぶるぶる震えながらベット(賭け)して、あまつさえ勝てばそれに応じてベット数を追加していくなんてことまでやってみたけれど、こうすると不思議とチップが減らない(負けた時にベット数を少量に戻すのがミソ)。
それでわかったのですが、賭けるチップ数が小さいと勝ち負けを繰り返しながら全体のチップ数は徐々に減って消えてしまうのですが、賭けが大きいと当てた時に入るチップが大きくなるので、勝ち負けを繰り返してもなかなか減らないという事態が発生する。
えっと、私は最終日にあたりましてチップをすべて放出するつもりで来たのですが…。最後にドンと全額賭けてスッカラカンになって帰宅しても良かったけど、結局残りチップは飛鳥に預けてきました。チップは2年間、保管しておいてくれるそうです。あのチップ達がまた私を飛鳥IIに呼び寄せてくれることを期待して、また会う日まで。