いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2012年6月21日木曜日

命の洗濯をIVオールドインペリアルバー

ホテルの随所にフランク ロイド ライトの意匠が
Frank Lloyd Wright's design can be seen
思いがけないアップグレードですっかり舞い上がった私達。しばし部屋の中をあっち行ったりこっち行ったり。なんせ座る所がたくさんあるものだから、あらゆる場所に腰掛けて最も落ち着く場所探しに大忙し。小市民的というか、もはや小動物。そうこうするうち、外はいい感じに暮れて来た。
シャリアピンパイと生ビールのお陰で空腹感はさして無い。この時点でもしお腹がすいてるなら日比谷公園で開催中の オクトーバーフェスト で腹ごしらえ、と思っていたけどその必要も感じなかった。とはいえ折角のビールの祭典、日比谷公園をそぞろ歩いて雰囲気だけでも楽しもう。公園はお花見シーズンの香りがふんぷん(つまり酒臭い^^;)。会場スペースに入り切らない人達は公園のあちこちにジベタリアンと化して祭りを楽しんでいた。地べたに座る若者に良い印象を持たない私もこの日は特別。その明るく健康的な雰囲気には、ちょいと気持ちが高揚しましたよ。とはいえ行列に入ってムール貝を買うド根性はないので早々退散。ホテルに戻って本日のお楽しみ企画第二弾、オールドインペリアルバーへと向かう。
ありし日の帝国ホテル、ライト館の模型
東洋の宝石と賞賛された
「オールドインペリアルバー」は、この「ライト館」と呼ばれた、旧帝国ホテルの面影を現在に伝える東京では唯一の場となっています。たとえば店内左奥の大谷石や、壁のテラコッタは、当時のまま。壮麗にして優美と語られた良き20年代の全貌を偲ばせます。(帝国ホテルHPより)
歴史ある場所を訪れることの喜びは何に例うべき哉。人々の生きた証を感じ取れるモノに触れた時の時空を超える感覚。そこまで大げさじゃなくても、逸話を愉しむ心を持ちあわせる人なら帝国ホテルのような場所が放つ魅力について共感してもらえるのではないでしょうか。バーは想像通り粋な雰囲気。思ったほどに暗くなく、客層も興味本位で来る私のような者(バーの鉄人じゃないという意味)も多いため気後れしないでくつろげる。オヤジの蘊蓄に愛想笑いのおネエちゃんという同伴出勤風カップルや、ブログ取材中の仲良しOL二人組、バーテンダーと語らう常連紳士、商談後に軽く祝杯のビジネスマン等、銘々が静かに楽しんでいました。
さてここで、私にはどうしても飲みたいカクテルがあった。このバー発祥という「マウントフジ」だ。ジンベースのこのカクテルは卵白を使う。自宅でなんちゃってカクテルを作る私だが、卵白使用のカクテルだけは怖くて手が出せない。そもそもピンクレディやミリオンダラー然り、酒に卵白の取り合わせがどうにも腑に落ちなくてその手のカクテルは一度も飲んだことがない。発祥の地に乗り込むからには折角だから味わってみようじゃないの。というわけで、オーダー。
ローズアダージョ
左奥はフォレスト(抹茶味)
あらやだ、おいしい。レシピを見た時は甘いだけの飲み物かと想像していたのに、香り高いジンの旨味でスッキリとした味。というかね、噂には聞いていたけどこのバーは盛りがいい。良いお酒を惜しげもなくたっぷりと注いでくれる。ことによるとマウントフジを他所で飲んでもこんなに良質のジンの味わいは出ないかもしれない。旨い!もう一杯!というわけで120周年記念カクテル「ローズアダージョ」も頂きました。こちらはシャンパンベースで飲み口軽やか。おつまみ(チャーム)は、おおぶりな柿ピー。これが結構イケるし、たくさん出してくれた。

 オールドインペリアルバー 
の雰囲気は画像検索でお楽しみください。全席喫煙オッケーで喫煙者が出現すると煙が横にたなびきます(天井が低いためだと思う)。嫌煙家ならテーブル席の方が煙害が少ないかも。でもねバーですから「禁煙!」とか無粋なことは言わないでおきましょう。酒とタバコの日々。これも今や珍しい光景と、どうせなら楽しみましょうよ。

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