他も魅惑のお品書き |
ラウンジにはさすがにラフな格好のお客はおらず、お洒落にキメた奥様やお嬢さん方が大半。そんな中、大きなソファセットにはお見合い風の一同が会していたり、中央アイランド席には粋なスーツ姿の男女がかけていたり、あらゆるシチュエーションに対応できる座席が明るく広いフロアに配されている。さらにつき進んで扉を抜けた奥の間には少し抑えたトーンの空間が用意されていてその窓際の席に私達は通されました。アクア自体は日比谷公園にむけて突き出したウィングにあるラウンジですが、この奥まった部屋の突き当たりの窓からは国会議事堂の威風堂々とした姿が見えます。なんか久しぶりに肉眼で見ましたよ、国会議事堂。
お目当てのシャリアピンパイセットは調理に三十分かかるとのこと。いーよ、いーよ。時間はた〜っぷりあるからね。飲み物は照らうことなくビール!そうです。嬉しいことにこのセットは生ビールをチョイスできるんです。パイが焼けるまでの時間をビール飲みながら待つなんて幸せだな〜。ではパイが現れるまで、しばしシャリアピンパイの来歴などを。
「伝統のコラボレーションセット」と題された一日限定15食のこのセット。帝国のポテトサラダとシャリアピンステーキと言えばどちらも逸話つきの歴史あるお料理。ロシアの声楽家シャリアピンが来日の折、肉が食べたいが歯の調子が悪い。どうしたものか、との要望に応えて時の料理長がオニオンマリネで柔らかく仕上げたステーキを提供。たいそう喜ばれ以来これをシャリアピンステーキと命名。このステーキをパイ皮に包んで「ガルガンチュワ」で販売しているのは知っていたが、買えた試しがないほどの人気商品。私が帝国ホテルの玄関くぐってまっさきにホテルショップに駆けつけるのはこうした人気商品が出てるか否かを確認するためでもある、えっへん。確認するだけで買いはしないんだけどね、おっほん。
などと言ってる間に来ましたよ。シャリアピンパイセット!本日はパンプキンのスープにベイビーリーフサラダ。奥に見えるのがポテトサラダとその手前にステーキソース。パイの大きさはショップ販売のハーフサイズとのことですが直径12センチほどでしょうか、中身がステーキなので中年女性には十分量。初老男性の旦那もビールが手伝ってか満足いく量だったと申しております。ポテトサラダは私には酸味がやや強め。すっぱいもの好きの旦那には大好評。スープは適度な甘さで私好み。葉っぱは…まあ葉っぱでしたwith フレンチドレッシング。さあ、いよいよパイに入刀です。切り分けるとパイ皮のいい香り。う〜〜旨い!パイ皮が!(^▽^)
なんというか、パイ皮の美味しさにステーキが負けた感。とにかくパイ皮が美味しい。抜きん出て美味しい。そういう意味において肉そのものを存分に味わうことがムズカシイ。これはステーキはステーキで、また別に食べに来なくちゃだわ。
さらに欲を言えば、このパイを冷めた状態でも食べてみたい。多分、パイと肉のトーンが変わって冷めても相当美味しいんじゃないかな、という予感。大変だ、ガルガンチュワに行って買ってこなくちゃだわ。
この世には、まだまだ美味しいものが私達を待っている。
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