いらっしゃいませ

にほんご べんきょう してきて ください
いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2012年5月19日土曜日

いざこととわん みやこずし

浅草の寿司店、弁天山美屋古は好きと嫌いの評価がわかれるおもしろい老舗。私は年に一度は必ず訪れることにしているくらい美屋古寿司大好き人間です。(お財布的に頻繁には行けないのよ。よよよ)老舗中の老舗、名人技、ホンモノの江戸前鮨、最高のネタ、そんな賞賛の声がかすむほど私が真に惚れ込んでいるのは 五代目大将の人となり 。とにかく物腰柔らかく腰の低い上品な方です。
聞く所によると四代目は究極クラスの名人だったらしく、五代目大将はいつもその先代と比較されては海原雄山モドキな人達にお小言頂戴する半生だったっぽい(伝聞)。そんな中で大将は黙々と研鑽を重ね、老舗の暖簾にあぐらをかくこともなくひたすらに鮨を握り続け、その技量を誉められても「先代の味を守ろうと修行を続けるのみです」と話す奥ゆかしさ。私はね、長い間仕事に真摯に向き合い続けた大将の握った鮨が食べたくてまたここに来るんだよ。
どんな仕事も自分のやり方でやり通す、それが自分らしく生きるということ。byセクロボ』自分の仕事が人に認められるって最高の人生だと思う。

近所のお豆腐屋さん「栃木屋」で
おみやげに美屋古のまかない稲荷を買う
さて肝心のお寿司について。美味しい刺身をシャリに載せて味わう的な現代握り寿司を期待した人はガッカリして帰ることになるかもしれない。どのネタも火を通したり〆たり漬けたりと一手間加えてからシャリに載っている。でもコレが好き!こういうの、ここでしか味わえないからこそ年イチで食べにくるわけですよ。一品ずつが、ちゃんとしたお料理になってます。蘊蓄的には、冷蔵保存なんてない時代のお江戸の握りはこれが本来の姿だとか。
母親が西日本出身の私は、すし飯は甘めが好き。酢が効いたシャリは実は苦手。でもここのシャリだけはピリッとしてても「旨いな〜」と思うのはネタとのバランスなんだろか。赤貝の美しさ、あなごの薫り、コハダのキリリとした味わい、歳巻海老の小料理感、漬けまぐろのまろやかさ。
あ〜〜〜〜おいしかった。また来よう
今回は浅茅(あさじ)10貫にキスと平貝(たいらぎ)を追加して六千円。これって高いの安いの?Yes!納得できるならお安い御用よ。明日から納豆飯が続いてもそんなの気にならないくらい至福の時でした(ま、納豆飯も大好きだから苦にはならないや)。でもね、同じように食べると銀座なら2万円くらいになるネタを使ってるそうです。銀座で食べたことないから真偽のほどはわかりませんがね。そもそも先代が〜とか、銀座では〜とか、そういう比較とか関係なしに旨いもんは旨い。それでいいじゃないか。これでいいのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿