聞く所によると四代目は究極クラスの名人だったらしく、五代目大将はいつもその先代と比較されては海原雄山モドキな人達にお小言頂戴する半生だったっぽい(伝聞)。そんな中で大将は黙々と研鑽を重ね、老舗の暖簾にあぐらをかくこともなくひたすらに鮨を握り続け、その技量を誉められても「先代の味を守ろうと修行を続けるのみです」と話す奥ゆかしさ。私はね、長い間仕事に真摯に向き合い続けた大将の握った鮨が食べたくてまたここに来るんだよ。
『どんな仕事も自分のやり方でやり通す、それが自分らしく生きるということ。byセクロボ』自分の仕事が人に認められるって最高の人生だと思う。
近所のお豆腐屋さん「栃木屋」で おみやげに美屋古のまかない稲荷を買う |
母親が西日本出身の私は、すし飯は甘めが好き。酢が効いたシャリは実は苦手。でもここのシャリだけはピリッとしてても「旨いな〜」と思うのはネタとのバランスなんだろか。赤貝の美しさ、あなごの薫り、コハダのキリリとした味わい、歳巻海老の小料理感、漬けまぐろのまろやかさ。
あ〜〜〜〜おいしかった。また来よう。
今回は浅茅(あさじ)10貫にキスと平貝(たいらぎ)を追加して六千円。これって高いの安いの?Yes!納得できるならお安い御用よ。明日から納豆飯が続いてもそんなの気にならないくらい至福の時でした(ま、納豆飯も大好きだから苦にはならないや)。でもね、同じように食べると銀座なら2万円くらいになるネタを使ってるそうです。銀座で食べたことないから真偽のほどはわかりませんがね。そもそも先代が〜とか、銀座では〜とか、そういう比較とか関係なしに旨いもんは旨い。それでいいじゃないか。これでいいのだ。
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