先日モールドチョコを作っていたら、はたとひらめいた。クッキーモールドなんてものも持っていたことよなぁ、と。アメリカのキッチンツールの店にはショートブレッドパンが豊富に並んでたりして、見ているだけでも楽しい。見ているうちに食べたくなって、滞米当時ついつい買ってしまったのがこのセラミック製のクッキーモールド。
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見てるだけでなんだかステキな気分になるでしょ?うっとりでしょ。実に使い勝手が悪いんだ、コレが。付属のレシピでクッキー作ったけど、これでうまく型抜きできた試しがない。クッキーレシピ自体、日本人の口には合わないしで、もーさんざん。最終的には型に入れたまま焼き上げる方法で成功させたんだけど、飽きる程失敗クッキーを食べ続けたのでそれ以降モールドはお蔵入りと相成った。
ところが
これと同じ会社の型 を使って試行錯誤を繰り返してる人のブログをいくつも発見して、にわかにあの頃の情熱が再燃。例によってレシピは熱いうちに書き記すものなり。
ちなみに金属製のショートブレッドパンは使い勝手がよさそう。セラミック製のものに関してはネット巷でぷぅぷぅ言われて評判わろし。置物としてはかわいいのに実用的じゃないのは悲しすぎる。
今回はショートブレッドで試行錯誤するぞ。アメリカンレシピなんてこの際無視だ。
バター65g 砂糖30g すりまぜてから小麦粉140g どーん
スケッパーでさくさく混ぜたらビニールに入れてまとめあげ冷蔵庫へ ぼーん
モールドにサラダオイルをぬりつけ小麦粉をたっぷり振りかけて余分な粉をはたき落とす。そのまま冷蔵庫へいれて生地と一緒にやすませる。
さてここから実験のお時間。
セラミック型の不評の第一はレシピ通りに型抜きができない、というもの。
レシピは型に生地をぐいぐい押し入れてから、型の縁を台にガンガン打ちつけて生地を取り出せ、つーんだけどこれムリがあるのよね。ぴったりはりついてるから出て来るわけがない。だが本当に出てこないのだろうか。異人さんのブログを見ると結構みんなキチンと型出ししてるのよねぇ。なんかコツがあるんだろうな。つーことで今から私の見つけたコツを伝授。
みんな弁当箱に弁当詰めるよね?詰めた弁当が片側に寄っちゃった経験あるよね?つまりアレを再現するんだ!
学生カバンの中に立てて入れた弁当箱を想像しよう。中のご飯が縁からズリズリ落ちて底の方へ寄っていく、その情景をイメージして型を台に対して垂直にドシンドシンと打ち付けるべし。ぎゅうぎゅうに詰めた弁当の中身だって力づくでドンドンすると寄るでしょ。あの応用でぐるり一周してみてください。はがれにくい時はフチにナイフを差し込んで助けてあげて。これで第一の挫折ポイントはクリアです。少しずつ外側の生地を中央に寄せていきながら最後はゆるりと掌にリリースできます。
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型出しできた状態。割れたけどキニシナイ |
他に注意点として、生地と型はギュッと縮こまるように冷やした状態で扱おう。
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もう一枚は型に入れたまま焼いてみる |
第二の挫折ポイントは焼いたら生地がダレて模様がハッキリ出ないというもの。
これは生地の配合やオーブンの相性なんかと関わりがありそうなんで各々奮闘するしかないと思う。低温でじっくり焼いた方がいいのか、高温でサッと焼いた方がいいのか、現在考察中。前述のように
生地と型が冷えた状態でオーブンに入れる他、生地の真ん中は気持ち薄めにするといい…のかな?考え中。
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上の二枚が型から出して焼いたもの
下の二枚が型に入れて焼いたもの |
150℃のオーブンで35分
低温じっくり焼きを採用しました。実物を見る限りでは、型出し焼きも型入れ焼きも違いはない感じ。
型に入れて焼いたものは冷めてから取り出してカットします。
余り生地は好きな形で焼こう!クッキースタンプなんかあると楽しいよ。
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モールドは可愛いけど、ショートブレッドなら
右下のスティック状が一番馴染みがあって好きだわ^^ |
※バターの半量をショートニングに、小麦粉の1/4〜1/3をコーンスターチに差し替えると模様が出易いなんて情報もありました。有益な情報ぼしゅうちゅう