パリ最古と謳われるステンドグラス サントシャペル |
女囚が洗濯をしたという中庭 刑場へ向かう馬車を待つ場所でもあった 悲しき庭から見上げれば小さい空 |
というわけで見るつもりは毛頭なかったコンシェルジュリーに最初に入ってしまったのですが、意外とこれが良かったです。牢獄跡なので不毛な展示ではございますが栄華を極めたマリーアントワネットの終焉の地であることを思えばヴェルサイユ宮と併せて訪れたい歴史的建造物。彼女が実際に最後の数ヶ月を過ごした場所(記念礼拝堂になっている)や当時の部屋を復元した展示なんかもあります。
ただね、表示が不親切だし合理的じゃないから内部をきちんと見らる人は限られるんじゃないかとやや心配。薄暗い記念品売り場(ムッシュドパリの名を冠した部屋)を突っ切った奥の通路から出ないと牢獄内部は見られない仕様なので頑張って彷徨ってください。
左は中流階級向けベッド付き牢獄 右は一般用でワラ敷き部屋 過酷やね〜 |
前回チラリと書いたミュージアムパス。2日券 6,200円、4日券 8,100円、6日券 9,700円とございます。これさえあれば提携してる美術館や観光施設に出入り自由。チケットを買うために並ぶ必要がないので時間短縮になるのが一番の利点。ですが前述のとおり現在はセキュリティチェックのために絶対に並ぶ仕様になっているので「並ばず入れる」というこれまでの触れ込みは通用しない。とはいえ、施設によってはセキュリティチェックに並んだ後で今度はチケット購入のために再び並ぶようなこともあるので「持ってて良かった」と思えるMパスはやっぱり便利。 日本でも購入できる ので事前に入手すると安心。
美術館は無料開放日もあるので計画的に行動しないと割高になるケースもありますが、あれこれ悩まずコレ一本でスッと入れる利便性を買いました。実際に私が回った中では「オペラガルニエ」だけパスが利用できない施設で、あとは財布をごそごそせずに入れたので快適でした。
床のタイルも素敵な意匠が |
ノートルダムを浅草寺になぞらえたら位置的にサントシャペルは駒形堂(観音さんの出現場所=浅草寺縁起によれば漁師の兄弟が隅田川で網に上げて発見した観音像が寺の始まり)なんて最初はふざけて思っていたけど、この教会堂はもともと聖遺物を納めるために作られたというのであながち間違ってはいなかったか…。ありがたい不思議グッズゆかりのお堂つながりということで。と、浅草の話はこっちに置いといて、サントシャペルは革命期には長らく行政事務局として使用されていたとか。巨大な整理棚でふさがれていたために、この背高のっぽのステンドグラス群は暴徒の破壊からまぬがれたというから世の中、何が幸いするかわからない。
しばし清浄な気持ちに包まれてからシテ島を離れます。お次はカルチェラタン方面へ
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