若い頃の話。アメリカでスナフキン風味の貧乏生活をしていた時に日曜朝のガレージセール巡りをした時期があった。ガレージセール告知の大半は道端に放り出された手作り看板。アパートメントの洗濯室に告知を貼って歩く人もいる。それら告知の中に「No! early bird」という表記を見つけた。アーリーバードが開始時刻前に現れる人のことを指すと知ったのはその時(早起きの人の意もある。またThe early bird catches the worm は、早起き三文の徳)。
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フルーツコンポート 盛り合わせ、しあわせ |
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パンケーキ つやっつや |
さて、レセゾンのアーリーバード訪問も第三回目。紆余曲折あって新年早々、帝国ホテルの朝食をまたしてもレセゾンで頂きました。今回は気になっていたアラカルトメニューをやっつけますよ、と。
まずはルームサービスメニューで目星をつける。いつも(つーても過去2回ぽっきりですが)フレッシュスクイーズドオレンジを飲むので今回は
フレッシュベリーヨーグルトドリンクで。パークサイドダイナーの
パンケーキを食べそびれていたので今回はレセゾンでお試し。食後に
紅茶を飲むとして、通常の私ならこれで十分量なんだけど様子を見て
フルーツのシロップ煮も頼もうかな…。ルームサービスだとこの品揃えでお会計¥4,725ですな。むぅ、贅沢。ちなみにアメリカンブレックファーストが¥3,990。うん、フルーツシロップ煮はあきらめよう。根が小市民のワタシ。
帝国で朝食 をご覧になった方はご存知でしょうがルームサービスは店舗料金に若干上乗せ料が入ります。さらにさらに、うかつにも今回気づきましたが宿泊客ならホテル直営店の飲食店は20%割引になっている!時間の制約がないルームサービスを使うのも良いな、と思っていたけどそんな事情もあって今回もレセゾンにいざ出陣。
いつも元気なアーリーバード夫婦だが、開店5分後にズザーーと入店。やっぱり一番ノリ(^^;)「先に珈琲か紅茶をお持ちしますか?」と聞かれたので前回の教訓を活かし「最初にジュースを」とオーダー。メニューに目を走らせると、あぅち!フレッシュベリーは無いや。そうなんです。ルームサービスメニューにあっても入店した店にそれが置いてあるとは限らないのでご用心。というわけでいつもの
スクイーズオレンジ。やっぱりこのジュースは美味しくて大満足。悩んだ末に初志貫徹の
インペリアルパンケーキ、そして素早く金額計算をして
フルーツコンポートをオーダー。これに食後の
紅茶で¥4,305。二割引きしてそこにサービス料が入ってもおよそ四千円なら贅沢許容範囲内。ええ、そうですとも。明日から怒濤の倹約生活。でも
年に一度の贅沢日くらい胸張って食べたいものを食べようじゃないか。(その割りにチマチマ計算してますけどね、それが節度を守るということですわ^^;)
旦那はエッグベネディグトに後ろ髪ひかれながらも、今回は
コンビーフハッシュのポーチドエッグ添え、フルーツを頼んだ私につられて
ヨーグルトの蜂蜜添え。そして食後の
珈琲。ヨーグルトがスープ皿に乗せられてそこに黄金の蜂蜜をキラキラと滴らす。旦那曰く「とても味の深い蜂蜜」。そしてコンビーフハッシュの肉々感!ポーチドエッグも憎いほどキレイなフォルム。
隣の皿は実に良く見える。このポーチドエッグはエッグベネディクトと同じ金額(¥1,995)でしたが甲乙付け難い素晴らしい一皿でした。私は食べてないけど。あ〜〜食べたい!
フルーツコンポートは盛りだくさんでこの一皿でお腹いっぱい。今度食べる機会があれば旦那ととりわけにしてもらって、ヨーグルトと一緒に食べたいわ。やっぱりオーダーは同じものを頼むべきなのかな〜。ウソかホントか知らないがヨーロッパでは同席者がバラバラなメニューを頼むのは珍しいこと、と聞いたことがある(特にディナーなんか)。きっとこんな風に「あ〜それ食べたい!」ってなるからなんだわ。
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本日のお会計 なんとか想定内に収まった |
ん?パンケーキ。もっちろん美味しかったです。何より美しい!でもそこはパンケーキなので、ある一定のラインを越えると全て「美味しいパンケーキ」としか言いようがない(^^) ホイップバターが特に印象に残って素敵でした。特徴があるのに控えめで私の好きな味。
一通り堪能して見回せば、会社重役風味のおじさまがポツリぽつりと席についているだけでいつものご隠居さまがいらっしゃらない。それだけでなんだかちょっと寂しい。勝手にアーリーバードの仲間認定していたので、どうかご隠居さま、お元気で。