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2016年5月21日土曜日

パリ一人旅 街歩き編ごはん

ガイドブックで見つけた小さな通り「シャ キ ペシュ」は訳すと、釣りをする猫通り。パリで一番細い路地だそうです。病み上がりの飼い猫を自宅に残して旅する身としては心乱れる名前ですが、快癒祈願もかねて覗いてみよう。場所はノートルダム寺院からノートルダム橋を渡ってセーヌ左岸(南側)に出たすぐのところ。
路地の真中に溝が走ってるのが
16世紀風なんだって
釣りをする猫通り
昔ここにそういう名前のお店があったという説もあるのですが、ナントカするナントカ(動物名)という命名が流行った時期が19世紀頃にあったんだよ、なんて逸話を聞くのも面白い。街に歴史あり、土地の記憶とはこういうことか。16世紀のパリの街の路地をそのまま残していることでも知られる小さな小さな観光スポットです。でもお母さん、こういう落書きセンスはあまり趣味じゃないわ。もうちょっとナントカなりませんかね。

気を取り直してパンテオン方面へ。歩いてみると素敵な裏路地があちこちにある。小さなビストロやクレープ屋が点在して、これは昼時が楽しみ。裏路地には生活の営みが垣間見え、風情は違うが東京下町歩きの気味がある。アメリカ都市部だと裏路地なんてヘタに近づけないものがあるけど、シテ周辺のこの界隈は少なくとも昼間は自由に歩ける雰囲気。ソルボンヌ大学に近づく程に書店や文具店、またアニメ漫画の類のおたく臭のする店が増え、そのほとんどが日曜閉店だったのが悔やまれる。
フーコーの振り子
色んなことを考えるもんだ
さて適当にふらふら歩いてたら突然パンテオンに行き当たりました。名前の通り威風堂々たるローマ建築神殿。霊廟なので地下には驚くほど巨大なクリプト(納骨堂)がある。いやもう本当、都心にあるマンション型墓地なんて目じゃないわ(^^;)キュリー夫妻、ジャンジャックルソー、ビクトルユーゴー、エミールゾラ、フランスの英雄豪傑著名人が各種取り揃えなので偉人伝好きな人は飽きないかも。そうは言っても石棺置き場。死者の眠りを妨げるようで私はぞっとしないので早々退散。むしろお目当ては地上階にある「フーコー振り子」。生フーコーさんが実際にここで実験をしたという感慨に浸り、ついでに地球が今日も回ってんなということを目視で確認して見学終了。トイレも拝借いたします。
パンテオン正面からはエッフェル塔の勇姿が見えるので気分爽快。記念撮影にはうってつけ。さて、ご飯にいたしましょう。

どれも美味しそう
マグレ ド カナールにしました
メトロ7号プラスモンジュ駅前に日曜は小振りなマルシェ(市場)が立つという。時間がお昼近くなっていたのでモンジュよりも飲食店が多そうなムフタール通りへ向かう。アメ横みたいなものを想像してたけど路地の大きさ的にはまさにアメ横。ただしこちらは坂道。南下すると坂を下ってゆくことになるので帰りがつらくなることに留意しながらビストロを物色。どこがいいやら結構悩む。こんな風に悩んで決められなかった時用にガイドブックで目星をつけておくべきだったかな、と後悔先に立たず
英語の表記を並べている感じのいい店を見つけ意を決して入店すると店は12時からだと言われる(超能力で聞き取った)。むむむ、あと5分。その5分が待てない私。コンシェルジュリーに入る時も開館まであと2分!と言われて(by超能力)その後開館時間を10分も過ぎてから通された記憶がよみがえり入店を諦める。歩を進めると美味しそうなバゲットサンドを店先のショーケースに並べているパン屋を発見。中には小さな行列ができて繁盛してる。よし、いっちょやってみるか。店先のサンドを写真におさめて店内へ。頑張って発音してもいいんだけど、どうせ聞き取ってもらえないから「ボンジュール!ジュ プラン サ これください マグレドカナール?」と先程の写真を指さして店員に見せる。何事かと度肝をぬかれつつ店員は私の指定した鴨のサンドを包んでくれた。ああ、文明の利器よ。便利な世の中になったものです。これから5日間、なんとか自力でお昼を食べないといけないので色々試さないことには仕方がない。
食料をゲットして歩き出す。公園があればそこで食べるし、なければ先程のパンテオン前の広場で食べても良い。一人って自由ね。途中で行き当たったモスクを眺めたり、小さな骨董市を覗いたりして結局40分ほど歩きまわった。気づけば本日の最後の目的地、クリュニー中世美術館に辿り着いてる。そこに小さな公園が併設されているのを発見してようやくお昼ごはん。もぐもぐ。ドライトマトが入っていて異国風な味わい。
さあお次は、いよいよクリュニーへ!

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